ライター
佐々木 拓馬 フリーライター

せかいいっしゅうしましょう じぶんのいきたいところにいきましょう むずかしいことはなしにして さぁ、いきましょう

「あそこなら少しカップルから離れられるかも…。」と思い、そのビーチに急ぎました。

 

ヌーディストビーチでした。

…また浮いちゃったよ!!

さっきまで独り者って理由で浮いてたのに、今度は服着てるって理由で浮いちゃったよ!!なんだよ!この島どこまで俺を拒絶すんねん…。

 

脱げよ!!おい!!

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photo by  O Prospero

このとき僕に残された選択は

「後ろを振り向いてカップルだらけの世界に戻って浮く」

or

「全裸になってヌーディストの世界に溶け込む」

だけでした。

 

一瞬迷いましたが、後者を選択。だってもうこれ以上浮きたくないんだもん。まずは靴を脱ぎました。OK。セクシーな足首があらわになったくらいで動揺する僕ではありません。

 

次にTシャツに手をかけました。OK、OK。ここまでは楽勝。上裸になりました。NEXT、ズボン。一瞬のためらいの後一気に脱ぎました。ミコノス島でパンツ一丁。まだ6月ちょっと風が冷たい。

そして…パンツに手をかけました。

 

が…ダメっ!!

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photo by  irina slutsky

パンツを半分脱いだところで手が止まりました。

「アカン。これ以上は恥ずかしい。」

「で、でも脱がないとこの世界に溶け込めない。」

尻を出した状態で思考すること数十秒。

 

脳みその中では「これ以上浮きたくない。」という精神と「人前で全裸になってはいけない」という常識が戦っていました。

結果…僕はパンツを引き上げてその場を逃げるように去りました。去ってしまいました。だって…恥ずかしいんだもん!!

 

まとめ

結局いたたまれなくなった僕はミコノス島を去ることにしました。

カップルアイランドと知らずに男一人で浮いた思い出とヌーディストに溶け込もうとして失敗した思い出だけを残して。

 

とはいえミコノス島はなにも悪くありません。ミコノス島はいつものミコノス島でした。バカな旅人が島のことをよく調べもせずにノリだけで行先を選んだから、勝手に悲しい思い出を作ったのです。

みなさん。旅行は計画的に。行きたい場所は真剣に選びましょう。テキトーに選ぶとテキトーな思い出が増えてしまいますから。(まぁ、それも旅の魅力っちゃ魅力なんですけども。)

ライター
佐々木 拓馬 フリーライター

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