近年、人気が高まりつつある中欧の国、ポーランド。以前と比べると、ポーランドに関する情報が増えたように感じます。しかし、まだまだ紹介されていない魅力的な街があることも確かです。
今回は首都ワルシャワから北西にある街、ビドゴシチ(Bydgoszcz)を紹介します。
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そもそもビドゴシチはどこにあるの?行き方は?
ビドゴシチは首都ワルシャワから北西約230kmに位置し、人口約35万人を有する都市です。参考までに、東京~名古屋間は約260kmです。ワルシャワからビドゴシチへは鉄道が便利。ICで約3時間30分、TLKで約3時間50分です。ICとTLKでは所要時間以上に設備面で差があるため、なるべくICの利用をおすすめします。
ビドゴシチには空港があります! しかも、珍しいことに国際線オンリーの国際空港です。2019年5月現在、就航している国と都市は以下のとおりです。
アイルランド:ダブリン
ドイツ:フランクフルト
ウクライナ: キーイウ(キエフ)、リヴィウ
もともと、イギリスには多くのポーランド移民が住んでいます。一方、近年はウクライナからの移民が増えているようです。空港からビドゴシチ中心部までの所要時間はバスで約15分です。飛行機の時刻表は空港のホームページをご覧ください。
Photo by Nitta Hiroshi
ビドゴシチのもうひとつのポイントは他の観光地、主要都市から近いことです。下の表をご覧ください。
ビドゴシチ~グダィンスク:鉄道で約1時間30分
ビドゴシチ~ポズナン:鉄道で約1時間30分
ビドゴシチを拠点にして、他の諸都市をめぐるのもアリだと思います。ビドゴシチは都市なので、宿泊施設も整っています。
川と運河が通る美しい街、ビドゴシチ
Photo by Nitta Hiroshi
ビドゴシチの最大の特徴は川と運河が通る街であること。街の中心地にかかる橋から見ると、まるでオランダのアムステルダムのような風景が広がります。ビドゴシチを通る川はブルダ川といい、ポーランド最長の川であるヴィスワ川の支流にあたります。
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旧市街から少し東に歩くと、ビドゴシチ運河が見られます。運河の周りは公園として整備され、とてものんびりとした雰囲気。歩くだけでも気持ちがいいです。ビドゴシチは川と運河を利用して、塩や木材などの貿易を通じて栄えてきました。
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ビドゴシチも他のヨーロッパの街と同様に旧市街があります。とてもコンパクトですが、見ごたえは十分です。観光客も少ないため、本来のヨーロッパが見られる旧市街だと思います。
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こちらが旧市街の広場です。ちょうど、私が訪れたときは工事をしていました。右側に見える白い建物が市庁舎です。17世紀に10年の歳月を経て建てられ、もともとはイエズス会の学問所でした。
楽しく石鹸と汚れが学べる?石鹸と汚れ歴史博物館
Photo by Nitta Hiroshi
ビドゴシチには石鹸と汚れ歴史博物館というユニークな施設があります。この博物館は旧市街の一角にあります。さっそく、見学してみました。
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博物館に入ると、見学はツアーで行われるとのこと。しばらくすると女性スタッフが登場し、ヨーロッパにおける石鹸と汚れの歴史に関するレクチャーがはじまりました。ツアーの参加者は見学するだけでなく、ちょっとした”体験”も楽しめます。
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昔のヨーロッパはなかなか不潔で……。トイレの汚れはこのような桶に入れ、上から道に放り投げていたとのこと。今日のようにヨーロッパにおいて美しい旧市街が見られるようになったのはそれほど昔ではありません。
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ツアーの最後には自分で石鹸をつくれます。スタッフの人が親切に教えてくれるので、誰でも石鹸を製作できますよ。また、お土産コーナーでは高品質な香り高い石鹸を購入できます。最後に、基本的にツアーは事前予約制となっており、博物館のホームページから予約できます。
・名称:石鹸と汚れの歴史博物館(Museum of Soap and History of dirt)
・住所:Dluga 13-17, Bydgoszcz 85-034, Poland
・地図:
・アクセス:旧市街広場から徒歩約5分
・営業時間:10:00~18:00
・定休日:無休
・電話番号:+48 52 515 70 15
・料金:大人15PLN
・所要時間:1時間
・オススメの時期:いつでも
・公式サイトURL:http://muzeummydla.pl/en