ライター
sakiko gorai ヨーロッパ在住ライター

ヨーロッパ在住のライター、Saki。ポーランドを拠点に自由に旅する暮らし方を実践中。30才のときにアパレル会社を退職してカナダへワーホリ。2020年〜フランス人夫とヨーロッパへ移住。ニュージランド、アメリカ、韓国に短期留学したり、一人で国内外へ旅行したり……いろんな場所の空気・文化を感じるために旅するのが好き。趣味はファッション・映画・読書。

ポーランドの「ヴロツワフ」という街を知っていますか?「聞いたことないな〜」という人も多いのではないでしょうか。

ヴロツワフには

・歴史ある教会や建築物
・中世ヨーロッパを感じるカラフルな街並み
・劇場、オペラ、美術館が集まる文化の中心地
・「ポーランドのベニス」と呼ばれる運河に囲まれた街

など、知られざる魅力がたくさん。近年「ヨーロッパで最高の旅先」としても注目されているんです。

今回はそんな「ヴロツワフ」の魅力を、ヴロツワフ在住のSakiが紹介していきます。

ポーランドのヴロツワフの基本情報

ポーランド・ヴロツワフには

・ポーランドの西にある都市
・文化・経済ともに栄えてきた
・学生が人口の25%を占める若い都市

といった特徴があります。

運河に囲まれ、12の島々を結ぶ120以上の橋が架かる「水の都ヴロツワフ」。ポーランドの西にある都市で、 シロンスク(シレジア)地方の中心都市として文化・経済ともに栄えてきました。街には劇場、オペラ、美術館などたくさんの文化施設があります。

学生都市として有名で、人口の25%ほどは学生という若い都市。だからこそ、昼から夜まで楽しめるカフェやレストランやバーがたくさんあるのも魅力の一つです。

歴史的にドイツ領だった期間も長く、ドイツ領時代に建てられた建築も今なお残っています。チェコやドイツの国境付近ということもあり、国際的な都市としても有名です。

日本からヴロツワフはどうやって行けるの?

日本からヴロツワフへは、ポーランド航空を使った「成田→ワルシャワ→ヴロツワフ」のフライトがおすすめです。日本からワルシャワへは直行便で11時間ほど、ワルシャワからヴロツワフへは飛行機で1時間ほどで到着します。

日本からヴロツワフへの直行のフライトはないので、ポーランドの首都ワルシャワやヨーロッパの主要都市で一度乗り換えが必要です。(2021年6月22日現在)

そのほか、フランクフルトやミュンヘン、パリなどヨーロッパの主要都市への便もたくさん出ているので、ヨーロッパ旅行で「もう1都市回りたい!」なんてときに訪れるのもおすすめですよ。

ヴロツワフはヨーロッパで最高の旅先!?

ヴロツワフは、2018年に「European Best Destination(ヨーロッパで最高の旅先)」として表彰されています。

European Best Destinationは、ブリュッセルが拠点の、ヨーロッパの文化と観光の促進を目的とする国際組織です。

たくさんの魅力的な都市がノミネートする中、2018年の「European Best Destination(ヨーロッパで最高の旅先)」を獲得したのは……なんと「ヴロツワフ」!ミラノやプラハ、パリなどの有名都市を抑えて、みごと1位に輝きました!

在住者が語る「ヴロツワフの魅力3つ」

ヨーロッパで最高の旅先に選ばれた「ポーランド・ヴロツワフ」。ここでは語り切れないほどたくさんの魅力があるのですが、今回はその中から3つだけ紹介したいと思います。

ヴロツワフの魅力1.中世ヨーロッパを感じるカラフルな街並み


ヴロツワフ在住のわたしが思う、ヴロツワフで一番魅力的な場所は、街の中心地「リネック(マーケット広場)」です。

世界大戦中に街の一部を壊されたヴロツワフですが、戦後ポーランドに住む人々の努力によって、12世紀頃の街並みが見事に再現されました。

カラフルなタウンハウス(長屋風の建物)が並ぶリネックを歩いていると、まるでおとぎ話の世界にいるような気分になるはずです。

■詳細情報
・名称:ヴロツワフ・リネック(マーケット広場)
・住所:Rynek 1 Wrocław
・地図:
・アクセス:ヴロツワフ中央駅下車:トラムで約12分/徒歩20分
・公式サイトURL:https://www.wroclaw.pl/rynek;

ヴロツワフの魅力2.雰囲気が良くてお手頃なカフェやバー

ヴロツワフの魅力2つ目は、雰囲気が良くてお手頃なカフェやバーがたくさんあることです。物価が日本や西欧と比べて安いので、2000円あればディナーやハシゴ酒を十分楽しめます。

私が気に入っているレストランバーの一つが、昔の鉄道の駅を改装して作ったバー&フードコート!

劇場と鉄道博物館が併設されていて、子どもから大人まで楽しむことができます。日曜日にはフリーマーケットも開催されます!

若者が多い街だからこそ、昼でも夜でも楽しめるカフェやバーがたくさん。レコードカフェやビリヤードバー、ボードゲームカフェなど……おもしろいスポットを挙げていくと話が尽きません。

■詳細情報
・名称:HALA Świebodzki – bar & food court
・住所:plac Orląt Lwowskich 20B Wrocław
・地図:
・アクセス:ヴロツワフ中央駅下車:トラムで約15分/徒歩22分
・営業時間:12:00〜23:00(木金土12:00〜0:00)
・定休日:なし
・電話番号:+48605464458
・公式サイトURL:http://halaswiebodzki.pl/

ヴロツワフの魅力3.歴史ある教会や建築物がたくさん

ヴロツワフの魅力3つ目は、歴史ある教会や建築物がたくさんあるところです。

たとえば、1000年以上も前から人が住んでいたという、歴史ある地区「大聖堂の島」オストルフ・トゥムスキ。


「大聖堂の島」と言われる歩いて回れるほどの地区に、ヨーロッパ中世初期を感じる素晴らしい大聖堂や宗教施設がたくさん集まっています。

ヴロツワフにたくさんある素晴らしい教会は、そのほとんどに展望台があるので、登って上から街を眺めることができるのも魅力の一つです。

「大聖堂の島」オストルフ トゥムスキにある「聖ヨハネ大聖堂」の上からは、ヴロツワフの全景とオストルフ・トゥムスキのパノラマが楽しめます。


他にも、ゴシックとルネッサンス建築のユニークな市庁舎や、ユネスコ世界遺産に登録されているセンテニアルホールなど、人々を魅了するさまざまな建築物を街のあちこちで楽しむことができます。

■詳細情報
・名称:聖ヨハネ大聖堂(Cathedral of St. John the Baptist)
・住所:plac Katedralny 18 Wrocław
・地図:
・アクセス:ヴロツワフ中央駅下車:トラムで約18分/徒歩30分
・営業時間:7:00〜19:15
・公式サイトURL:http://www.katedra.archidiecezja.wroc.pl/

一度訪れると、また戻ってきたくなる街


日本ではまだまだ知名度の低いポーランドの「ヴロツワフ」ですが、ヨーロッパではじわじわと人気を集めています。

そんなヴロツワフに1年ほど住んでみて思うのは、街並みの美しさや昼から夜まで賑わうカフェやバー楽しさにプラスして、「ポーランドに住む方々の優しさ」が大きな魅力ということです。

スーパーのチーズコーナーで買い方がわからない私に、身振り手振りで買い方を教えてくれた女性のお客さん。ポーランド語ができないわたしに「英語が上手じゃなくてごめんね」と言いながら英語で説明してくれた花屋の店員さん。

この1年で、何度もポーランドに住む方々の優しさに触れました。

優しさあふれるポーランドで、美しい街並み、建築、教会を眺めながら、地元の人やヨーロッパからの観光客で賑わうカフェやレストラン、バーで目一杯楽しめる「ヴロツワフ」。一度訪れると、また戻ってきたくなる街です。

All photos by sakiko gorai

ライター
sakiko gorai ヨーロッパ在住ライター

ヨーロッパ在住のライター、Saki。ポーランドを拠点に自由に旅する暮らし方を実践中。30才のときにアパレル会社を退職してカナダへワーホリ。2020年〜フランス人夫とヨーロッパへ移住。ニュージランド、アメリカ、韓国に短期留学したり、一人で国内外へ旅行したり……いろんな場所の空気・文化を感じるために旅するのが好き。趣味はファッション・映画・読書。

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