「犬が吠え、風が伝える。だがキャラバンは行く」
ロシア語の古い諺ですが、この言葉通り、かつて東西大陸文明を伝えるためキャラバン達は果てのない道を歩み続けました。彼らの歩んだユーラシアを貫く交易路「シルクロード」の中心地が、まさしく「ウズベキスタン」です。
なんて神秘的な表現をしてしまうとなんだか遠い国のような感じがするかもしれませんが、実は2018年2月より、日本人はノービザで入国出来るようになりました!そして意外にも、直行便があるんです!
そんな今旬なウズベキスタンの情報を、今回はお届けいたします♪
Facebook:https://www.facebook.com/Naoya.Tsunashima
Instagram:@_27.4
ウズベキスタンの中で訪れた都市とルート、移動方法
photo by Tsunashima Naoya
タシュケント→サマルカンド→ブハラの順に3都市を周り、タシケント内のみメトロを活用しました。各駅構内は有名デザイナーが建築を手がけているため、どの駅も非常に美しい構造となっています。
※これまで駅構内での撮影は禁止とされておりましたが、2018年6月よりついに撮影解禁となりました!
photo by Tsunashima Naoya
都市間の移動は時間の都合上、白タク(交渉制)を使用しました。
実際には、都市間の移動ではマルシュルートカ(乗り合いバン)や列車の方が安く移動出来るかと思います。ただし、マルシュルートカは夜行がなかったり、列車は曜日によっては運行せず前日にはチケットが売り切れてしまうなど、時間が限られている旅行者には注意が必要です。
ウズベキスタンでのエピソード(人とのエピソード)
photo by Tsunashima Naoya
人と人との触れ合いでできた国、と言っても過言ではないほどウズベキスタンは優しさに溢れています。路地を歩けば「うちに寄って行きなよ!」と突如家に招かれごちそうを頂き、道に迷えばまた声をかけられたり、子どもとサッカーをしてまたまたごちそうされたり……。
他の国だと見ず知らずの人の家に行くなど危険な臭いしかしないものですが、ウズベキスタンでは道に迷うことすら楽しみになります。
photo by Tsunashima Naoya
コーランには「旅人に優しくあれ」とありますが、ムスリムの人々って本来こういう人たちであるんだと、感動を覚えました。ちなみに旅中で出会った日本人は、いきなり現地の結婚式にまで招かれたそうです。
ウズベキスタンでのエピソード(場所のエピソード)
photo by Tsunashima Naoya
ウズベキスタンは大の親日国とも言われる国です。その理由がタシュケントの「ナヴォイ劇場」にあります。第二次世界大戦後、ソ連よって俗に言うシベリア抑留された日本人たちは、当時旧ソ連国であったウズベキスタンへ連行され、労働を強いられました。その際に建てられたのがナヴォイ劇場です。
50年ほど前にこの地で大地震が起こりましたが、唯一無償であったのがこのナヴォイ劇場であり、その際人々の避難所としても活躍しました。そのような歴史的背景もあり、今なお日本に対しては友好な関係を保ち続けてくれています。
ナヴォイ劇場では現在でもバレエ・オペラが観劇ができますので、スケジュールが合いましたら是非とも訪れてみてください。
知っておくべきキーワードは「青の都」
photo by Tsunashima Naoya
このワードだけで、中2ゴコロがくすぐられる感じがしませんか?(笑)シルクロードのまさに中心地である「サマルカンド」。「サマルカンドブルー」とも表現される幻想的な”青”がこれでもかと言うほど散りばめられています。
心が静まる感じもするし、けど躍動するような感じもする……。その壮麗さは不思議な感覚に誘います。
photo by Tsunashima Naoya
一番有名なのは「レギスタン広場」ですが、個人的には「シャーヒ・ズィンダ廟群」の”青”が最も色濃く、印象に残りました。 どちらにせよ、間違いなく心は吸い込まれてきます。
ウズベキスタン旅行を楽しむためのアドバイス
photo by Tsunashima Naoya
ウズベキスタン旅行を楽しむには「イスラム建築」について事前に調べておきましょう。例えば、一言で「モスク」と言ってもその様式には多種多様なものがあります。
photo by Tsunashima Naoya
精密な幾何学模様、甘美な曲線、鮮烈な青……。神秘的とも変態的とも言い得るほどの表現力を感じることができます。圧倒的なイスラムの誇りを感じさせる建築物たちですので、あらかじめそれらの建てられた背景などを勉強しておくと、より面白い旅行ができるかと思います。