ライター
帆志 麻彩 旅と暮らしの文筆家

小学5年生のときにオランダでみた運河の光が忘れられず、旅が人生の大きな軸となりました。これまで、旅メディアの編集、企業広告コピーや雑誌取材記事、ガイドブック制作などを担当し、2019年からは〈サステイナブル〉をテーマに活動。その他、詩の創作や旅の貼り絵など、好きなことをしながらゆるりふわりと過ごしています。好きな言葉はモンテーニュの「自分は自分のものである」で、憧れの人はターシャ・テューダー。著書に『本能のデザイン』(実業之日本社)。

毎日の生活で私たちができること(お買い物編)

photo by hoshi maaya
フードロスの約半分がキッチンから出ているのなら、私たち一人一人が意識を変えれば廃棄量はぐっと減らせるはず。まずはお買い物の仕方から見直してみましょう。

買い物前に食材をチェック

ふらっとお買い物に出てしまうと、家に帰ってから「あ、これまだあったんだ!同じもの買ってきちゃった…」なんてことも。そろそろスーパーに買い出しに行こうかな〜と思ったら、冷蔵庫の中にどんなものがあるか、野菜はどのくらい残っているか、調味料は?まずは今家にある食品をチェックしてから出かけるようにしましょう。

必要な分だけ買う

ついつい「せっかくだから多めに買っておこう」「あ、ついでにこれも買っちゃおうかな」など、あれもこれも買いすぎてしまうときがあります。結局食べるまでに賞味期限が切れてしまって、こんなに買わなくてもよかったかも、と反省することもしばしば。スーパーに行くときは『必要な分だけ買う』ということを忘れないようにしたいです。

期限表示を知って賢く買う

なんでもかんでも棚の奥の方(賞味期限が先の日付)にある商品を取ることも、フードロス問題に繋がってしまいます。賞味期限が近いほうが美味しく食べられる商品もあるので、すぐに食べるもの飲むものは、なるべく棚の手前から買うようにしましょう。

毎日の生活で私たちができること(キッチン編)

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お買い物から帰ってきたら、次はキッチンからできるフードロス対策を見ていきます。

適切に保存する

まず、買ってきたものを適切に保存すること。それぞれの食品に記載された保存方法に従って保存することで、食品を長持ちさせることができます。また、冷蔵庫内が散らかっていたり、食品でぎゅうぎゅう詰めになっていたりすると、奥に入り込んでしまったものを忘れてしまうことも。冷蔵庫内をきちんと整理し、賞味期限が近いものはすぐ目に入る位置においておきましょう。

食材を使い切る

普段何気なく捨てている野菜の皮や茶がら、それだって工夫次第でまだまだ使えます。例えば、きれいに洗った人参や玉ねぎの皮はスープのだしになりますし、大根やカブの葉っぱは混ぜご飯にしたり、ふりかけにしても美味しいですよ。茶がらは天ぷらや佃煮にしてみたり、電子レンジに入れて消臭したり、使い古したストッキングなどに入れてシンクを磨いたりと、お掃除にも大活躍です。

食べ切れる量を作る

その日の体調などを考慮しながら、自分はもちろん、家族みんなで食べ切れる量を作ることも大切です。また、作りすぎて余ってしまった料理は、リメイクやアレンジをして食べ残さない工夫をしましょう。

みんなで少しずつ行動しよう

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日本の食料自給率は40%にも届きません。半分以上の食品を輸入に頼っている私たちは、もっとフードロスについて真剣に考える必要があると思います。

一人一人の行動は小さな一歩かもしれませんが、何も行動しないことは、何も変わらないことではありません。何も行動しないことは、状況が悪化していくのを見て見ぬふりすること、世界中で苦しんでいる人を無視することです。私たちが出しているゴミは、自分だけの資源ではなく、地球の資源なのだということを忘れずに行動するようにしたいですね。

ライター
帆志 麻彩 旅と暮らしの文筆家

小学5年生のときにオランダでみた運河の光が忘れられず、旅が人生の大きな軸となりました。これまで、旅メディアの編集、企業広告コピーや雑誌取材記事、ガイドブック制作などを担当し、2019年からは〈サステイナブル〉をテーマに活動。その他、詩の創作や旅の貼り絵など、好きなことをしながらゆるりふわりと過ごしています。好きな言葉はモンテーニュの「自分は自分のものである」で、憧れの人はターシャ・テューダー。著書に『本能のデザイン』(実業之日本社)。

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