みなさんは、スペインの都市セビリアを訪れたことはありますか?
アメリカとの貿易港として栄え、政治や経済、文化などの分野で多くの功績を残してきたセビリア。世界遺産のセビリア大聖堂やアルカサル、インディアス古文書館などの美しい建築物があり、闘牛やフラメンコといった文化が今も活きている街です。
セビリアの基本情報とおすすめ観光スポットをご紹介します。
*以前公開された記事に追記しました。(2018/07/05)
セビリアの概要
セビリアはアンダルシア州の州都で、オペラ「カルメン」や「セビリアの理髪師」などにも登場するスペインで4番目に大きい都市。さまざまな建築様式を取り入れた美しい建造物が現存する観光都市です。
セビリアの歴史
古代ローマ時代には「ヒスパリス」と呼ばれたセビリアは、8世紀にイスラム教に征服され約800年もの間支配を受けます。15世紀後半にスペイン王国が成立すると大航海時代に入り、新大陸との交易の拠点となる港湾都市として繁栄。
16~17世紀には、スペインで一の人口を有する都市になりますが、ペストの流行や独占貿易港としての役割の終焉などから徐々に力を無くします。その後は、バロック美術が大きく開花した場所として注目されるようになりました。
現在は、闘牛やフラメンコ、世界遺産など魅力のある観光資源と、市内を流れるグアダルキビール川の水資源を利用した農業がさかんな土地として栄えています。
セビリアに行ってみての感想
photo by Shutterstock
私がセビリアを訪れたのは、2012年の12月頃でした。モロッコを旅した後、船でスペインへと渡り、バスでセビリアに向かいました。クリスマスも近づいているとあって、街全体はとてもきらびやか!気温もそれほど寒くなく、とても快適に旅行できました。
セビリアはフラメンコが有名ですが、街にはイスラム文化が混ざった建物なども多く、ヨーロッパながらどこかエキゾチックな雰囲気がありました。現地の人はあまり英語が話せませんでしたが、困っていると親切に助けてくれました。気さくで陽気な人が多いので、知らない人とも気軽に会話できるのも嬉しいところ!パエリアやスパニッシュオムレツなどご飯もおいしいので、旅ではご飯にこだわりがあるというグルメな方にもおすすめです。
観光する際のアドバイス
photo by Shutterstock
セビリアはさほど治安が悪いとは感じませんでしたが、スリや置き引きなどの軽犯罪は多いと聞きました。物価は安く、ビールなどは1ユーロ以下、またタパスなどは1〜3ユーロほどでいただけます。日本ほど清潔とは言えないかもしれませんが、衛生面も問題ないので、安心して旅を楽しんでください。
おすすめのベストスポット
セビリア大聖堂
photo by Shutterstock
私がおすすめするのは世界で三番目に大きい大聖堂として知られる、セビリア大聖堂です。ここは世界最大規模のゴシック建築であり、外観も荘厳で、まさにセビリアを代表する観光スポットという出で立ちで堂々としています。内部にはゴヤやムリーリョなどの宗教画、探検家コロンブスの墓などがあり、まさに見所満載!装飾も非常に美しく、その精巧さには圧倒されてしまいました。
代表的なグルメ
ガスパチョ(Gazpacho)
ガスパチョは、スペインのアンダルシア地方発祥の冷製スープ。トマトやズッキーニなどの野菜に、にんにくやオリーブオイル、ビネガーなどを加えフードプロセッサーにかけ、カットした野菜をトッピングします。暑い時期にうれしいさっぱりとした味わいです。
ペスカード・フリートス(Pescados Fritos)
魚に衣をつけて揚げたり、または素揚げした「ペスカード・フリートス」。タラやイワシ、お店によっては牡蠣なども素材になる料理。塩とレモンのシンプルな味付けで食べることが多く、現地では日常食として気軽に食べられています。ビールやワインに合いますよ。
トルティージャ(tortilla)
スペイン風オムレツとして日本でもおなじみの「トルティージャ」。じゃがいもや玉ねぎなどのやさいを卵とよく混ぜ、フライパンに流し丸く焼き上げます。現地では、野菜を素揚げしてから入れることが多いのだそうです。
成田からのアクセス
成田からセビリアへの飛行機の直行便はないため、経由便を利用します。イベリア航空ならマドリード経由、全日空ならチューリヒ経由、KLMオランダ航空ならアムステルダム経由で、約16時間の行程となっています。