ライター
Jyaiko カタール在住/約100ヵ国渡航

横浜生まれ中東育ち。現在はカタール在住。今まで住んだことのある国はエジプト、アメリカ、カタール。人生の約半分は海外暮らし。高所恐怖症で飛行機も苦手なのに、旅がしたくてなぜか客室乗務員として空の上で働いている。現在行ったことのある国は約100ヵ国。興味あることは国際協力とモアイとラーメン。

カタールではお酒や豚肉は禁止されているの?

photo by Shoko_Jyaiko お酒はどこでも売っている訳ではないので、なんだか特別な気分がします!

カタールはイスラム教の国のため、豚肉やお酒は禁止されています。国内に酒屋さんは一軒しかなく、許可証がないと入店できません。

しかし、外資系のホテルのバーやクラブなどではお酒を飲むことができます。値段は高いですが、他に選択肢がないので週末はこのような場所に多くの人が集まります。

 

服装や注意するべきことは?

photo by Shoko_Jyaiko

イスラム教の国カタールを旅行する際には、服装などで少し気をつけなければいけないことがあります。そこまで神経質になることはありませんが、カタールで快適に旅をするためにはその国の文化や習慣を知っておくとよいでしょう。詳しくは「知らないと警察に捕まる!イスラム教の国を旅する前に知っておきたい5つのタブー」をご覧ください。

 

通貨は?両替はどうしたらいい?

カタールの通貨はカタール・リヤル(QAR)。2019年4月現在1リヤルは約31円となっています。

日本円をリヤルに両替できる場所はありますが数が限られているため、日本からカタールに来る際は円をドルに両替しておくと便利です。また、リヤルと米ドルの両替レートは、1リヤル3.64ドルと固定制のため、カタール国内のどの両替所でいつ両替しても同じです。

photo by Shoko_Jyaiko

ハマド国際空港の中にも何か所かATMや両替所がありますし、ドーハの町中にもATMや両替所は簡単に見つけることができます。ほとんどのレストランやお店では、クレジットカードも使用できます。

 

物価は?チップは必要?

カタールの物価は基本高いです。日本と比べてカタールで安いものといえば、ガソリンやタクシーの料金。また、かなりローカルな食堂のような場所では安い料理を見つけることができます。しかし、観光客が行くような場所にあるレストランなどでは、日本と同じかそれ以上の値段がします。

photo by Shoko_Jyaiko

スーパー等に置かれている野菜や果物のほとんども輸入品のため、料金は高めです。なぜならカタールは国土のほとんどが砂漠のため、畑や農場などがないからです。

しかし、最近では自国で栽培した野菜や家畜製品などを広く流通させようと試みているので、今後もう少しお財布に優しい料金の商品がスーパーに並ぶ日もそう遠くないかもしれません。

また、カタールでは基本的にチップの習慣はありませんが、レストランなどで良いサービスを受けたなと思ったらお会計の際に10%程度のチップを置いてあげると喜ばれます。

 

移動手段や公共交通機関は?

カタールの公共交通機関はバスと地下鉄です。バスに関しては、ほとんど男性の労働者の方々しか使っていないイメージで、私も今まで乗ったことがありません。

photo by Shoko_Jyaiko 公共バスとタクシーは同じ青緑色をしています。

地下鉄は現在建設中で、2019年5月に一部開通し運行が開始されました。近年中には全ての路線が完成予定とのことで、この地下鉄が全開通すれば、空港から市内も、また市内の移動もかなり安く便利に行くことができるようになります。ちなみに地下鉄は普通席とゴールド席の2クラスに分かれており、値段もそれぞれ異なります。

photo by Shoko_Jyaiko 近代的な地下鉄の駅。

地下鉄が今後普及していくことが考えられますが、今のところ普段の移動手段はタクシーが主流です。タクシーは公式のKarwaタクシー(青緑の車体)であればメーターが付いていて安心。町中で空車のタクシーを見つけたら片手をあげれば止まってくれます。支払いは現金のみで、クレジットカード払いはできません。

photo by Shoko_Jyaiko カタールのタミム首長の似顔絵像の前を走るKarwa Taxi。

また、最近ではUberやCareemといった配車アプリもかなり使われており、メータータクシーより安い料金だったり、カードの引き落としで現金のやり取りなしで支払いができるのでとても便利です。

ドーハは小さい町なので、タクシーで素早く簡単にどこでも移動できます。しかし、平日の朝と夕方の通勤時間(午前6時~8時頃と、午後4時~6時頃)になるとひどい渋滞が発生し、通常よりかなり移動に時間がかかるので注意が必要です。

 

気になるカタールの治安は?

photo by Shoko_Jyaiko

中東というと「少し物騒なイメージがあって不安……」という方もいらっしゃるかもしれませんが、私は現在カタールに住んで6年目、一度も危険な目にあったことはありません。夜1人で出歩くこともよくあります。

もちろん、夜間人通りが少ない暗い道を1人で歩かない、持ちものに注意するなどの最低限の注意はどの国に行っても必要ですが、ドーハは基本的にとても安全と言えるでしょう。

また、男性が多いので女性の旅行者は注目の的となって怖いなぁと思うこともあるかもしれませんが、皆興味本位で見ているだけなのであまり気にせず堂々と歩きましょう!

 

これからますます面白くなるカタールに行ってみよう!

photo by Shoko_Jyaiko

いかがでしたか?

今後ワールドカップの開催も控え、地下鉄や娯楽施設なども次々とオープンしているカタール。「近隣のドバイと似てるんでしょ」と思う方もいると思いますが、ドバイとはまた違った伝統を重んじる習慣もあり、ぜひたくさんの人たちにその魅力を直接感じてほしいと思います。

また町自体が小さいので、乗り継ぎ時間だけでも十分楽しむことができるのも魅力です!

 

View this post on Instagram

 

A post shared by Road to 2022 (@roadto2022) on Apr 28, 2017 at 6:49am PDT

現在建築中のワールドカップスタジアム!

この記事を読んでカタールに対する不安なイメージが少しでも取り除かれて、思い出に残る楽しいカタール滞在にしていただけたら嬉しいです。

ライター
Jyaiko カタール在住/約100ヵ国渡航

横浜生まれ中東育ち。現在はカタール在住。今まで住んだことのある国はエジプト、アメリカ、カタール。人生の約半分は海外暮らし。高所恐怖症で飛行機も苦手なのに、旅がしたくてなぜか客室乗務員として空の上で働いている。現在行ったことのある国は約100ヵ国。興味あることは国際協力とモアイとラーメン。

RELATED

関連記事