ウジュピスの天使
中央広場にあるトランペットを吹く天使の像が、この共和国のシンボル的存在である「ウジュピスの天使」。
この天使は、長引く寒さと家に閉じこもりがちな人々の怒りに応え、寒い冬を追い払うために天から舞い降りてきたと言われており、地上の人々と天上の楽園をつなげる存在なのだとか。
・名称:ウジュピスの天使(Užupio angelas)
・住所:Užupio g., Vilnius, 01203 Vilniaus m. sav.
・地図:
ウジュピス共和国憲法
先に述べたウジュピス共和国憲法のプレートが街の中心部にあります。
なんと42カ国語に翻訳されており、それらの憲法プレートが飾られています。日本語のプレートも存在しており必見です。
・名称:ウジュピス共和国憲法(Užupio Respublikos konstitucija)
・住所:Paupio g. 3A, Vilnius, 01201 Vilniaus m. sav.
・地図:
ウジュピスのネコ
公園沿いの歩道に、ひっそりと佇むネコの銅像があります。
耳と頬にピアス(?)を付けた、ちょっとファンシーなネコの像。
このネコは特別だそうで、「ネコの耳を優しく軽く掻いて、奇跡を信じることを始めれば、生きることになんの不安もなくなる」のだとか。
・名称:ウジュピスのネコ(Užupis Cat)
・住所:Polocko g. 4, Vilnius, 01204 Vilniaus m. sav.
・地図:
街の至る所に存在するアート作品
チベット仏教とメキシコの死者の日のコラボ!?
芸術家が多いということもあってか、国中には個性あふれるアート作品が点在しています。
クスッと笑ってしまうものから、凡人には理解の難しい作品まで様々ですので、ぜひあなたのお気に入り作品を探してみてくださいね。
非承認国家ウジュピス共和国に行ってみて
かつては不動産価格の低さが魅力のひとつであったウジュピスですが、共和国として独立し(非承認ですが)、今ではリトアニアの首都ヴィリニュスのなかでも地価が高い地域となってしまっています。
ウジュピス共和国自体は小さく、数時間もあれば回れてしまうほどですが、共和国内にはレストランやお土産やさんなどもあり、楽しめる場所となっています。
建国記念日である4月1日には、共和国の入口であるウジュピス橋に特別の検問所が設置されるそう。普段はパスポートを持たずに入国できますが、4月1日に訪れる人はパスポート持参を忘れずに……!
また、この日は独自の通貨の両替や、入国スタンプの押印などもできるのだとか。
ウジュピス橋近くのお土産屋さんで入国スタンプが押せます
日本人にはまだまだ知られていない国ですので、「ウジュピス共和国に行ってきた」と言えば、「それどこ?」と話のネタになること間違いなしです。
魅力がないと言われていた地域がアートによって人気となり独立宣言までしてしまった、ちょっと変わった国「ウジュピス共和国」、あなたも訪れてみませんか。
All photos by Keiko Kawanami