旅が好きな人は本能に忠実です。旅人の中には、無重力の快感と非日常トリップの連続となるスキー&スノーボードが好きな人も少なくないはず。
中には旅とスキー&スノーボードをうまく絡めて楽しむ人もいますよね。私もその一人です。スキーを担いで世界中を旅しています。
北半球は夏本番!ウィンターシーズンとは正反対の時期ですが、それでもフットワークと発想次第では雪山を滑りながら旅することができます。
ちなみにこの写真は6月末のもの。情報とフットワークを駆使すれば夏でもパウダーにありつけちゃいます。そこで今回は僕の経験から、オススメ渡航先を紹介いたします!
この夏は、新たな経験を求めて?次の冬のトレーニングのため?暑い日本を抜け出し、雪山へ滑りに行きましょう!
サマースキーの王道「ニュージーランド」
photo by pixta
日本から行くサマースキーと言えば、ニュージーランドが王道です。理由は南半球であるニュージーランドは、日本と季節が正反対にあるためです。
なので、この時期に真冬の絶好なコンディションで滑ることができます。また物価が高すぎないので、滞在にも適しています。
加えて日本から多くのプロライダーやエキスパートが訪れるため、海外に不慣れな方でも安心の旅ができます!
オススメのスキー場
・Treble Cone
国内最大級の規模と豊富な急斜面を擁する
・Coronet Peak
このエリアの拠点となるクイーンズタウンからアクセス抜群で絶大な人気を誇る
・Cardrona
パーク、パイプ完備
近年人気急上昇「オーストラリア」
プロライダーの中で近年話題となっているのが、NZと同じオセアニアの隣国オーストラリアです。
あまりスキーのイメージはありませんが、実はプレイヤーの数は世界でもトップクラス。北半球が冬になると、多くのオージーが北海道や北米に大移動をします。
そんなオーストラリア本土のウィンタースポーツ事情はというと、アメリカ屈指のリゾート開発会社であるVAILが南半球の開発を始めたことから、急激に設備が整い環境が良くなりました。
こちらも南半球の国なので、これからのシーズンに絶好のコンディションで滑れるうえ、日本との時差が1時間と少ないので、短期滞在でも時差ボケなく活動がしやすいです。
他にもオーストラリアは観光大国ですので見所たくさん。近くのメルボルンにてアートを楽しむ旅を兼ねても、楽しいこと間違い無しです!
オススメのスキー場
・Perisher
VAILリゾートが最も力を入れていおり、ハイクオリティなパークとコースが売り
・Thredbo
オセアニア最大級の広さで滑り応え充分
大自然とアウトドアの「カナダ」
photo by pixta
世界的に有名なスノーリゾート、カナダのWhistlerでは、このシーズンに万年雪の氷河で滑るサマースキーが有名です。
ゲレンデベースから45分かけてゴンドラと高速リフトを乗り継ぎ、山頂付近まで上がるとそこは一面の銀世界。夏とは思えない光景が待っています。
それでもローカルは、待ちわびた夏にハッスルし、ビキニで滑る人もいるほどのハイテンション!冬には見られない開放的な雰囲気の中、本格的なトレーニングを積むことができます。
実は夏のウィスラーでは世界トッププロが主催・参加するキャンプが多数開かれ、DVDで眺めていた憧れのプロとも一緒にトレーニングに励むこともできます。
また、この山の魅力はスキー・スノーボードに留まりません。
日本より高緯度に位置するこのエリアは日照時間が長く、日没は21時~22時頃と遅いため、15時まで滑ってもアフタースキーはまだまだ遊べます。
ウィスラーのもうひとつの夏の代名詞、世界随一のマウンテンバイクパークにチャレンジするもよし。
アウトドアの本場というメリットを生かし、ボルダリング、ジップライン、ウェイクボード、スケートボード、BBQなどなど楽しむもよし。
アクティビティ豊富な街で、強靭なアウトドアマンに混ざって夏を満喫しましょう。海と山の都市バンクーバーまでのアクセスも良く、楽しみ方は無限大の旅になります!
エンターテイメントの本場「アメリカ」
アメリカにもサマースキーができるゲレンデがあります。ビッグなパークでビッグなイベントが開かれ、ド派手な撮影の舞台となることも多いです。
周辺にはトランポリンやスケートパークが完備された練習施設も点在し、計画的にジュニア選手育成が図られています。
一般開放している施設もありますので、金の卵のフィジカルに圧倒されながら、トレーニングに励むのも楽しいです。
アクセスにロサンゼルスやサンフランシスコなど、西海岸の有名都市の経由を要する場合が多いので、せっかくなら観光も楽しむド派手な旅にしましょう!
オススメのスキー場
・Mt.Hood (スキー場の名称はTimberLine)
麓にウィンデルスという練習施設が完備され、キャンプも多数開催
・Mammoth
もはやサマーパーク撮影のスタジオ的存在
スキー合宿のメッカ「オーストリア」
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サマースキーの候補に、ヨーロッパアルプス諸国を外すわけにはいきません。中でも世界各国のレーシングチームが合宿地に選ぶのがここオーストリアです。
こちらも夏場は標高3000m超の氷河まで上がり、スキーをします。
秋にはすでにワールドカップ第1戦を開催できるほどコンディションが良く、加えてEU圏の中では物価が安いことが人気の理由です。
周辺の街でも充分に古都の街並みや石畳を楽しめますが、ドイツのミュンヘンやノイ・シュバイシュタイン城で知られるロマンチック街道まで遠くないので、観光も楽しめます。
コストパフォーマンスも満足度も高い旅になるでしょう!ただし高山病には要注意です。
オススメのスキー場
・Stubai
夏場でも全長62kmものコースを提供してくれる
・Hinter Tux
世界で唯一365日休まず天然雪でのゲレンデがオープンしている