どれだけ多くの感動を、どれだけ多くの人と、どれだけ多く味わえるか
映像監督への道を生きていく覚悟を決めたのは、インドのガンジス川の目の前だった。大学最後の年、僕は3カ月の世界一周に飛び出た。19カ国32都市を弾丸でまわり、インドで自分の人生についてモーレツに考えた。
ガンジス川の畔で目にしたのは、遺体がどんどん運ばれてきて、火葬されていく光景だった。僕にとってはなんとも異様だったけれど、その光景さえも当たり前のように眺めるインド人を見て、「そうか、僕も死ぬんだ」と思った。
「いつか死ぬ」という事実が僕のすぐ脇を通っていくたび「今回の人生で、僕はいったい何をやりたいんだっけ」とグルグルと考えた。答えは、「一生、感動して生きていたい」ということだった。感動するという感覚は、人間にしかできないことなんじゃないだろうか。感動こそが、人間の生きる最大のモチベーションだと思った。
でもそれは、1人でやったことでは限界があって、空しくなる。信頼できる多くの人と、何かを成し遂げたときにこそ、大きな感動を味わえる。それは、ラオスでの学校建設の活動を通してや、旅の途中、映画の撮影現場を見て感じたことだった。
「やっぱり映像監督になりたい」。
そう思った僕は、バラナシにあるインターネットカフェに駆け込んだ。今の僕には映像のノウハウはゼロだ。ならまずは、映画の専門学校に行こうと思い「海外 映画専門学校」と検索した。上の方に出てきた学校にその場で申し込んだ。
旅に出て学んだことは、打席により多く立ち、人より多く振ってみること
こんなに特別な時間が過ごせたのは、あのとき諦めずにプロデューサーに自分の思いをメールで送り続けたからだ。僕にはネームバリューや能力があるわけじゃない。熱量しかない。
であれば、それをしっかりとぶつけることが大切で、簡単に諦めるべきではない。そして、学んだことは「チャンスは一瞬。その一瞬を逃さないこと」「打席により多く立ち、人より多く振ってみること」。
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今回ご紹介した倉崎憲さんは、旅に出てから自分が本当にやりたい映像監督への道を進み始めました。旅をしていると思わぬタイミングで人生の転機となる出来事が起こったりします。
そしてそのチャンスを生かすか逃がすかは全部自分次第です。チャンスが舞い込んできた時は恐れずに挑戦してみましょう!
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