ライター
くぼちゃん 旅するカラフルライター

人の想いに「光をあてる」ことをモットーとし、価値観の深堀りをするインタビュー・取材を強みとする。旅が好きで、海外は30ヵ国以上、国内は40都道府県訪れている。趣味は建築・アート巡り。服装や写真がカラフルな「旅するカラフルライター」。

#ブランドを磨いて価値を作る

次に「#ブランドを磨いて価値を作る」のパートに入ります。


ブランドを磨くとは、価値を高めてファンや仲間を作ることです。しみなおさんはこのキーワードについて、5つのテーマを挙げましたが、ここではそのうち3つについて紹介していきます。

(1)価値=希少性×便宜性

1つ目のテーマは「価値=希少性×便宜性」です。

価値に関しては、人生のテストに出てくる公式があります。これは必ず覚えましょう!


しみなおさんによると、価値は、便宜性と希少性の掛け算で表せるとのこと。

希少性は、人と違うという意味です。つまり、価値を高めるためには、「他者との意味ある違い」を作り出すことが重要なんです。

人と違うことに価値がある。けれども日本には、みんなと一緒であることがいいとされる文化があり、出る杭は打たれてしまいがち。その結果、敷かれたレールから出るのが怖くなってしまう方が多いんですね。

希少性について、旅でたとえてみましょう。ボリビアのウユニ塩湖で見られる景色が珍しいからこそ、旅人はそこを目指します。一方、近所のコンビニを目指して旅する人はいません。それは、コンビニはどこにでもあって希少性がないものだからです。

希少性には大きな価値があります。これはあなたという人間においても同じ。自信をもって人と違うことをやりましょう!

では、希少性を高めるために、具体的に何をすればいいのでしょうか。


答えは「100人に1人の掛け算をすること」です。

ひとつの専門性で100万分の1になるのはかなり難しいですよね。オリンピックアスリートが、まさに100万分の1の存在だとか。

でも、100人に1人なら、自分にもできそうだと思いませんか?

周りにいる人よりも旅が好きなら、それも100分の1の価値。大きなことや立派なことでなくてもいいんです。そんな100分の1をいくつも掛け合わせましょう。100分の1を3つ見つけるだけで、100×100×100=100万分の1の存在になれます。

(2)ポータブルスキルで役に立つ

2つ目のテーマは「ポータブルスキルで役に立つ」です。

ポータブルスキルを身につければ、先ほど挙げた「希少性」と「便宜性」のうち、便宜性を高めることができます。

ポータブルスキル(持ち運び可能なスキル)とは、どこの会社にいっても、職種や業種が変わっても役に立つスキルのこと。時代によって変わりますが、現代においてはPCスキルが代表的なポータブルスキルです。


こちらはDAY1講義でも触れた、人材ピラミッドの図です。マインドの次に大切なものとして、スキルが挙げられていますね。

(3)ポジショニングと価値提供

3つ目のテーマは「ポジショニングと価値提供」です。

先ほど、価値を高めるためには「他者との意味ある違い」を作り出すことが重要とお伝えしましたね。この考えをビジネスやキャリアに応用するにあたっては、便利なフレームワークがたくさんあるそうです。

ここでは、TABIPPOの事例を交えて、3つのフレームワークを紹介します。

1つ目はポジショニング戦略です。


こちらは、TABIPPOのポジショニング戦略の例。四象限を2つ作り、右上に自分自身や自分の会社が来るように設定すると、取るべきポジションが見えてきます。

TABIPPOでは、観光地のマーケティングにもこのフレームワークを活用しているそうです。

2つ目は、USPです。


USPとは、Unique Selling Propositionの頭文字をとったマーケティング用語で、商品やサービスがもつ独自の強みのこと。提供価値をわかりやすく説明する際に使われます。

自社や自社商品・サービスはもちろん、自分の強みを考える際にも便利に使えるフレームワークです。

3つ目は、価値提供ピラミッドです。


価値には、入口価値・熱狂価値・本質価値の3種類があります。
・入口価値:わかりやすい表面的な価値
・熱狂価値:人をすぐさま惹きつける価値
・本質価値:体験してみないとわからない深層価値多

TABIPPOの例を参考にすると、とてもわかりやすく整理できますね。


「#ブランドを磨いて価値を作る」まとめ

最後に

今回も、情報量が多く盛りだくさんの内容でしたね!

ゼミでは、講義中に参加者同士で短い時間の1on1を行い、しみなおさんからの問いかけについて一緒に考えたり、自分の考えをアウトプットしたりする時間を設けました。

知識をインプットするだけでは、なかなか自分のものになりません。自分の頭で考え、それをアウトプットすることで、思考が深まって解像度と定着度が上がります。

TABIPPOの考え方、しみなおさんの考え方は、事業に落とし込むだけでなく、個人としての生き方やキャリアにおいても応用できるものばかり。受講者たちは、さっそく自分の「100分の1の素質」を探していました。

出る杭が打たれる日本ですが、出てしまった杭は打たれっぱなしでいい。人は人、自分は自分、だからこそ価値があると思えたら生きやすくなる人も増えるのでは、と感じたDAY3でした。

しみなおゼミには、講義以外に、しみなおさんとの30分間の1on1特典や懇親会特典があります!経営者に自分のキャリアの悩みを相談できる機会はそうそうないもの。大好評の特典です。

次回は、そんな特典も含めた総括レポになります。お楽しみに!

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くぼちゃん 旅するカラフルライター

人の想いに「光をあてる」ことをモットーとし、価値観の深堀りをするインタビュー・取材を強みとする。旅が好きで、海外は30ヵ国以上、国内は40都道府県訪れている。趣味は建築・アート巡り。服装や写真がカラフルな「旅するカラフルライター」。

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