編集部

こんにちは、旅を広める会社である株式会社TABIPPOが運営をしている「旅」の総合WEBメディアです。世界一周のひとり旅を経験した旅好きなメンバーが、世界中を旅する魅力を伝えたいという想いで設立しました。旅人たちが実際に旅した体験をベースに1つずつ記事を配信して、これからの時代の多様な旅を提案します。

フィリピンは海に囲まれたアイランドリゾートとして、また旧植民地時代のコロニアル建築の名所として、様々な魅力にあふれた国でありながら、これまでは治安に対するマイナスイメージが強くありました。

せっかくフィリピン旅行を計画しても、家族や先生たちに反対された、という経験がある人もいるのでは?この記事では、気になる2017年現在のフィリピンの治安と物価について様々な角度からリサーチした結果をお伝えします!

 

*編集部追記
2017年9月に公開された記事に新たに3選追加しました。(2017/10/24)
執筆時点での情報なので、実際に訪れた方で古い情報を見つけた方はmedia@tabippo.netまでご連絡ください。

 

フィリピンに行ってみての感想

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私はフィリピンに4ヶ月ほど住んでいたのですが、全体の感想としては、東南アジアらしいカオスな雰囲気は魅力的ですが、治安に気を付けなければいけないことが多いと感じました。

例えばフィリピンはアメリカと同様に銃の携帯が許されており、スーパーマーケットやショッピングモールなど、いたるところに銃を持ったガードマンを見かけます。スリなどの軽犯罪も多く、私も危うく物を盗られそうになるところでした。

 

現地の人はフレンドリーな上に英語を話せる人が多いので、その点では他の国よりも楽に旅行できるでしょう。フィリピンは安く英語を学べることで有名なので、英語圏への留学を考える前に、まずはフィリピンで英語スキルを身に付けるのも良い選択だと思います。

 

旅行のルート

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私はマニラに2ヶ月、アンヘラスという街に1ヶ月ほど滞在しました。マニラは大都会で、高級な住宅街やショッピングモールが集まるマカティというエリアから、スラムが有名なトンド地区まで、場所によって人々や治安に大きな差があります。

アンヘラスは米軍基地がある街として有名ですが、マニラほど人が多くなく、自然が豊かなのでゆっくりとした時間を過ごしたい方におすすめ!私は訪れていませんが、セブ島もリゾートとして人気があります。

 

おすすめの都市

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東洋の真珠とも呼ばれる美しい街並みが魅力の大都市マニラ。16世紀からフィリピンの首都であり続けたマニラには、教会や博物館など多くの歴史的な建造物はもちろん、最先端のショッピングエリアまで、多彩な魅力を持ち合わせています。

 

国全体の治安について

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2017年前半の状況から結論を言えば、「十分注意が必要」であるといえます。外務省の「海外安全ホームページ」を見ても一目瞭然、マニラ首都圏を含む全地域に「レベル1:十分注意してください」が発令されています。

身代金目当ての外国人を狙った誘拐件数が増加しているフィリピン南部のミンダナオ島は言わずもがなですが、2017年6月はじめにはフィリピンのマニラ国際空港近くの人気リゾート施設、「リゾーツ・ワールド・マニラ」で銃撃・放火事件があり40名近くの人が亡くなる事件がありました。

しかし、テロを含む突発的な事件が発生する懸念は、現在ではどの国においても共通の問題ともいえます。

観光エリアや主要マーケットなど、女性が好んで訪れる場所への取り締まりの強化も行われています。基本的な危機管理ができていれば、まず楽しいフィリピン観光ができるといえるでしょう。

 

フィリピンの平均的な物価は?

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2017年前半のレートは「1フィリピンペソ=2.2~2.3円」なっていますが、フィリピンの物価は日本の三分の一の感覚です。

例えばミネラルウォーターの値段は500ml一本で10ペソくらい、缶ビールは30ペソくらいで買えます。現地の人も訪れるような庶民的な食堂であれば、ちょっと食事をして飲み物を飲んでも500ペソ以上になることはまずありません。

また、人気のフットマッサージも、1時間コースでチップ込みで500ペソもあれば十分です。ネイルやエステも日本と比較すると安い店なら、十分の一というような割安なお値段で引き受けてもらえます。

 

渡航先で気をつけるべきこと

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危険なエリアには近づかない!

結論から言えば、危険なエリアには決して近づかず、安全なエリアにいるときも危機意識を維持することが大切です。世界で最も安全な国である私たちの国から一歩外に出れば、もう今までの常識は通用しないことを肝に銘じましょう。

 

なれなれしく近寄ってくる人は相手にしない!

特に一人で旅をしているとき、ふと寂しくなる時がありますが、そんなときに日本語で話しかけられるとうれしくなってしまうもの。

旅先の解放感も手伝ってついつい短時間のうちに心を許してしまいがちですが、日本語で人懐っこく話しかける人ほど要注意です!

 

理不尽なワイロやチップの要求には助けを求める!

旅行者誘致のために政府が力を入れるにつれ、警察や空港関係者からのワイロ要求に合ったケースの事例は少なくなりました。とはいえゼロではありません。もしどうしても強く迫られて怖い思いをしたのなら、大声で抗議しましょう。

社会的地位のある警官などであれば、人目を気にして放免してくれることでしょう。ただし、リアルな犯罪者の可能性が高い場合は素直にお金を渡したほうが安全です。

 

2017年現在フィリピンで避けるべき場所は?

 

ミンダナオ島

今一番フィリピンで危険なエリアといえば、ここフィリピン南部のミンダナオ島です。イスラム国系武装勢力が政府軍と交戦、同島南ラナオ州の州都マラウィ市を掌握してしまったことを受け、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領はミンダナオ島全土とその周辺地域に戒厳令を布告しました。2017年6月現在も、その状況は継続しています。

またイスラム国以外にも、武装勢力による外国人を狙った誘拐事件が相次いでいます。また、治安部隊との銃撃戦に民間人が巻き込まれることが多く,現在は決して足を向けるべきエリアではありません。

 

パラワン州(パラワン島)

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島全体がそのまま州を形成しているフィリピンで一番大きい面積を持つパラワン州も、ミンダナオ島同様に武装勢力の影響が強いエリアであり、2014年〜2015年に連続して外国人拉致事件が発生しています。警戒レベルは「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」ながら安心して観光できるエリアではありません。

アイランドホッピングが人気のエリアですが、海上での拉致事件が多いことを考えると、現在は決しておすすめできる場所ではありません。

 

マニラ市内の危険エリア


実は一番事件発生件数が多いのが首都マニラです。殺人事件のような凶悪犯罪よりも、すりや強盗や恐喝といった事件が多く、危険エリアとされる地域に近づかないことはもちろん、繁華街でも身の回りの携帯品や近づいてくる人には十分注意したいものです。

具体的にはショッピングエリア、観光エリア以外は近づかないこと、特に裏通りには決して入らないことです。

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