死ぬほどの痛み+脱水症状強制プレイって、もう拷問でしょ…。
転 タイで死にたい
photo by shutteestock
「神様、仏さま、なんなら悪魔でもいい!俺を殺してくれ!!」
冗談ではなく本気でそう思いました。夜8時くらいからピークを迎えた痛みは午前7時まで、一切妥協なく続きました。
痛みとマーライオンのせいで眠ることもできず、衰弱はピークに達しました。タイで死にたいって思ったのは後にも先にもこの一回だけです。
でも、明けない夜はない。止まない雨はない。明け方、ついにこの瞬間がおとずれたのです。
結 アンコールワットの夜明け
翌朝。
「すっ」
突然痛みが消えました。いえ、正確には消えていません。全然我慢できるくらいの痛みまで落ち着いたのです!
ちょっと痛いのに…「さっきより痛くないし、マーライオンもない。」それだけでうれしい。むしろ、残った痛みが快感に感じるほどでした。
ぼくは部屋をでて、水を買うために近所のコンビニへ向かいました。
そのとき、時刻はすでに午前8時。とっくにお日様は上がっていました。
でも、宿の外に出て太陽を見た瞬間、ぼくの頭の中では数日前に見たアンコールワットの夜明けの景色がフラッシュバックしました。
アンコールワットを見たときに感じた「ついに、ここまで来たか。」という達成感と同レベルの…「俺は東南アジアの腹痛に勝ったぞ!」という感情。
くだらないけど、死ぬほどうれしかった…(笑)
まとめ
みなさん。もし、海外で腹痛を起こしたら、すぐに病院に行きましょう。
「病院行ってないお前が言うな。」って言われたら、筆者には「すみません。」しか言えません。
いや深夜だし…とか、救急車呼ぶのは大げさかな?とか、海外の病院怖いとか、なんかいろいろ考えてたら、衰弱しきって動ける状態じゃなくなっていました。
そのときはたまたま治ったからよかったけど、これがもっとひどい病気だったり、感染症だったらと思うと、ぞっとします。
自分の馬鹿さをみなさんにさらすのは恥ずかしいですが、変なプライドや間違った気遣いで、無駄に苦しい思いをする旅人はぼくが最後であってほしいと願っています。