喧騒から遠く離れて、ゆっくりと流れる「島時間」をのんびり楽しみたい人に、おすすめなのが沖縄の離島。琉球王国時代からはぐくまれてきた豊かな文化、神秘的な亜熱帯の森、蒼く透明な海……。
沖縄の離島といえば、石垣島、宮古島などが知られていますが、実は沖縄には50以上もの離島があり、手つかずの自然や独自の文化が残されています。
今回は、それぞれ個性的な離島を紹介します。
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沖縄の魅力・特産物・グルメ
Photo by pixta
かつては琉球王国として、アジア各国と活発に貿易していた沖縄。450年もの間琉球王国として存在していたため、今なお、日本本州とは大きく異なる空気が流れています。ゆったりとしている沖縄はリゾート地や移住地としても人気が高く、沖縄へ住みたくて本土から引っ越してくる人は後を絶たないそう。
また沖縄は自然も豊かで、その美しい海や砂浜、宝石のような離島の数々は、常に訪れる人を魅了しつづけています。何度も足を運ぶリピーターも多いそう。特に離島は沖縄本土に比べて人も少ないため、さらにリゾート感が高まります!
さらに沖縄は、日本本州とは一味違ったおいしいグルメが味わえることでも人気!全国的に有名な沖縄そばやタコス、ステーキなどはぜひとも挑戦したい料理です。また沖縄の離島は、本土に自然が豊かなため、新鮮な食材が豊富です。例えば宮古島産のフルーツを使ったパフェなど、ご当地ならではのおいしい味をぜひとも試してみてください。
おすすめする沖縄の離島・竹富島
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私がおすすめするのは、あの有名な星野リゾートがあることで知られる竹富島です。美しい海、赤い瓦の集落、そして水牛車と、まるで東南アジアのリゾートに来たかのような独特な雰囲気がある竹富島は、近年は新婚旅行先としても人気を集めており、カップルや家族連れなど多くの人が訪れています。
ケラマブルーの楽園「渡嘉敷島」
渡嘉敷島は、那覇市の西方32㎞に浮かぶ、平成26年に国立公園に指定されたばかりの慶良間諸島の中では一番大きな島。
……といっても、大小10余りの無人島を含めて総面積19.23㎢。アップダウンが激しいのでサイクリングはおすすめできませんが、車で1時間もあれば1周できてしまいます。
島のいたるところでたくさんの猫たちがのんびり昼寝をしていて、のどかな雰囲気が漂っていますが、第2次世界大戦中は、「集団自死」の舞台となった悲しい歴史もある島です。
渡嘉敷島の見どころは、なんといっても「ケラマブルー」と称されるコバルトブルーの美しい海!
阿波連ビーチとトカシクビーチという施設の整ったきれいな海岸が2つあり、どちらもビーチエントリーで美しい珊瑚の森を泳ぐ色鮮やかな熱帯魚と出会うことができます。
特におすすめしたいのが、ウミガメが棲みついているトカシクビーチ。透明度の高い海の中で悠々と暮らすウミガメと一緒に、のんびり泳ぐことができるんです。
那覇から高速艇で35分、フェリーでも70分と気軽に行くことができ、日帰りでのショートトリップも可能です。
・名称:渡嘉敷島
・アクセス:那覇空港からタクシーまたは路線バスで泊港→フェリー(70分)またはマリンライナー(35分)で渡嘉敷島へ
・マップ:
・電話番号:098-868-7541(予約優先)
・料金:3,160円(フェリー)、4,740円(マリンライナー)
・公式サイトURL:http://www.vill.tokashiki.okinawa.jp/
古き良き沖縄を感じる「竹富島」
photo by Mio Ozaki
竹富島にアクセスするには、石垣島が玄関口。石垣島の南西6.5km、石垣港から船で約10分に浮かぶ小さな島が竹富島です。
珊瑚でできた白砂の道、石垣に咲き誇る真っ赤なブーゲンビリア、赤瓦の民家、表情豊かな屋根の上シーサーなど、竹富島には沖縄の古い町並みが色濃く残されており、昭和62年(1987年)に国の「重要伝統的建造物郡保存地区」に選定されました。
photo by Mio Ozaki
竹富島の名物は水牛車。ガイドさんの名調子や心地よい三線の音色を聴きながら水牛の馬車に揺られて、島の集落をぐるりとまわります。
蒼い海と真っ白な砂浜のコントラストが美しいコンドイビーチ、星砂の浜として知られているカイジ浜など、島時間にどっぷり浸れる静かなビーチもあります。
周囲約9kmの小島なので、ぜひ、お散歩にでかけてみてください。比較的アップダウンの少ないなだらかな道が続いていますから、レンタサイクルでまわるのもおすすめです。
豊かな自然の恵みを満喫「久米島」
photo by Mio Ozaki
那覇市の西方約100Kmの東シナ海に位置する久米島は、沖縄県では沖縄本島、西表島、石垣島、宮古島に次いで5番目に大きな島。貿易が盛んだった琉球王朝時代から「寄港地」として栄えており、「球美の島」と呼ばれていました。
北部から中央地にかけて宇江城岳・大岳などが連なり、南部はアーラ岳を中心とする山地となっていて、豊かな森を抱いています。
川辺や水田には、「クメジマボタル(県指定天然記念物)」が生息しており、初夏の日没後には闇の中にホタルが乱舞する幻想的な風景と出会うことも……。
南東海岸部は、平成8年に「日本の渚百選」に選ばれたイーフビーチや、東洋一の楽園といわれるハテの浜などの美しいビーチがあり、色鮮やかな熱帯魚と一緒に泳ぐこともできます。
photo by Mio Ozaki
何を食べても美味しいのが久米島の魅力のひとつ。車エビ、海洋深層水、味噌、島カマボコ、塩、泡盛など特産品もいっぱい。
特に日本一の生産量を誇る車海老は、刺身、天ぷら、塩焼きはもちろん、エビバーガーやパスタなどの多彩なメニューで展開されているので、きっと、久米島でしか食べられない感動する味に出会えるはずです。
・名称:久米島
・アクセス:那覇から空路(日本トランスオーシャン航空)で35分、航路(久米商船)で2時間50分~4時間(便により異なります)
・マップ:
・料金:往復6,450円
・公式サイトURL:http://www.kanko-kumejima.com/
ほかにも個性的な島がたくさん!
ほかにも大小、それぞれ個性的な離島がたくさんあります。
石垣島
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八重山諸島の玄関口でもある石垣島は、那覇から飛行機で約55分。羽田、名古屋、関西、福岡からは、直行便もとんでいます。離島の中では比較的大きな島&都会で、アクティビティーも充実しています。のんびりするだけでなくガツガツ遊びたいという人にはおすすめの島です。
西表島
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マングローブの森に囲まれた西表島へは、石垣島から船で渡ります。石垣港離島ターミナルから上原港まで約45分、大原港まで約35分。亜熱帯ジャングルの魅力にあふれた野性的な島で、トレッキングやマングローブツアーなどが楽しめ、珍しい野生動物とも出会うことができます。
・名称:西表島
・アクセス:石垣島→離島フェリーターミナル→高速船またはフェリーで西表島まで(約40分程度)
・マップ:
・公式サイトURL:http://www.iriomote.com/web/
小浜島
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小浜島は石垣港離島ターミナルから高速船で約25分、カーフェリーで約35分。八重山諸島のほぼ中心に位置し、なだらかな丘陵にサトウキビ畑と牧場がひろがるのどかな島です。派手な観光施設はありませんが、居心地のいいリゾートホテルがあり、のんびりした時間が過ごせます。
宮古島
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トライアスロンの大会が開催されるなどスポーツアイランドとして知られている宮古島へは那覇から約45分。東京(羽田)から1日1往復の直行便も飛んでいます。宮古群島には、池間島、伊良部島、水納島など絶景ポイントが多いので、アイランドホッピングに最適です。
古宇利島
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那覇から車で約2時間。沖縄本島北部の今帰仁村(なきじんそん)にある古宇利島は、本島と古宇利大橋でつながっています。橋の両サイドには、さまざまなブルーに変化する透明度の高い海が広がっていて、まさに絶景。那覇から日帰りでのショートトリップでも満足できる穴場の島なのです。