「イギリス英語がかっこいい」「イギリス英語が聞き取れるようになりたい」英語を学び始めると、イギリス英語がアメリカ英語と少し違うことに気づき、憧れを持つ人も多いと聞きます。
そこで、実際にイギリスとアメリカの両方の語学学校に行った筆者が感じた、アメリカ英語とイギリス英語の違いを比べてみました。
*編集部追記
2019年6月の記事に新たに追記しました。(2020/03/03)
イギリス英語とアメリカ英語ってどう違うの?
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イギリス英語とアメリカ英語は、文法や発音、使う単語の他に、スペルの一部や話されている国が異なります。
アメリカ英語は話し言葉でついつい単語を省いてしまったり、文法そのものを気にしないことも多いですが、イギリス英語は意外と文法に厳しいもの。
かっちりとした話し方とアクセントがイギリス英語、滑らかでささっと流れるように舌を柔らかくして話すのがアメリカ英語という特徴があります。
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ちなみに、日本は昔からアメリカ英語を学んできたので、耳はアメリカ英語の方が慣れている人が多いです。しかし、日本語はそこまで舌を使わないので、日本人が英語を話すとアメリカよりもイギリスの方が通じるとも言われています。
発音を気にするのも大切ですが、一番大切なのは使う単語やスペルに違いがあること。次に、イギリス英語とアメリカ英語のさまざまな違いをご紹介します。
イギリス英語とアメリカ英語、最大の違いは発音
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イギリス英語とアメリカ英語の大きな違いは発音でしょう。イギリス英語は一つひとつの単語をしっかり発音するのが特徴で、固いイメージがあります。一方、アメリカ英語は前後の単語をできるだけ繋げて読んだり、さらっと発音することも。
例えば「I bought it yesterday.」というフレーズでは、イギリス英語は「bought it」のtを両方とも発音しますが、アメリカ英語は最初の「bought」のtは次のiとくっつけて「ti」と発音します。
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このように、イギリス英語に比べて、アメリカ英語の方がカジュアルに聞こえることがあるのが特徴です。
イギリスで話されている英語は、昔から残っている階級制度によって種類があり、話している言語によって自分の階級がわかってしまうこともあるそう。さらに、アメリカ人はイギリス人のアクセントに魅力を感じることが多く、アクセント一つでモテることも。日本の方言みたいですね。
イギリス英語とアメリカ英語の異なる単語
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イギリス英語とアメリカ英語の違いは単語にもあり、秋をイギリス英語では「autumn」というのに対し、アメリカでは「fall」を使うことは有名ですよね。
違う単語はいくつもありますが、例えば、地下鉄をイギリス英語では「Underground」またはロンドンの地下鉄を具体的に「The Tube」と言いますが、アメリカでは「subway」を使います。
ゴミは「rubbish」がイギリス英語で「garbage」や「trash」がアメリカ英語、トイレは「toilet」がイギリス英語で「bathroom」や「restroom」はアメリカ英語です。
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筆者はアメリカ留学後、イギリス留学を体験しましたが、アメリカで当たり前に使っていた「bathroom」という単語がイギリスで全く通じず「うちには風呂はないけどトイレ(toilet)ならあるよ」と言われ、恥をかいたこともありました。
建物の1階をイギリス英語では「ground floor」というのに対し、アメリカ英語では「first floor」と呼びます。イギリス英語では「first floor」は実際には建物の2階を表す言葉なので、空港などで混乱して迷ってしまわないよう、気をつけてください。
❐アメリカ英語とイギリス英語、同じ英語なのに全然違う!単語まとめ
イギリス英語とアメリカ英語にはスペルの違いも
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イギリス英語とアメリカ英語はスペルにも違いがあります。例えば「中心」という意味の単語を書くとき「center」を使う人が多いですが、イギリス英語では最後のeとrの順番が逆になり、「centre」と書きます。これは劇場を表す「theater」と「theatre」も同じ。パッと見ると違いがわかりづらいですが、発音も意味も一緒です。
さらに、認識するという意味の単語「recognize」はアメリカ英語、イギリス英語では「recognise」と書き、旅行者という意味の「traveler」はアメリカ英語、「traveller」とlを二つ重ねるのがイギリス英語です。