未知の世界を見るために普通とは違う旅
ザダルからドブロブニク
それでは、一番良かったと思う国はどこでしたか?
一番良かったと思うのはクロアチアですね!ザダルというところに宿泊していて、3日間フリーの時間があったんです。そこで、ドブロブニクまで海沿いをレンタカーで走ろうと。
魔女の宅急便で有名な場所ですね。今まで行ったことがある人はたくさん聞きましたが、車で行かれた人は初めて聞きました(笑)
海岸沿いを車で走っていくと、素敵な場所がいくつもあったんです。
ザダルからドブロブニク
町並みも綺麗だし、ビーチ沿いの作り方がバカンスっぽいというか。そこにいる人は、誰も仕事してないんです(笑)海が近い街は、自然とリラックスする雰囲気になるんですかね?
首都のザグレブに戻ったら、オフィスワーカーがいっぱいいたね(笑)
確かに(笑)ちなみにドブロブニクでも宿泊先を決めていなかったので、着いてから現地の人に聞いて連れてってもらいました。そこの滞在先は良かったですね。
行き当たりばったりパターンが多いですね(笑)他にもそういう旅が多いんですか?
そういうパターンは多いですね。この前のフランス遠征の時は、帰る前日の予定1日空いていて。朝起きて、今日暇だなと思って「どっか行きたいな〜」と。
ノリで決めている感がすごい!(笑)長谷川さんも誘ったんですか?
普段は2人で出かけるんですけど、その日は別でしたね。僕はその日、ゆっくり過ごすことにしました(笑)
サントロペという港町が近くにあって…50キロくらいだったので自転車で行こうと。
50キロが近いっていう感覚なんですね(笑)
そこは麻痺しているかも(笑)自転車を借りてサントロペまで行き、そこに泊まる予定でした。朝起きて戻ろうと思って。行きの途中ではおじいちゃん達に出会って、10キロくらい一緒に旅をしましたね。
旅先での出会い、素敵ですね!その日は到着して宿泊されたんですか?
いや、その予定だったんですけど行きで4時間かかってしまって…。明日また同じことをする元気がないなと思って、その日のうちに帰ることにしたんです。Googleでルートを調べて最短の道で帰ったんですが、これがアップダウンが激しい山道ばかりで。永遠にゴールが見えないんです(笑)
なんと、それは辛い…。無事に帰れたんでしょうか?
帰ってきたのは、夜10時くらいでした。1日中自転車をこいていたので、お尻にタンコブもできちゃいましたね(笑)
実は去年、2人で同じように自転車で出かけたことがあったんですが、その時は僕の自転車がパンクしたんです。だから僕だけバスで帰ることに…。
あ、だから今回は行かれなかったんですね?(笑)
何か察したのかもしれませんね(笑)
東京五輪に向けて
最後に、東京五輪に向けての想いを聞かせてください。
五輪に向けてまず代表になること、そして金メダルを取ることを目標としています。競技力をあげて結果を出すのは一番大事ですが、それと同時に多くの方に知ってもらう努力もしていきたいと思っています。
ヨットを通じて他の人とつながりを持ったり、社会に認知してもらったり。今はファッションブランドの会社にアプローチをすることもあるし、テレビ局の方に取材をしていただくために自ら活動をしています。マイナー競技なので形になるのは難しいですが、続けてやっていきたいと考えております。
競技力をつけるのはもちろん、セーリング競技の認知度も広げていきたいと考えております。これから五輪まで、精一杯凝縮された時間を過ごせるよう全力を尽くしていきます!
皆様からの応援・期待に応えられるよう活動していきますので、今後とも応援宜しくお願い申し上げます。
皆様からの応援・期待に応えられるよう活動していきますので、今後とも応援宜しくお願い申し上げます。
市野さん、長谷川さん、本日はお忙しい中ありがとうございました。
編集後記
ヨットと聞くとどうしても親しみづらく、どこか違う世界のことのように思っていましたが、お二人の話を伺ってイメージががらりと変わりました。年齢も性別も関係なく、そして自然と共にあるスポーツだからこその醍醐味。自らがそれらの魅力を発信する姿を見ると、「日本人の金メダルが期待される競技」という意味がよく分かる気がします。選手から勇気や希望をもらうだけでなく、私たちができることを何か見つけ、応援し、2020年に感動を共にできたらと思います。