ライター

慶應義塾大学商学部卒。大学在学中リベラルアーツ教育の米Bryn Mawr Collegeに1年留学し、クリエイティブライティングや美術、演劇など芸術科目を学びました。環境と動物のためにプラントベースな食事を心がけてます。

こんにちは。濱島優里(@yuri_merci22)です。

友達に会いたい、家族に会いたい、恋人に会いたい。きっと今、こんな想いの人はたくさんいるのではないでしょうか。

私はフランスに住む彼と会えていないこと早3ヶ月。正直いつになったら会えるのかわかりません。


しかし、大切なのは自分でコントロールできる範囲でベストを尽くすこと。「非常時にこそ人の本質がでる」と肝に命じ、心穏やかに過ごしています。


今日は私と同じように、会いたい誰かに会えない人へ向けた記事を書きます。写真は全て、彼と旅した鹿児島県の奄美大島で撮ったもの。


奄美の美しい自然を感じながら、ご一読いただけたら嬉しいです。

①「落ち着いたら」ではなく「この状況の中で」幸せを見つけることを考える


多くの人は「状況が落ち着いたら」というマインドのもと、いつになったら遊びにいけるのか、いつになったら会えるのかウズウズしていると思います。もちろんそれは、心を支えてくれる大きな希望です。

しかし、ワクチンが開発され、普及されるまでは油断できないのが現実。


落ち着いたらやりたいことはたくさんあるけれど、例えばこの状態が1年続いたとしたら、どうやって日々に幸せを見出していこう?

今までの仕事に需要がないなら、今、人々が求めていることは何だろう?

今の私は社会に何を提供できるだろう?

もしも1年会えないとしたら、どうやってポジティブな関係を続けていこう?


今の生活を「仮の時間」と捉えずに、人生の中に「必然的に用意された時間」と考え、覚悟を決めてみたのなら。視界はもっとクリアになるかもしれません。

現実を受け入れ、思考を転換してみることから始めてみようと思います。

②本当は何が不安なのか考える


気持ちを切り替えたところで不安が残る場合、それは本当にコロナによる不安なのかを見直してみます。

例えば会えない間に恋人に浮気されるのではないか、気持ちが冷めるのではないかと心配なら、それは会えるかどうかの問題ではなく、もともと潜んでいた不信感です。


結婚予定が延期してしまったことを焦るなら、経済的に頼りたいと思っている気持ちの表れかもしれません。

リモートワークで会えない仕事仲間はちゃんと働いているのだろうかと疑うなら、そもそも信頼できるメンバーではないということです。

実家に帰れず、親に会えないことに焦る場合は、普段から親孝行できていないことに罪悪感を感じているのかもしれません。


もちろん大切な人に会いたいのは当たり前ですが、なんだか、会えないことで心の内側に隠れていたことが浮き彫りになる気がしています。

そんな不安を払拭するには、紙に書いて言語化したり、瞑想したりと、まず自分の思考を明確にするのがおすすめ。そこから初めて解決策が見えてくるからです。

例えば「Meditopia」というアプリを使うと、感情やシチュエーションに合わせた瞑想のガイドをしてくれますよ。

③勉強して自分のレベルアップにフォーカスする


家にいる期間は、自分を高めるのに絶好の機会です。本はもちろんのこと、オンラインで何でも学べる時代。今こそずっと興味のあったことに取り組むチャンスだと捉えています。

外国語、デザイン、ブログ、Youtube、料理、写真、楽器、…

会えない時間にスキルを磨いている友人や恋人を、とても素敵だと思いませんか?


できることが増えれば自信もつき、大切な人はきっとあなたのことをもっと誇りに思ってくれるはず。


家にいるからこそ、堕落するか自制するかで大きな差がつくタイミングです。私はそう自分を奮い立たせて、いくつか新しい挑戦を始めています。

④見て見ぬふりをせず、身体を丁寧にケアする


身体は心と同じで、流動的なもの。毎日のケアが反映されます。

ハイヒールでまめができた足、ジェルネイルの下の痛んだ爪、ゆるいセーターで隠してきたお腹。在宅ワークが増えた今、取りつくろっていた自分の身体に、向き合いやすくなると思います。

私自身、昨日3ヶ月ぶりに体重を測ってみたら「そうだよね…」という結果でした。

時間ができた今は、ストレッチしたり、オイルで爪や肌を保湿したり、オンライン動画を使ってヨガや筋トレをしたり、身体が喜ぶことを始めています。


身体には、自分自身をどう扱っているかがそのまま現れます。誰が見ていなくても整えることで、誰かとまた会う時には、もっと綺麗な自分になりたいですね。

⑤コミュニケーションをとり続ける


離れていても関係を続ける方法。それは鉄板ですが、コミュニケーションをとり続けることではないでしょうか。

私は仲の良い友人とZOOM報告会を始めました。今年のゴールから逆算して今月やることを宣言し、先月成長したことなども共有します。価値観の似ている友達と鼓舞しあうのは、とてもおすすめです。


恋人とはいつも以上にリスペクトし合い、会話の内容を意識的に深くしてみるのはいかがでしょうか。好きなところ、尊敬しているところ、行きたい場所、やりたいこと、楽しかった旅の思い出、将来の夢、1年後の二人の姿。

色々なテーマでじっくり話したり、メッセージを書いたりすることで、物理的に会えないことはいくらでもカバーできます。むしろ、近くにいても深い話ができていない場合が往々にしてあります。


奄美大島といえば、西郷隆盛が島流しでやってきた場所。彼は結果的に奄美大島で家族を作り、穏やかな時間を過ごしていたと言われていますよね。人生はどう展開するのか、誰にもわからないもの。


「外に出られない、会えない、つまらない!」ではなく100年に一度とも言われるこの事態を逆にどうやって自分の人生にいかすのか、一緒に考えてみませんか?

All photos by Yuri Hamashima

ライター

慶應義塾大学商学部卒。大学在学中リベラルアーツ教育の米Bryn Mawr Collegeに1年留学し、クリエイティブライティングや美術、演劇など芸術科目を学びました。環境と動物のためにプラントベースな食事を心がけてます。

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