ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

今回は日本から飛行機で2時間~3時間で行けるロシア・ウラジオストクにあるレストランを紹介します。

ウラジオストクは知られざるグルメ・シティ。ロシア料理はもちろん、いろいろな国の料理が楽しめます。ぜひ、この記事を参考にして、日本では味わえない料理にトライしてくださいね。

 

①カニがたらふく食べられる「スボイフェーテ」

Photo by Nitta Hiroshi

地図で見ればわかるとおり、ウラジオストクは日本海に面しています。ということは、日本と同じようにおいしいカニが食べられるということ! ぜひ、ウラジオストクでロシア風のカニ料理を食べてみましょう。

Photo by Nitta Hiroshi

ロシア料理点「スボイフェーテ」では何と3キロの重さがあるカニ料理が楽しめます。まず、ウエイトレスさんが生きたままのカニを持ってきました。カニはあまりにも元気で脚をジタバタ。

カニのことは詳しくありませんが、おそらくタラバガニに近いと思います。この元気いっぱいのカニを豪快に蒸します。

Photo by Nitta Hiroshi

待つこと数十分。ウエイトレスが蒸されたカニをテーブルに持ってきました。脚を大きなハサミで切りながら、身を食べていきます。私を含め5人でカニを食べたわけですが、ちょうどぴったり。4人でも多いと思います。

味は大味ながら、カニの甘味を思う存分堪能しました。欲を言えばポン酢が欲しかったですが……。

Photo by Nitta Hiroshi

もちろん、ロシアでおなじみのボルシチや前菜を注文しました。お値段は1人3,500円ほどです。カニをたらふく食べられることを考えると、お得だと思います。

■詳細情報
・名称:スボイフェーテ(Svoy Fate)
・住所:Ulitsa Admirala Fokina, 3, Vladivostok, Primorskiy kray, ロシア 690091
・アクセス:ウラジオストク駅から徒歩20分ほど
・営業時間:11:00~翌1:00
・定休日:なし
・電話番号:+7 423 222-86-67
・公式サイトURL:http://svoy-fete.ru/ja

 

②ウラジオストクの中心地にある北朝鮮レストラン「高麗」

Photo by Nitta Hiroshi

ウラジオストクには北朝鮮が経営するレストランがいくつかあります。北朝鮮通によると、ウラジオストクにある北朝鮮レストランにもランクがあり、トップのレストランは「金剛山」だと言われています。

なお「金剛山」は写真撮影厳禁のレストランのようなので、ご注意ください。私たちは真ん中ランクの「高麗」に行きました。

Photo by Nitta Hiroshi

北朝鮮料理といえば、何と言っても平壌冷麺でしょう。平壌冷麺は独特のコシを持つ麺が特徴。盛岡冷麺の元祖とされています。

11月下旬という季節でしたが、あっという間に平壌冷麺を平らげてしまいました。独特のコシの麺とあっさりとしたスープのコンビネーションがたまりません。

Photo by Nitta Hiroshi

メンバーが頼んだすべての料理を写真に収めました。キムチは韓国と比べると、少し水ぽいです。後で調べると、北朝鮮のキムチはもともと水ぽいらしいですね。他の料理も少しずつ頂きましたが、どれもすばらしい味でした。

ところで「高麗」の看板にはどこにも「NORTH」の文字はなく「Korean traditional restaurant」となっています。北朝鮮通によると、北朝鮮では「自分たちの料理が朝鮮半島の伝統料理で韓国料理はモダンな料理」という解釈になっている、とか。とにもかくにも、ウラジオストクで南北朝鮮料理の食べ比べもおもしろいかもしれません。

■詳細情報
・名称:高麗(Корё)
・住所:Владивосток, Океанский проспект 20
・アクセス:ウラジオストク駅から徒歩15分ほど
・営業時間:12:00~24:00

 

③ウラジオストクにいながら心はブリヤート&モンゴル「ベーラヤ ユールタ」

Photo by Nitta Hiroshi

ウラジオストクではブリヤート料理が食べられます。と言っても、多くの人にとっては「ブリヤートって、どこ?」と思うでしょう。

ロシア連邦ブリヤート共和国はモンゴルの北にあり、モンゴル系のブリヤート人が住んでいます。首都はウラン・ウデで、ウラジオストクから飛行機やシベリア鉄道でアクセスできます。

Photo by Nitta Hiroshi

ブリヤートはモンゴルと関係が深いので、モンゴル料理によく似ています。こちらはブーズと言われる中国の点心のような料理。底にはおいしい肉汁スープがたまっており、本当においしいです。ただし、モンゴルとは異なりラム肉ではありませんでした。

Photo by Nitta Hiroshi

続いてラグマンを食べることに。ラグマンはブリヤートだけでなく、中央アジアで幅広く食べられている料理です。ちょうど、野菜スープとうどんが一緒になった感じで、健康によさそうな料理でした。

Photo by Nitta Hiroshi

ところで「ベーラヤ ユルータ」ではモンゴルビール「チンギスハーン」が飲めます。他には中国のハルビンビールがありました。日本ではモンゴルビールはなかなか飲めないと思うので、ビール好きな旅人はぜひ。

■詳細情報
・名称:ベーラヤ ユルータ(Белая Юрта)
・住所:Владивосток, Океанский проспект 5
・アクセス:ウラジオストク駅から徒歩15分ほど
・営業時間:11:00~22:00
・定休日:なし
ライター
新田 浩之 フリーライター

国鉄が民営化された1987年生まれ。神戸市出身です。高校の時に読んだある小説の影響で、中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ロシアに強い関心を持つことに。大学、大学院ではユーゴスラビアのことを勉強していました。2016年3月からライターとして神戸で活動しています。 直近では2015年9月から3ヶ月間、友人を訪ねながら、ヨーロッパ14カ国をめぐる旅を決行。ただ、イギリス、フランス、イタリア、スペインなどの西欧諸国には行ったことがありません。

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