ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

寒い冬はできるだけ外に出ないで、暖かい部屋でのんびりしたい。全人類そう望むはずだと26年間思っていた私・阿部サキソフォン(@mnooooom)ですが、寒い冬にあえて外に出てハイテンションで遊びまわる人たちがいたんです。それは、カナダのケベック州に暮らす「ケベコワ(ケベック人)」たち。

最高気温も氷点下という寒さの中、なぜか彼らはケベックシティで「ケベック・ウィンター・カーニバル」を開催しています。どんだけ元気でアグレッシブなの!

世界三大雪まつりの一つに数えられるケベック・ウィンター・カーニバルとは、いったいどのようなイベントなのか気になったので、実際にケベックシティで体験してきました。結論から言うと「想像と少し違った感じ」でした。

世界三大雪まつりのひとつ「ケベック・ウィンター・カーニバル」

世界三大雪まつりとは、おなじみのさっぽろ雪まつり、中国のハルビンで開催されるハルビン氷祭り、そしてもう一つがカナダのケベックシティで行われる「ケベック・ウィンター・カーニバル」のことです。

その歴史は1894年と古く、写真を見るだけでもその歴史の長さがわかります。

ケベック・ウィンター・カーニバルは毎年1〜2月に開催され(2019年は2月に開催)、期間中はソリの滑り台やスライダー体験、そしてカヌーレースなどイベントも数多く行われています。

会場に入って、早速温かいお酒をゲットしました。アルコールを摂取して温まるとは、なんて合理的なんでしょう。喜んでごくごくと飲んでしまいました(可愛いコップは持ち帰ることができます)。

 

会場には氷のお城(少し小さめ)や石像があったのですが、ハルビンや札幌と比べると規模は小さめかもしれません。ほかのイベントで見る巨大な石像を期待していくと、「あれ?」と思うかも。

一方、子どもたちは目を輝かせて、はしゃいだり記念撮影をしたりして楽しんでいました。

昔は自分も同じように遊んでいたはずなのに、立派な石像を見ていても「これを作るのにいくらかかったのかな」とお金の方が気になってしまうくらいには、心が汚れてしまったみたい。あの頃の純粋な気持ちよ、戻ってきて。

 

メープルタフィーを作って食べてみよう

そんな汚れた心を持った大人も童心に帰って楽しめるのが、メープルタフィーづくり。温めたメープルシロップを雪の上に流し、木の棒をうまく使って徐々に固まっていくシロップを巻きつけていきます。

日本でいう、お祭りの屋台に売っているりんご飴のようなものでしょうか。

早く巻きすぎても固まらず、逆に放置しすぎても固まってうまく巻きつけることができません。ちなみに私は待つ時間が長かったせいかうまく巻けずに、周りに雪がめっちゃくっついてしまいました。

舐めてみると……うん、想像通り雪の味がします。出来栄えはともかく、いい大人がああでもない、こうでもないと楽しめる愉快なアクティビティでした。

 

ミッ◯ーより人気?愛されるキャラクター「ボノム」に会える

ケベック・ウィンター・カーニバルを語る上で忘れてはいけないのが、「ボノム」の存在。赤い帽子をかぶり腰にサッシュをつけたボノムはケベックの歴史と深くつながりがあり、ケベコワから長年愛されているキャラクターです。

初見の私からすると少し怖く見えてしまうのですが(特に目のあたり)、冬の時期は街のあちこちでボノムを見かけます。会場にいたボノムは思っていたよりも高身長で、しかもおじさんの声で喋る実物のボノムにあまり可愛さは見出せませんでした……。

それでもケベコワにとっては、ミッ◯ーくらいの知名度で人気者!ボノムと一緒に写真を撮ろうと長い行列ができていました。ケベックシティに滞在中ずっと見ていたせいか、だんだんとボノムが可愛く見えてきた気がします(気のせいかも)。

ライター

高橋歩さんの「BELIEVE YOUR トリハダ」という言葉に影響を受け、自身も人の心を動かせる仕事をしたいと決心。サックスとジャズへの愛が止められず、メンフィスとニューオーリンズを訪れたことから旅に目覚める。好きなものはお酒といちご。

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