みなさんは、あこがれの場所でこの曲を聴いてみたい!そんなことを考えたことはありませんか?ヨーロッパの中世の雰囲気漂う町を歩いている時や、世界遺産を眺めている時。思い入れがある場所で聴いた音楽は、音楽を聴くたびに場所の風景も思い出されます。
わたしは、いつか宇宙に行けたら絶対にそこで聴きたい音楽があります。
けれどまだ宇宙には行けないので、まるで宇宙にいるような体験ができたボリビア・ウユニ塩湖で聴いた音楽をウユニ塩湖の写真とともにご紹介したいと思います。
まだまだ不動の人気、ウユニ塩湖までの行き方
「死ぬまでに見たい絶景」でも常に上位にランクインする人気の観光地、ボリビアのウユニ塩湖。
ウユニ塩湖がある街はボリビアの都市、ラパスからウユニへ向かうのが一般的です。ラパスからウユニへは飛行機、電車、バスの3通りの行き方があります。
早さ重視ならもちろん飛行機、旅の情緒を味わいたいなら電車、効率的に安く行きたいのであればバスをおすすめします。
到着後、ウユニの街は広くないので基本的には歩いて行動できます。宿も多くないので、どこに泊まっても歩いてツアー会社の立ち並ぶ通りまで行くことができるのでわかりやすいです。
ツアー会社も基本的にはサンライズのツアー、日中のツアー、サンセットのツアーと、3種類が用意されています。
欧米からの旅行者には日本で有名な鏡張りではなく真っ白な塩の大地(乾いている状態)が人気らしいので、鏡張りを目的に行くのであればアジア人が多く選んでいるツアー会社を選んだ方がいいかもしれません。
また、こだわった写真を撮るのが上手いカメラマンさんもいるので、「写真を撮るのが得意な人にしてほしい」とお願いするのもオススメです。
ツアー会社の壁に貼ってある利用者の声に「○○さんが良かった!」などの情報が書いてあることも多いのでツアー会社が決まったらそこもチェックしてみてください。
ツアーの申し込みが完了したらいよいよ憧れの地、ウユニ塩湖へ向かいます。と、その前に。
ウユニ塩湖に行くまでに準備しておきたいこと
ウユニ塩湖ツアー参加前に知っておくと良い豆知識を書いていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
トイレは必ず出発前に行っておく
ウユニ塩湖は広大で、もちろん塩湖の中にトイレはないため、ツアー中の4〜6時間ほどトイレに行けないのです。
出発前に済ませておきましょう。
夜はとても冷え込みます。防寒は念入りに
靴下は2枚履きを推奨します。長靴は借りれますがウユニ塩湖では薄っすらと足元が水に浸かっているのでどんどん冷えていきます。
マフラーや大判のストールなどもオススメです。
写真映えを気にするなら服装は大事
太めのパンツに長靴を履くと、一気に残念な田植えルックに…。少しでもお洒落に写りたいのであれば別の服装でいきましょう。
スマホやカメラの防水&塩対策は万全に
落とさない限りは大丈夫ですが、万が一のことを考えて防水対策はしておいた方がベター。
また意外と盲点ですが、「塩湖」なので、塩がついたまま放置すると白くなったり錆びたりするので注意。気がついたらすぐに拭き取るなど対策を。
タオルとウエットシートを持っていくことをおすすめします。
カメラはいいものに越したことはない
最近はスマホでも十分綺麗に写真が撮れますが、特に星空の写真を撮りたい方は一眼カメラと三脚が必須です。
これは運になってしまいますが、現地でもしカメラ機材を持っている旅人さんと仲良くなれたら、一緒に参加して写真を撮ってもらえないかとお願いしてみるのも良いかもしれません。
まるで宇宙にいる感覚。真夜中のウユニ塩湖
朝も昼も夜も、日本では見ることのできない幻想的な景色を楽しめるウユニ塩湖。その中でも特に印象に残っているのが真夜中のウユニ塩湖でした。
月のない日は辺りが暗い分、たくさんの星を見ることができます。私が参加したときも、運よく新月でした。明かりもない真っ暗で広大な大地に見えるのは星空だけ。
さらに鏡張りで、星空は地面にも広がっていました。
夜の闇は深く、近くに人がいても誰か判別がつかないくらいです。少しツアーの車から離れると、そこは完全な静寂と闇と星空しかありません。
その場所はまるで宇宙で、きっとこの先忘れることのできない光景だったのです。
宇宙で聴きたい音楽をセレクトしてみました
いつか私たちのような一般人でも宇宙旅行へ行ける日が来るかもしれません。いつか来るその日のために、宇宙で聴けたら良いなと思っている音楽をピックアップしてみました。
David Bowie/Space Oddity
真夜中のウユニ塩湖ではじめに聴いた曲です。後にも先にも、宇宙で聴きたい曲不動の1位だと思います。
David Bowieの曲でも有名なこの曲は、実際にカナダの宇宙飛行士が宇宙ステーションでこの曲の替え歌を歌い、世界で初めて宇宙で撮影したミュージックビデオということでも有名です。
歌詞に登場する宇宙飛行士の「トム少佐」は、ボウイの作り出した架空の人物で、彼の他の楽曲にも登場しています。
くるり/ワールドエンド・スーパーノヴァ
宇宙関係なしに大好きな曲。世界の果てに輝く超新星、自分にとっての異邦人は相手からすれば自分が異邦人。
「絶望の果てに希望を見つけたろう」の箇所でいつも暗闇の中で光る青い光が思い浮かびます。
キリンジ/エイリアンズ
ロマンチックでどこか切なくて寂しい名曲です。個人的には「エイリアン」の単数と「エイリアンズ」の複数を使い分けているところにグッときます。
恋愛の歌詞なので、宇宙で地球にいる好きな人、好きだった人のことを思い出したいな、という妄想です。
Elton John/Rocket Man
同タイトルで映画にもなったロケットマン。こちらもSpace Odddity同様に宇宙飛行士が登場します。宇宙飛行士という特別な仕事を「ただの仕事」として地球と妻を思う主人公。
宇宙でセンチメンタルになったときにこれを聴いて、よりセンチメンタルになりたいです。
不可思議/Wonderboy/銀河鉄道の夜
ポエトリーラップの傑作(だと思っています)。まるで物語の朗読をしているような歌詞に儚げな音楽。歌詞の視点も斬新でした。
残念ながら彼はもうこの世にいませんが、必ず思い出すと思うし、宇宙でこの曲のことを思いたいです。
Rei Harakami/”Owari no Kisetsu”
浮遊感のある音、って文字にするだけではピンとこないけれど彼の音楽を聴くと、こういうことか、と感じます。
無重力空間で、青い地球を見ながら、地球に住んでいるということ、それまでに自分が見てきた景色のこと、朝焼けのことを考えながら聴きたいです。
そしてレイさんに、宇宙から「こんな素晴らしい曲をありがとう」と言いたいなと思います。
いつか来るかもしれない日のためのBGMを探そう
憧れの土地へいつか行くのであれば、それにふさわしいBGMをぜひ用意してみてください。
映画を見て心が揺さぶられるときに、きっと背景には素晴らしい音が流れているはずです。
自分の旅は自分だけのもの。ぜひお気に入りの音楽と共にドラマティックな時間を過ごしてくださいね
All photos by ponz