編集部
Asuna エディター

元小学校教諭。大学在学中に「海外ひとり旅」にハマる。現在はTABIPPOの編集部に所属。ほかにも取材・美容・食・コラムライターとして活動しつつ、個人でFamily photographerとして、お宮参り・七五三・前撮りなどを撮影している。週末は夫と旅三昧の日々で、長野〜福島県は庭。東北が大好きで、地方に行きつけの店を作るのが趣味。

みなさんこんにちは、TABIPPO編集部のAsunaです。新しい年を迎え「今年こそは自由に旅がしたい!」と熱望している方も多いのではないでしょうか。

昨年11月、TABIPPOメディアマーケチームで熊本県・阿蘇市と宮崎県・高千穂町を旅してきました。大自然が織りなす景色、恩恵を受けたおいしいご飯、神話と歴史の関係など、たくさんの学びを得ることができました。また、高千穂ではローカルな方々と交流することで、よりディープな旅に。

ぜひ、今後のプランのひとつとして参考にしてみてくださいね。

■みさきちが書いた、旅の様子や個性豊かなメンバー紹介記事もぜひお読みください♪

熊本県・阿蘇市に広がる壮大な自然と、豊かな水源

photo by Shigeki Naganuma
まず降り立ったのは、同じく編集部のありーの拠点、熊本県・阿蘇市。火の国・熊本のシンボルとしてそびえるのは阿蘇山。昔から何度も噴火を繰り返している、日本最大の活火山です。

しかし、阿蘇にはもっと美しい自然が広がっているということで、阿蘇の雄大な自然を巡ることにしました。

空気がおいしい絶景スポット「大観峰」

photo by Asuna Igari

ここは360度の大パノラマを楽しめる、阿蘇屈指のビュースポット。朝は雲海、夜は星空と時間帯によっても表情を変える、写真好きにもたまらない場所です。

photo by Asuna Igari
大観峰から見える阿蘇五岳(根子岳・高岳・中岳・烏帽子岳・杵島岳)がお釈迦様の見る寝姿のように見えることから「涅槃像」とも呼ばれているのだそう。

photo by Asuna Igari
心地よい風がふく草原に座ったり寝転んだりしながら話す時間も、とても良い時間になりました。大観峰の石碑からさらに先端まで向かうと、阿蘇市内を一望でき、夜に訪れるとあたり一面に夜景が広がります。阿蘇市内からもほど遠くなく、昼も夜も楽しめるスポットですよ。

草原の緑が美しい「草千里ヶ浜」

photo by Asuna Igari
太陽が傾いてきた夕刻に到着した草千里ヶ浜は、西日に照らされた草原が金色に輝いていて、現像的な景色に。

ここ草千里ヶ浜では、噴煙をあげる中岳を近くで見ることができたり、草原で暮らす馬と触れ合えたりします。

photo by Asuna Igari
夏には、あたり一面が若草色に染まり、風で揺れる草の波がとても美しいスポットに。季節を変えて、また何度でも訪れたい場所でした。

photo by Shigeki Naganuma
また、草千里ヶ浜目の前の建物「ニュー草千里」のなかにある「草千里珈琲焙煎所」では、ドリップコーヒーやアイスクリームなどをいただくことができます。テイクアウトもできるので、ぜひあわせて訪れてみてくださいね。

やわらかく甘い水が湧き出る「白川水源」

photo by Shigeki Naganuma
ここ、白川水源は、環境庁の「名水百選」にも選ばれるほど有名な水源。常温でおよそ14度の水が、毎分6トンも湧き出ています。水源の水はペットボトルや水筒などで自由に持ち帰ることができ、その場ですくって飲むこともできます。

photo by Shigeki Naganuma
一見しずかに見える貯水池ですが、水路に流れる水の勢いを見たら、湧き出る水量の多さを実感できるはず。

photo by Shigeki Naganuma
白川水源のおいしい水を贅沢に使用した「水まんじゅう」を食べることができる茶屋でひと休みするのも、おすすめですよ。

高千穂に眠る「神話」と人々の暮らし

photo by Shigeki Naganuma
高千穂といえば「神話の里」といっても過言ではないほど、日本の神々にまつわる話が数多く眠る場所です。

photo by Shigeki Naganuma
有名なのは「天岩戸神社」に深く関係する、太陽の神・天照大神さまや、弟・須佐之男命さまを巡った神話ではないでしょうか。その神話にまつわる伝統行事として欠かせないのが、「夜神楽」です。

photo by Shigeki Naganuma
今回、普通に旅しているだけでは学べない、より深い知識や歴史の背景を知るために『歩く高千穂』こと佐藤翔平さんに、高千穂町内や神話スポットを案内していただきました。

翔平さんは、主に高千穂などで企画ディレクター、カメラマン、ライターをしながら、高千穂の大切にしていることを知ってもらう活動をしています。また、農家としての一面も持っています。

photo by Shigeki Naganuma

photo by Shigeki Naganuma
高千穂の村では秋の収穫祭が終わると、秋の収穫に対する感謝と来年の豊作への願いをこめて、33番の夜神楽が夜通し踊られます。

photo by Asuna Igari

photo by Shigeki Naganuma
古くから「祈り」のかたちのひとつとして親しまれてきた「踊り」の文化には、日々の娯楽が少なかった時代のひとつとして発展した側面も持ち合わせています。

いまでは、神様へ奉納される伝統文化となりました。高千穂町内には約40の神楽保存会が存在しており、日本の伝統文化が地域とともに息づいています。

photo by Shigeki Naganuma
毎年12月〜1月に開催される夜神楽とは別に、毎日観覧することができるのが「高千穂神楽」。高千穂神社境内で、毎晩20時から1時間、33番の神楽のなかでも代表的な4番「手力雄の舞」「鈿女の舞」「戸取の舞」「御神体の舞」をみることができます。

photo by Shigeki Naganuma

photo by Shigeki Naganuma
わたしたちが訪れたときには既に満席。舞手が交代しながら奉納する神楽に、客席のみなさんも釘付けでした。

和牛オリンピックで優勝!?高千穂の牛産業

photo by Shigeki Naganuma
みなさんは「和牛」と聞くとどんな名称を思い浮かべますか?おそらく神戸牛や松阪牛などのような銘柄で有名な「黒毛和牛」でしょうか。

photo by Shohei Sato
じつは「和牛」には「黒毛和牛」「褐毛和牛」「無角和牛」「日本短角種」の4種類があります。高千穂で生産・飼育されているのは、そのなかでも「黒毛和牛」。高千穂は、2022年の大会で、5大会連続出場を経験する大ベテラン。

photo by Shohei Sato
話を聞くところによると『高千穂の人は牛が好き』というシンプルな理由にたどりつきましたが、もちろんそれだけではありません。

photo by Shigeki Naganuma

高千穂の地形には平野が少なく、水田の形がいびつ。生産効率が悪いことが悩みの種だったといいます。そこで、多品目の産業のひとつとして牛の繁殖農家や肥育農家が増えていきました。

photo by Shohei Sato
今では、各家庭に1〜2頭の牛がいるのがメジャーで、牛舎が併設されているご自宅も多いのだそう。

編集部
Asuna エディター

元小学校教諭。大学在学中に「海外ひとり旅」にハマる。現在はTABIPPOの編集部に所属。ほかにも取材・美容・食・コラムライターとして活動しつつ、個人でFamily photographerとして、お宮参り・七五三・前撮りなどを撮影している。週末は夫と旅三昧の日々で、長野〜福島県は庭。東北が大好きで、地方に行きつけの店を作るのが趣味。

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