ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。

パン・デ・ロー


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「パン・デ・ロー(Pao de lo)」は、カステラの原型とも言われている、ポルトガル版スポンジケーキ。ポルトガルでは、主に2種類のパン・デ・ローがあり、多く見られるのは日本のカステラのようなフワフワ生地のものでしょう。

フワフワ、しっとりのケーキはシンプルな味で、好き嫌いのない優しい味。常温保存で日持ちもするので、日本へのお土産にも最適です。

もう一つは、北部のオヴァール(Ovar)という街が発祥の「パン・デ・ロー・デ・オヴァール(Pao de lo de ovar)」。こちらは、中身は半生で、卵の黄身の風味が強く感じられる独特な味わいが魅力の物です。

おすすめのお店「Pastelaria Confeitaria Ramos」


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ポルトガル第二の都市ポルトから、電車で一時間の街アヴェイロにおすすめのお店があります。アヴェイロ自体、「ポルトガルのヴェニス」と言われる美しい運河の街なので、日帰り旅行におすすめ。もし訪れる機会があるなら、こちらのカフェに行ってみてください。店内の大きなショーケースには、さまざまなケーキやペイストリーが並び、どれもとても美味しかったです。


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そして、こちらのパン・デ・ローは陶器で焼かれていて、ショーケースにはそのまま陶器ごと陳列されています。注文すると、それを切り分けて提供してくれます。

中はとろーり半生で、卵の風味が強く感じられ、食べ応えたっぷり。好みが分かれるかもしれませんが、私は大好きな味でした。

■詳細情報
・名称:Pastelaria Confeitaria Ramos
・住所:Av. Dr. Lourenço Peixinho 86 e 88, 3800-159 Aveiro
・地図:
・アクセス:アヴェイロ駅より徒歩10分
・営業時間:月~土曜日は8:00~20:00、日曜日は15:00~20:00
・定休日:なし
・電話番号:234 423 289
・公式サイトURL:http://pastelariaramos.com/

パッションフルーツのムース


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南国フルーツのイメージがないかもしれませんが、ポルトガルはパッションフルーツの一大産地ということをご存じでしょうか。ポルトガル領のマデイラ島とアゾレス諸島はトロピカルフルーツの産地として有名で、パッションフルーツもその一つ。ポルトガル語で「マラクジャ」と呼ばれるその味は、酸味と甘みが凝縮され、果物本来の味でとても美味しいのです。

そして、そんなパッションフルーツを使ったデザートの中でも定番のパッションフルーツのムースは、コンデンスミルクとパッションフルーツをミックスしたクリーミーなムースに、パッションフルーツソースをかけたものが定番です。ボリュームのある食事をした後でも、とろける口どけのムースとさっぱりとしたパッションフルーツの後味で、何個でもいけそうな美味しさですよ。

おすすめのお店「A Muralha」

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おすすめは、パッションフルーツの産地であるポルトガル領マデイラ島にある「A Muralha」というレストラン。マデイラ島の中心街であるフンシャルの旧市街にある雰囲気の良いお店で、マデイラ島ならではの料理が味わえるおすすめのレストランです。


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そして、こちらが食後に頼んだパッションフルーツのムース。産地直送の味の濃いパッションフルーツがふんだんに使われていました。ミルクとコンデンスミルク、そしてパッションフルーツが合わさったクリーミーなムースの上には、酸味と甘みがちょうど良いバランスの、パッションフルーツのゼリーがのっていて、種の食感も楽しいです。

マデイラ島の名物料理も各種味わえるこちらのレストランは、サービスも気持ちよく、どの料理もとても美味しかったので、とてもおすすめです!

■詳細情報
・名称:A Muralha
・住所:Largo do Corpo Santo 2, 9060-075 Funchal
・地図:
・営業時間:11:00~23:00
・定休日:なし
・電話番号:913 171 003
・公式サイトURL:https://www.facebook.com/amuralharestaurante.funchal/

ポルトガルの絶品スイーツを楽しもう

今回はあまり日本ではメジャーではないけれど、実は、とっても美味しいポルトガルのスイーツを紹介しました。16世紀にポルトガル人が鉄砲とともに南蛮料理を紹介してきたころから、日本とポルトガルの食文化には繋がりがあり、カステラやボーロ、金平糖など、日本人に馴染み深いお菓子も、実は、ポルトガルから紹介されたもの。そのため、ポルトガルのお菓子は、どれも日本人の口にピッタリ合うものばかりなんです。

ポルトガルに行ったら、ぜひいろいろなケーキ屋さんやカフェに入って、いろいろなスイーツを楽しんでみてくださいね。

ライター
Yu Villegas 元パティシエ&日本語教師

娘二人が産まれてからも、旅は引き続き人生の生きがい。格安航空券を見つけては、週末旅に出かける日々。元パティシエ&日本語教師。旅で何よりも楽しみなのは、そこでしか食べられないローカルフードや地元の人々との交流。渡航国数34ヵ国。現在はワーホリ以来12年ぶりにドイツ滞在中。 インスタやブログでも旅情報を発信中。

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