ライター

アメリカ生まれ東京育ちの24歳。大学ではマーケティングを専攻し、在学中には世界一周やデンマークへの留学を経験。入社直後から長野に移住し、理想の豊かなライフスタイルを追求、Z世代の新しい働き方を開拓している。渡航国数は72、ミドルネームはライアン。

みなさんこんにちは、元TABIPPOメンバーの隼(はやと)です。

とある夏、休暇とワーケーションのハイブリッドスタイルで、スリランカを10日間ほど旅をしてきました。

それもトゥクトゥクを使って!

ワーケーションに耐え得る3時間30分の時差や、航空券の値段が決め手で旅先を決めたのですが、予想を遥かに上回るエキサイティングな旅をすることができたので、今回ご紹介します。

僕は70カ国ほど旅をしてきましたが、スリランカ・トゥクトゥク旅は、間違いなく過去TOP3に入るほど、オリジナリティーがあり、満足度が高かったです。

スリランカに行かれる際は、ぜひ「トゥクトゥク旅」を検討候補に入れてみてください。

レンタトゥクトゥクとは?

文字通り、「トゥクトゥクをレンタルする」ことです。

レンタカーやレンタバイク、レンタサイクルは聞き馴染みがありますが、レンタトゥクトゥクって、語呂もそんなによくないし、あまり聞いたことがないですよね……。

トゥクトゥク。スリランカでは、スリーウィールとも呼ばれています。

トゥクトゥク。スリランカでは、スリーウィールとも呼ばれています。

僕個人的には、未知でアドベンチャー感が強いものにはとてもワクワクします。そのため、聞き馴染みの無さはむしろ、「やってみよう」の原動力となりました。

ただ、まだまだレンタルをすることは一般的ではなく、街中でふら〜っと借りることができるわけではありません。

ここからはトゥクトゥクを借りるために必要な準備を説明していきましょう。

トゥクトゥクを借りるために必要な準備

移動手段をレンタルするということは、トゥクトゥクに限らず、危険が伴います。普段無計画な旅を好む僕ですが、今回に限っては渡航前にリサーチと準備を十分にしていきました。

予約をする

まずは、レンタルできるサイトからトゥクトゥクを予約しましょう。

今回は、tuktukrental.comというサービスで予約をしました。主に海外からの旅行客をターゲットにサービスを展開しており、体験満足度は高かったです。おすすめ!


さらにtuktukrental.comは、スリランカで使われていないトゥクトゥクを海外の旅行客に楽しんでもらうことでスリランカ人のインカムに貢献するソーシャルビジネスなので、ちょっといいことをした気分になれます。

予約が埋まってしまうこともあるので、予約したい日程の1ヶ月前までには予約完了しておくことをおすすめします。

国際免許を取得する

日本国内でやっておく必要があることとして、国際免許の取得が挙げられます。

「国際免許 取得方法」と検索したら参考記事が見つかると思うので、ぜひ調べてみてください。僕の場合は、即日で発行できました。

スリランカでの免許を取得する

「国際免許とったのにスリランカでの免許も必要なの?」という疑問は、僕自身も一番最初に抱きましたが、どうやらそのようです。

郷に入っては郷に従え。ルールはルールなので、しっかり準備しましょう。

とてもありがたいことに、tuktukrental.comが代理で申請してくれます。この代理申請時に国際免許が必要となってくるので、国際免許を取得してから取り掛かりましょう。

自分で現地に行ってからも取得はできるようなのですが、時間や手間を考慮し、今回はフィーを払って代理で申請してもらいました。

現地で座学と実技のレクチャーを受ける

ここまできたらあとは、予約したオフィスに出向いてトゥクトゥクの引き取りをします。安心してください、いきなり戦場に放り出されるなんてことはありません。

トゥクトゥクを熟知しているプロが、自分たちが安心して運転できるようになるまでみっちりマンツーマンで指導してくれます。


また、実技の練習だけではなく、座学でも緊急時の対応や、スリランカの交通ルールをインプットする時間があるので、かなり手厚いなと感じました。

さあ、ここまできたら、“インド洋の真珠”と称されるスリランカの大地を楽しむ旅のスタートです。

トゥクトゥク旅の魅力3選

レンタルしていた期間は、7泊8日。走行距離は、約700キロ。

同じ都市に複数日滞在をしていた時もありましたが、1日平均で100キロ弱移動している計算になります。

そんななかで感じた、トゥクトゥク旅の魅力を紹介します!

移動にストレスがかからない

好きな時に好きな場所に行ける。

これは、旅の醍醐味でもありますが、公共交通機関を使用する旅だと、意外とバスの時刻表であったり乗り継ぎの多さに振り回されることも多いと思います。

実際に、トゥクトゥクをレンタルするオフィスまで、ホテルからバスで移動したのですが、明確なバス停がどこか探すのに30分、移動に1時間半と、想定の倍以上の時間と、それに伴う精神的ストレスがかかりました。(トゥクトゥクで移動するなら30分ほどで到着する。)


これはレンタカーでも同じようなメリットだと思いますが、ストレスフリーなのは大きな魅力。

さらにいうと、トゥクトゥクは車と比べると小回りが効くので、車では通れないような小さな路地もスイスイ。

屋根があるので雨が降っても濡れない。各移動手段のいいとこ取りをした乗り物です。

地元の人との繋がりが増える


スリランカの成人男性の50%以上はトゥクトゥクを運転できるそうですが、海外観光客が運転しているのはかなり珍しいと思います。

そのため、運転中はめちゃくちゃ手を振られます。本当に、めちゃくちゃ。自分がスターになったのかと錯覚するほどです。

スター気分を味わいたい人にはもってこいの体験ですよ!

東京でも一時期、外国人観光客がマリオカートに乗って渋谷・六本木を走っている姿を見かけましたが、おそらくそんな光景に近いのでしょう。

レストランやホテルでも、レンタトゥクトゥクは会話のきっかけになるので、現地の人と話す機会がかなり増えたと思います。

旅程をフレキシブルに変更できる


レンタトゥクトゥクを使うことによって地点Aから地点Bまでの移動は、外的要因にかかわらず、イニシアチブを完全に持つことができます。

今回の旅程は、最初の2日間ほどは予定を立てていきましたが、残りの日数は何も決めていませんでした。

それは、現地を旅する中で魅力的な土地を紹介してもらったりする機会があると思ったからです。

ジェフリー・バワという有名な建築家が建てた「Heritance Kandalama」というホテルは、Instagramで僕がスリランカにいることを知った知人がおすすめしてくれて宿泊を決めたのですが、ここに行く予定などは全くありませんでした。

光との融合が印象的な、Heritance Kandalama
しかし、公共交通機関で予約などが全く必要のない機動力だったからこそ、行くことができました。

また、古都キャンディで「ペラヘラ祭り」というお祭りがやっていると聞きつけ、これも旅程に組み込むことができました。

雨も相まって神々しかった、ペラヘラ祭り

トゥクトゥクで旅をする際の注意点

さて、冒頭でも触れましたが、たくさんの魅力はあれど、危険なこともついて周ります。

今回、なるべき危険を避けるために僕たちが気を付けていたことを紹介しますので、参考になったら嬉しいです!

運転がかなり荒い地域はなるべく避ける

主に都市部は、運転がかなり荒かったです。とくにキャンディは、盛大なお祭りの真っ只中に突っ込んでしまったので、交通渋滞に巻き込まれました。

渋滞の時は針の穴ほどの隙間もギリギリ埋めるほどローカルドライバーたちがスキルを存分に発揮しているので、そのなかでビギナーの我々が太刀打ちできるわけがありません。

少しでも車間距離が空いているとすかさず他の車両が横から入ってきます。


ただ、都市部を少し離れると車両も少なくなり、気持ちよく運転ができるので、郊外を主なルートとするのがオススメです。


数日レンタルする予定なら、最初に郊外で運転に慣れてから都市部にチャレンジするのも良いかもしれませんね。

運転中は常に平常心を保つ


トゥクトゥクは基本的にマニュアルです。最初の方は、エンストをたくさんするかと思います。

道の真ん中でエンストしてしまっても、慌てずに深呼吸をして対応しましょう。

また、スリランカは車両の追い越しがかなり挑戦的です。対向車線にはみ出して追い越されるケースも多々あるのですが、当たり前に頻発するのですぐになれるかと思います。

知らない土地で、触ったことのない車両を運転するわけなので、びっくりする出来事はたくさん起こりますが、なるべく平常心を保ち続けることが、安全に運転するコツです。

海外文化に触れながらフレキシブルなトゥクトゥク旅をしよう

トゥクトゥクをレンタルする旅の形はいかがでしたでしょうか?僕は、またスリランカにくるとしても、同じようにトゥクトゥク旅をすると思います。


面白そうだなと思った方はぜひ、トゥクトゥクでスリランカを周ってみてくださいね。きっと素敵な出会いと景色がたくさん待ってますよ。

All photos by Hayato Ueno

ライター

アメリカ生まれ東京育ちの24歳。大学ではマーケティングを専攻し、在学中には世界一周やデンマークへの留学を経験。入社直後から長野に移住し、理想の豊かなライフスタイルを追求、Z世代の新しい働き方を開拓している。渡航国数は72、ミドルネームはライアン。

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