自然災害や騒乱、戦争などの緊急事態が起きた場合
火山の噴火や地震といった突発的な自然災害はもちろん、紛争や戦争が起きた場合の日本人保護も大使館の大きな役割の一つです。
具体的には、情報発信や安否の確認はもちろん、被害者がいる場合の支援、退避の支援などを行います。
旅先で逮捕・拘束されてしまった場合
「日本人旅行客が現地の当局に逮捕・拘束されてしまった」というニュースを、時々耳にしますが、「海外では知らない人の荷物を預かったら麻薬だった」といったケースも少なからず起きています。
海外の大使館では、
・領事による本人との面会や連絡
・弁護士や通訳などの手配に関する情報提供
・家族との連絡を支援
・差別的、非人道的扱いがされている場合は当局への改善依頼
といった対応をしてくれます。
現地および周辺国に関する情報提供
海外の大使館の日常的かつ最大の業務といっても過言ではないのが、「渡航先の入国、滞在等に関する情報提供」ではないでしょうか。
旅行先として一般的だったり，人気の場所であればガイドブックやインターネットから必要な情報を入手することもできるでしょうが、あまり日本人が訪れない国や地域に関する情報を得ようと思ったら現地の大使館で教えてもらうのも一つの方法です。
特に、最近政情が大きく変わった国や近隣で紛争などが発生している国、デング熱など感染症患者が確認された国などへ行く場合は、身の安全を図る上でも情報とアドバイスを受けることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか？ 普段はあまりお世話になることのない大使館ですが、いざという時に頼りになる存在だということがお分かりいただけたかと思います。
外務省の海外安全ホームページでは、「海外で困ったら 大使館・総領事館でできること」というページで、動画形式で海外の大使館の役割が紹介されていますので、興味のある人は観てみてはいかがでしょうか？
