ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

ネットなしでは考えられない、今の海外旅行。それでも、海外において日本で使っている端末でインターネットを利用する場合は、何かしらの準備をしなければなりません。

今回は海外でのインターネット利用に必須なアイテム、SIMカードと海外WiFiルーターを取り上げます。

 

そもそも、日本で使っているスマートフォンは海外で使えない?

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基本的に何かしらの準備をしないと、海外で日本と同じようにスマートフォンを使うことはできません。使えたとしても、高額な通信料を請求されるのがオチ。WiFiアクセスポイントを見つければインターネットを利用することは可能ですが、いちいち見つけるのも面倒ですよね。

日本と同じようにインターネットを利用するなら、SIMカードもしくはWiFiルーターが必要です。それでは、どちらが便利なのでしょうか。ここからが本題です。

 

確実だが割高な印象があるWiFiルーター

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CMなどで見られるWiFiルーターは操作がしやすく、確実にインターネットに繋げられます。私は2017年、バルト3国を訪れた際にWiFiルーターを利用しました。

国内で海外用WiFiルーターを取り扱っているのは20社以上。ただし、基本的なサービスは似ています。まず、会社のホームページからルーターのレンタルサービスを申込みます。旅行当日、主要な空港にあるカウンターでルーターを受け取ればOK。もちろん、郵送でのサービスもあります。ルーターには日本語で書かれた詳しい解説書があるので、それを見ながらスマートフォンの設定をします。

 

また、ルーターのレンタルセットには充電器や専用バックもあるので安心。ルーターのために家電量販店に行く必要はありません。

ルーターの長所はSIMカードのように手先が必要な作業が一切ないこと。私のように不器用な人間にとっては本当に助かりますね。また、説明書は日本語で丁寧に書かれていることから、機械が苦手な旅人にもおすすめです。

 

仮に説明書が理解できなくても、会社のホームページをチェックすれば大丈夫。どうしても不安ならカウンターでスタッフに質問してください。

最後にルーターを会社に返却することを忘れずに!返却を忘れると高い延滞料を取られます。また、返却する際は充電器や説明書が揃っていることをチェックしてくださいね。

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一方、欠点も存在します。一つ目はスペースを取ることです。ルーター自体は大きくなくても、付属のバックがわりと大きいです。長旅だとルーターのスペースが無駄に感じると思います。

二つ目は充電が必要なことです。ルーターは機械ですから、スマートフォンと同様に充電がいります。そのため、スマートフォンと同時に充電するなら、海外対応の複数プラグが必要です。また、カメラなど充電が必要な機械が多いと、充電を忘れてしまうリスクも考えられます。

三つ目はそれほど安価ではないことです。たとえば、とあるルーターを扱っている会社を例に挙げましょう。ヨーロッパですと1日あたり約1,500円(4GB)します。1週間滞在すると1万円を超えることに。「パケ死」よりはマシですが、「高い」と感じる人も多いと思います。

 

設定は少しややこしいが安いSIMカード

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海外のSIMカードを利用する場合はSIMフリーのスマートフォンを購入しましょう。大手キャリアなど、SIMフリーではない端末はすぐに利用できません。

SIMカードは国内入手、海外入手の2パターンがあります。国内入手の場合はアマゾンを代表とするオンラインショップを利用します。「海外 SIMカード」と入力すれば、安いSIMカードが表示されるはず。利用できる国と容量、SIMカードのタイプをチェックして、SIMカードを選びましょう。

 

なお、国内の携帯電話会社も海外で使えるSIMカードを販売しています。ただし、海外発のSIMカードより価格は高めで、マイナーな国では利用できません。

SIMカードが届いたら、自分で端末に入れます。不器用な人にとっては少しだけ大変かもしれません。海外のSIMカードは国内では使えないため、そのままにしておきます。現地に着いたら、説明書を見ながら自分で設定します。

 

海外入手の場合は現地にあるSIMカード会社のカウンターに行き、そこで調達します。多くの場合、スタッフが設定しますが、場合によっては英語が通じないことも。そのときは言語以外のコミュニケーション能力が必要かもしれません。

また、国によっては「偽SIMカード」が入れられるケースもあるとか。きちんと正規のSIMカードを入れているか、スタッフを監視することも重要です。

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SIMカードの最大のメリットは安いこと。たとえば、フランスのSIMカードを選べば4GBのデータ通信(容量100GB)で1ヶ月わずか約2,600円! 料金を気にすることなくインターネットが楽しめます。

二つ目はマイナーな国でもインターネットが使えること。日本でその国で利用できなくても、現地で入手すればいいのです。三つ目はカードなので充電の必要がないこと。機械ではないので、スペースを取ることもありません。

 

一方、欠点もあります。一つ目は説明書が英語で書かれていないことが多いこと。ルーターと比べると設定が少しだけ複雑なので、戸惑うことがあるかもしれません。二つ目は海外で入手する場合は現地スタッフとのコミュニケーションが必要です。

三つ目は何かトラブルがあった場合に丁寧なフォローサービスは期待できません。あったとしても英語で伝えないといけません。

ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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