編集部

こんにちは、旅を広める会社である株式会社TABIPPOが運営をしている「旅」の総合WEBメディアです。世界一周のひとり旅を経験した旅好きなメンバーが、世界中を旅する魅力を伝えたいという想いで設立しました。旅人たちが実際に旅した体験をベースに1つずつ記事を配信して、これからの時代の多様な旅を提案します。

 

カンボジアなんて、なかなか来れる場所じゃないけれど、 絶対に破れない約束をした。

 

僕たちの行動を良く思わない方々の意見もあった。

 

「ボランティアを遊びと勘違いするな」

「偽善者、死ね!」

「それで国は変わらない」

 

そんな言葉をブログに書き込まれた。それでも、僕たちは行動を続けた。

だって、こうでもしないと何も知らないままでいたんだから。

 

仕事もお金も与えられるだけだった僕が

それに、単純に嬉しかった。

日本を出る前までは、普通のサラリーマンとして、 仕事もお金も与えられるだけの人生を送っていた僕が、 自分のアイデアで行動して、人に喜んでもらえた。

 

この頃だろうか?

「日本に帰ったら、自分で何かみんなに楽しんでもらえることがしたいなぁ」と思い始めたのは。

そして、カンボジアを去った後も 世界中の学校や村でかけてもらった一つの言葉が、 帰国後の僕たちの夢を形にしてくれた。

 

村人みんなでつくる Wedding Party !

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マレーシアで、たまたま現地で出会ったカップルの結婚式に招待していただいた。

首都クアラルンプールから、車で3時間。 そこは、人口 100 人程度の小さな村だった。

 

どうやら、結婚式は1週間後らしい。

でも、すでに村全体が二人への祝福を心待ちにしていた。大人たち全員が、村にステージを組み立てる。

そこに、チキンを焼いて、花を飾った。

大人がその準備をしている時、小さな子どもたちの面倒は、 少し大きなお兄さんやお姉さんの仕事。

僕もそこに混じって、毎日子どもたちと遊ぶのが仕事。

 

当日。結婚式は朝から大盛り上がり!この村の人々の繋がりに、ただただ僕は感動していた。

 

そして、お別れの日。

新郎新婦のご両親は、僕たちにこう言ってくれた。

「お前たちはもう、この村の family。 だから、この村にいつでも帰ってきなさい」

 

「家族」と「family」の違い

「お前たちはもう family」

「いつでも帰っておいで」

こんなに嬉しい言葉が他にあるだろうか?

僕たちは、世界のいろんな場所でこの言葉をかけてもらい、 日本の「家族」と世界の「family」の違いを感じた。

 

日本で「家族」と言えば、お父さん、お母さん、子ども。

それはいわゆる血縁の繋がりだ。

 

でも、僕たちが触れ合った世界中の「family」はもっともっと大きな意味を持っていた。

大人は、みんなお父さん、大人は、みんなお母さん。 子どもはみんな子ども。村人全体がfamilyだった。

 

(そりゃ、日本人は孤独にもなるよ)

そう思った。

隣に住んでいる人が誰なのかが分からない。

どんなにお金を持っていても、話し相手がいない。

困った時に助けてくれる人が近くにいない。

 

(そりゃどうしても、こころは貧しくなっていくよ)

だから、僕は日本で「family」をつくろうと思った。

 

「国を変えてやる!」

そんな大きなこと、僕には言えない。

でも、自分の周りにいる人ぐらいは、 もしかしたら幸せにしてあげられるかもしれない。

そしたら、またその人がまわりの人を幸せにして…。 いつか世界は変わるかもしれない、そう思ったんだ。

 

カフェ&バー「Smile Earth」開業

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帰国後、僕たちはカフェ&バー「Smile Earth」を開業した。自分たちで手掛けた内装工事。

1ヵ月半の工事の間に、100 人以上の人が手伝いに来てくれた。

「初めまして!ブログ見て来ました!」と言ってくれる方も。

 

オープンする前だったけど、僕はこの時点で、「Smile Earth」の成功を確信した(不安もあったけどね笑)。

 

今では、この店での出会いから一緒に旅に行く人もいる。海外で待ち合わせ、なんてオシャレなことをする人もいる。

地球の裏側で、たまたまバッタリってこともある。

カップルだって、もう何十組もできている。

みんな、いつも楽しそうにお酒を呑んでくれる。

 

僕がお客様からいただいているものは、もちろんご飲食代だけど、僕がお客様に提供しているものは、その飲食から生まれる「笑顔」とか「幸せ」なんだ。

自分が楽しいと思うこと、正しいと思うことを仕事にして、 周りの人が喜んでくれて、 お金を稼ぐことができたらこんなにステキなことはない。

 

世界一周前に話した未来は、現実になった

(ただ旅をするのもいいけれど、そこにテーマがあれば、 もっと充実したものになるかもしれないね)

世界一周前に葵と話した未来は、現実になった。

 

今、僕は「Smile Earth」のオーナーとして、 幸せな毎日を送ることができている。

旅中に出会った仲間、現地で出会った人々、ブログで僕たちのことを気にかけてくれていた方々、すべての出逢いと繋がりのおかげで、僕は今日もこうしてこのカウンターに立っている。

 

700日50ヵ国、世界を冒険した感覚で

普通のサラリーマンだった人生は、 世界一周ですべてが変わった。

あの時、仕事を失う恐怖を越えて、世界一周を決めたことで、 次から次にいろいろなものが見えてきた。

 

目の前の仕事に麻痺したように目を背けていた自分の幸せを僕は、真剣に考えることができるようになった。

700 日間、50 ヵ国、葵と二人で世界を冒険した時の感覚で、 これからの人生も冒険していきたいと思う。

もちろん不安なこともあるけれど、旅中に感じた不安も、 今ではすべてがいい思い出になったと言えるから。

 

旅は、人生の縮図

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旅は、人生の縮図。僕は本当にそう思う。

銃を持った人たちに監禁された。

詐欺でお金も盗られた。

葵が何度も入院して心配した。

 

でも幸いなことに、身体を傷つけられたりすることはなく、無事に帰国することができた。

信じた人に裏切られたり、一度は絶望も感じたことも、 前を向いて歩いていたら、全部乗り越えることができた。

嫌なことなんて本当にたくさんあったけど、今では全部が笑って話せる、いい思い出。

 

(だって、生きてさえすれば、絶対乗り越えられるんだもん)

これから起こる人生のどんな不安も失敗も、 きっといつかはいい思い出に変わる、そう思えるんだ。

 

会社員であることが仕事だと思っていた人生。

自分が想い描く空間で仕事するなんて、思ってもいなかった。

与えられた仕事をこなすことが人生だと思っていた自分。

人生はこうして、自分でつくりあげていけるものだなんて、 想像すらできなかった。

 

世界を広げて、僕らは大きな夢を見るんだ

この秋からは、シェアハウスをオープンした。

 

「お前たちはもう family。いつでもここに帰ってきなさい」

 

ここから巣立っていく、たくさんの旅人たちに いつまでもそう言えるように。

僕は、これからもたくさんの人たちと笑顔を共有して、 幸せな空間をつくりながら生きていきたい。

 

どんどんどんどん世界を広げて、僕らは大きな夢を見るんだ。

 

世界一周に出たい!でも勇気が出せない。そんなあなたへ

いかがでしたか?

今回の世界一周ストーリーを掲載している書籍では、15名の感動ストーリーだけではなく、一緒に本を作成した世界一周者50名のお土産話やアンケート、世界の瞬間PHOTOなど世界一周経験者の想いが詰めこまれています。

「世界一周して人生が変わる?」

これは、あなたが本当に実感できるかどうか分からないかもしれません。ただ、少なからず私たち50名の人生は、世界一周がきっかけで変わりました。

この想いをあなたにも感じて欲しい。そしてこの本をきっかけに、旅に出てくれたらもっと嬉しいです。

 

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