ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。トラベルライターとして寄稿した記事は2,000記事以上。 山岳雑誌『山と渓谷』掲載多数、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「Yahoo!ニュース ベストエキスパート2024」地域クリエイター部門グランプリ。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

こんにちは!もともとは安宿ばかりに泊まっていましたが、最近は少し高級なお宿にハマってきているトラベルライターの土庄です。

突然ですが、「オーベルジュ」という言葉をご存じでしょうか?オーベルジュは、“泊まれるレストラン”を意味するフランス語です。

地元食材のフルコースを堪能し、贅沢に滞在する時間は忘れられないひととき。アットホームなホテルで、料理だけでなく家庭的なサービスを受けられるのも魅力のひとつです。

今回はそんなオーベルジュの概要を説明するとともに、筆者おすすめの宿をご紹介したいと思います。

オーベルジュとは?


オーベルジュとは宿泊施設を備えたレストランのこと。

もともとフランス郊外のレストランで、車で訪れたお客さんにも郷土料理と一緒にワインを味わってもらうため、宿泊施設を兼ねたことが始まりとされています。あくまでも利用客は食事を楽しむために宿泊するというスタイルをとっていました。

現在は解釈が広がっており、料理自慢のホテルやペンションもオーベルジュに含まれるようになりました。地元の食材や風習を生かし、フランス料理のみならず独創的なフルコースをいただくことができます。

オーベルジュに泊まる魅力

次にオーベルジュの魅力についてまとめていきたいと思います。もちろん食自体が醍醐味ではありますが、それ以外にも魅力が盛りだくさん!

その場所でしか味わえない郷土料理


オーベルジュで振る舞われるのは、地元食材のポテンシャルを引き出した贅沢なフルコース。

バラエティ豊かで独創的なメニューは、まるで芸術作品のよう。見ても食べても楽しいものばかりです。


また普段、家庭でよく使う慣れ親しんだ食材でも「こんな食べ方もあったんだ!」という発見に富んでいます。

同じエリアでも、オーベルジュによって食材の活かし方が違い、季節によって提供されるメニューも変わるため、何度でもその土地を訪れたくなりますよ。

ゆったり優雅に過ごす旅先の時間


なかなか休みが取れない中で、なんとか計画した旅行。「せっかくなら思う存分楽しみたい!」と、予定を詰め込んでしまうこともしばしば。

そんな旅行こそオーベルジュへの宿泊がおすすめです。食事が滞在のメインになっていることで、夕食が一日のハイライトという気持ちになれます。


一日を締めくくるのは、お酒を片手においしい郷土料理に舌鼓を打つ時間。

アクティブに動き回る一方で、時間に縛られない贅沢も享受する。ロスなく、心の余裕も持って、満足度の高い旅行を満喫できるのです。

温かみがある、行き届いたサービス


もともとレストランのおもてなしから始まったオーベルジュという宿泊スタイル。そのため、温かみがある、行き届いたサービスを提供するお宿が多くあります。

なかでもペンション風のオーベルジュでは、「おもてなしの心」を感じることがしばしば。


オーナーとコミュニケーションを楽しみ、現地の食材を活かした家庭料理を堪能する。旅先でありながら、まるで実家に帰ってきたような安心感も味わえます。

旅先での一期一会は、いつまでも旅の思い出を彩ります。食事を中心にしつつもプライスレスな宿泊体験を楽しめるのが、オーベルジュの隠れた魅力といえるでしょう。

リゾートホテル×オーベルジュ


近年、オーベルジュの解釈が広がっていくなかで、リゾートホテルとオーベルジュを組み合わせたスタイルをとるお宿も増えました。

「食」を大きな魅力としつつ、温泉やラウンジといった充実した設備、周囲の自然に溶け込むようなロケーションなど、ひとたび宿泊すれば優雅に旅情を満たしてくれます。


確かに価格帯は比較的高めですが、プロポーズや記念日、誕生日など、大切な日に利用したいハイクオリティなお宿ばかり。

アットホームなペンションからオールインクルーシブなリゾートホテルまで、ひとえにオーベルジュといっても、そのスタイルはさまざまです。

筆者おすすめ!北海道のオーベルジュ3選

日本各地の中でも、豊かな食材が揃う北海道。今回は筆者が宿泊してきたお宿から、おすすめのオーベルジュをご紹介したいと思います。

【知床】北こぶし知床ホテル&リゾート


「流氷サウナ」が話題を呼んでいる、世界遺産知床の拠点・ウトロに位置するリゾートホテル。2021年6月オープンです。

食事はビュッフェが主体なのですが、24室あるオホーツク倶楽部へ宿泊する方のみ、創作コース料理「Grill Shiretoko」付きプランを予約できます。


斜里産サーモンやエゾシカ、新鮮な野菜など、道東でとれた地元食材をふんだんに用いた料理は、見た目が美しく、味も驚きに満ちたものばかり。

オホーツク倶楽部には、サウナや露天風呂付きのスイートもあり、オホーツク倶楽部の宿泊者は専用ラウンジを利用できます。贅沢な食を中心としたラグジュアリーな滞在を心ゆくまで楽しめるのが魅力です。

■詳細情報
・名称:北こぶし知床ホテル&リゾート
・住所:北海道斜里郡斜里町ウトロ東172
・地図:
・アクセス:女満別空港から車で約1時間30分
・電話番号:015-224-3222
・料金:1泊2食付き4万円前後~/人(オホーツク倶楽部)
・オススメの時期:冬(流氷のタイミング)
・公式サイトURL:https://www.shiretoko.co.jp/

【弟子屈】きらの宿すばる


きらの宿すばるは、道東の弟子屈町、国道391号線近くにたたずむペンションです。全5室とアットホームなお宿で、温かいご夫婦と看板犬のマカリィが迎えてくれます。

周囲は緑深く、鳥のさえずりで満たされる美留和(びるわ)の森。敷地内には源泉掛け流しの貸切露天風呂が設けられ、大自然に身を委ねられます。


お料理は朝夕ともに、道東の食材をふんだんに用いた家庭料理のフルコース。厚岸(あっけし)名産の牡蠣など、四季折々の味覚が揃います。

華やかさというより、落ち着き。すっと身体に入っていく優しい料理がとても印象に残っています。なかでも赤ワインが染み込み、ホロホロとろける道産牛煮込みが絶品!

野鳥を鑑賞しながらいただく朝食も格別でした。

■詳細情報
・名称:きらの宿すばる
・住所:北海道弟子屈町美留和原野286
・地図:
・アクセス:女満別空港から車で約1時間10分、釧路空港から車で約1時間30分
・電話番号:015-482-2224
・料金:1泊2食付き1万2800円~/人
・オススメの時期:通年
・公式サイトURL:http://www.forestlodge-subaru.jp/

【富良野】フラノ寶亭留


富良野の郊外に位置するリゾートホテル風のオーベルジュ、フラノ寶亭留。フラノフィーカやバーラウンジなど、オールインクルーシブな滞在が大きな魅力です。

敷地内には広いガーデンを有しており、6月下旬から7月中旬には5000株のラベンダーが咲き誇ります。

遠くには十勝岳連峰を望み、北海道の雄大さも感じられるお宿でした。


夕食は「フラノフレンチ」と称されるコース料理。自家菜園とれたての野菜と、道内選りすぐりの食材を使った贅沢なラインナップ。遊び心あふれるビジュアルと、素材本来の味わいを生かした繊細な味付けが特徴で、どれも舌に染み渡るおいしさです。

レストランはガーデンを見下ろす抜群のロケーション。ラベンダー味のワインで乾杯してみてはいかがでしょうか?

■詳細情報
・名称:フラノ寶亭留
・住所:北海道富良野市学田三区
・地図:
・アクセス:新千歳空港から車で約2時間
・電話番号:0167-23-8111
・料金:1泊2食付き4万円前後~/人
・オススメの時期:夏(ラベンダーの時期)
・公式サイトURL:http://www.jyozankei-daiichi.co.jp/furano/

食の旅は深い!オーベルジュで贅沢な宿泊を


一般的なホテルの分類にとらわれない、オーベルジュというスタイル。そこには「食×宿泊」という、旅情を満たす2つの要素が、高いレベルで組み合わさっています。また旅先でフルコースをいただくという非日常感も格別。

せっかく訪れるのであれば、満足度の高い旅行体験がしたい。記念日だから思い出に残る時間を過ごしたい。

そんなときは、ぜひオーベルジュに宿泊してみてはいかがでしょうか?

All photos by Ran Tonosho

ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。トラベルライターとして寄稿した記事は2,000記事以上。 山岳雑誌『山と渓谷』掲載多数、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「Yahoo!ニュース ベストエキスパート2024」地域クリエイター部門グランプリ。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

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