コソボ共和国
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かつて地球上でもっとも多様性を持った国家であった旧ユーゴスラビアに残された自治州であるコソボは、今なお最終的な独立を果たすことが出来ずにいます。
200万人近い人口を抱えるコソボは事実上独立国家として行政を行っていますが、国連加盟国の約半数の国が承認しているだけで国際的な国家承認は受けていません。
パレスチナ
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長きに渡って対立やテロ事件の絶えないパレスチナ自治区もまた、国家承認を受けていない国家のひとつです。戦後すぐにまでさかのぼるイスラエルとの対立は半世紀以上にわたって続き、何万という人々の血が流れ続けてきました。
イスラエルとの和平は硬直したままですが、2012年からは国連にオブザーバー参加を果たしており、少しずつ国家承認への道が見え始めてきています。
南オセチア共和国
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2008年のグルジアによる南オセチア侵攻を契機として国際的に認知されたこの問題。オセット人の国家として事実上独立した地域として1991年以降機能してきましたが、2008年の侵攻を受けてロシアが南オセチアを国家承認。
その後もロシアとグルジアを中心とした国際社会とのにらみ合いが続いているままになっています。
ソマリランド
未だ政情不安の続くソマリアの北側で独立を宣言したのが、ソマリランドです。ソマリランドは1991年に独立を宣言しましたが、これまでにソマリランドを国家承認している国は一つもありません。
中華民国(台湾)
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日本に最も近い未承認国家が、台湾です。台湾は正式名称を中華民国と言い、現在では事実上独立国家として機能しています。しかしながら中国を中心とした国々が台湾の独立を頑なに認めないために、未だに台湾は中国の一部ということになっています。
北キプロス・トルコ共和国
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地中海に浮かぶキプロス島は、長きに渡って南北で領土問題が繰り広げられてきました。
現在、キプロス島では国際的に承認を受けているキプロス共和国の主権が全土に及んでいますが、これを許さない人々はキプロス島の北側で「北キプロス・トルコ共和国」の成立を1983年に宣言。キプロス島の北側を実効支配しています。
東トルキスタン(新疆ウイグル自治区)
中国の西部に広がる中国名で「新疆ウイグル自治区」とされているのが、この東トルキスタンです。
台湾やチベットに比べて日本での知名度が高くありませんが、東トルキスタンもまた他の中国における未承認国家と同じく悲しい歴史を抱えています。文化圏としてはイスラム寄りであり、中国とは全く違った雰囲気の街並みが広がっています。