日本にいながら続ける孤児院での活動
活動、といっても私はナミビアに住んでいる訳ではありません。つまりINAMIには定期的に訪問できていないのが現状です。これを読んでくださっている方々も、アフリカに住んで長期的にボランティア活動をするつもりの方は少ないのではないのでしょうか。
しかし、頻繁に訪れることができなくても、遠く離れた日本からでもできることはたくさんあると信じています。
私が始めた活動は、寄付物資を集めて次回の訪問時に子どもたちに届けること、より多くの人たちに知ってもらうためFacebookページを開設して訪問時の様子をアップデートしたりオンラインで寄付できる仕組みを作ったこと、そして実際に訪問する際は興味ある人たちに声をかけて一緒に訪問すること。
子どもたちも多くの人たちが来てくれると喜びますし、一緒に孤児院を訪問した人たちがその活動の様子を他の人たちに広めることで支援の輪が更に広がります。
photo by Shoko_Jyaiko
実際に孤児院を訪れた際は、どんな物が足りていないかSheilaに聞いたり実際に目で見て次回の参考にします。
例えば以前訪れた際に子どもが熱を出してしまいましたが、INAMIには体温計も薬もありませんでした。また、洗濯機がないためSheilaが毎日12人分の洋服を手洗いしていることも知りました。そこで前回訪れた際には救急箱と、Facebookで寄付金を募って洗濯機を購入して届けることができました。
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また、前回は子どもたちがみんなで一緒に楽しめるアクティビティを考えて実行しました。訪問するたびに子どもたちのパワーに圧倒されるくらいみんな元気いっぱいです。一緒に遊んだりダンスをしたりと時間はあっという間に過ぎていきます。
そしてできるだけたくさんの子どもたちと会話したりハグをしてあげることを心がけています。
「今」だけじゃない、将来のための支援
photo by Shoko_Jyaiko
私の活動はまだ始めたばかりで課題は山積していますが、特に重要だと思う課題は、「外国人はいつかはいなくなってしまう」、「外国人は何でも欲しい物をくれる」という印象を与えないためにはどうしたらいいかということです。
私は定期的な支援というものがとても重要だと思っています。私自身ナミビアに住んでいないため、定期的な支援をすることが困難であるのが現状ですが、私が今行っている活動に共感してくれる人が増え、自分がいなくても他の人たちがINAMIを訪問してくれるようになったり、支援をしてくれるようになれば定期的な支援は可能です。
そのような将来に繋がる支援の形を作り上げていくことが今後の目標です。
photo by Shoko_Jyaiko
しかし短期間や一回限りボランティアをすることが無意味であることは決してありません。なぜならそこで経た経験をできるだけ多くの人たちに知ってもらったり、また次回他の活動につなげることができればそれはとても有意義な経験であると思うからです。
また、何でも必要な物はあげたくなってしまいますが、先に述べたように「外国人=物」というイメージを与えないためにどのようにしたらいいかを考えています。
将来子どもたちが大人になったら、人に頼ることなく自分で必要なものは自分で働いて手に入れることの大変さや大切さ、というものを伝えていけたらと思います。
興味があるならどんな形でもまずは一歩踏み出してみよう
私は何も専門性もなく、ただ興味があったのでこのような孤児院での活動を始めました。まだまだやるべきことはたくさんあって、このような活動の仕方が正しいかもまだ分かりません。しかしこの活動を始めて思ったことは、「自分にできることから始めればいい」ということです。
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私も何かしたいけど何をしたらいいか分からない、という時期が長年ありました。そこでとりあえず旅行中に孤児院や学校を訪れたりしていくうちに、このような活動を始めるきっかけを作ることができました。
自分の専門や仕事でなくても、やりたいと思っていたことはどんな形でも、やる気さえあればいつになっても必ず実現できるのです。
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あなたも旅に出た際はとりあえず気軽に現地の孤児院や学校などの施設を訪れてみませんか。ほとんどの施設は外国人を歓迎してくれます。そしてそこで出会った子どもたちの笑顔はあなたに旅一番の思い出をくれることでしょう。
「自分にできることから始めればいい。」きっとあなたの旅がもっと特別なものとなるはずです。
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(こちらで紹介したINAMIのFacebookページをご覧いただければ幸いです。またナミビア旅行を計画している方でINAMIに行ってみたい!という方はお気軽にご連絡ください。)