また、イースターやクリスマスといった休暇に加え、さらに2週間程度の休暇をとって南フランスやスペインなどの温暖な地域に旅行に出かけるのも一般的です。
就業時間中の生産性を高め、働くときはしっかり働き、休むときは休む、このメリハリがドイツ流。
企業も従業員のプライベートを尊重するので、自分の時間や大切な人との時間を十分に確保することができるのです。
オーガニック商品の普及
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ドイツは自然志向が強く、オーガニックの食品や化粧品が巷にあふれています。
小さな地方都市でもオーガニック商品を専門に扱うショップがあるくらいですし、庶民的なスーパーでも必ずオーガニック商品のコーナーがあります。
そのラインナップも野菜や果物はもちろんのこと、パスタやお菓子までありとあらゆる品目が揃っています。
商品によってばらつきはありますが、オーガニックの食品はそうでないものに比べ2~3割程度高い印象。
オーガニックでない商品と比べると「高いなぁ」と感じるものの、もともとドイツの生鮮食品は日本よりも安いので庶民でも手が届く値段といえるでしょう。
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また、日本では「高嶺(高値)の花」であるオーガニック化粧品も大充実。スーパーやドラッグストア、オーガニック商品の専門店など、どこでも手に入ります。
実は日本でも人気のオーガニックコスメブランドにはドイツ発のものが少なくなく、現地では日本価格の2~3分の1。
日本での価格に馴染んでいた私はドイツに来た当初「オーガニックコスメってこんなに安いの!?」と衝撃を受けました。
自然で健康的な商品が揃っていて、しかも手頃な値段でどこでも手に入る社会は「豊か」といえるのではないでしょうか。
おわりに
ドイツも日本もそれぞれ良いところ、足りないところがあって、すべてにおいてドイツが日本よりも優れているというわけではありません。実際、サービスをはじめ日本のほうが優れていると思う部分も多々あります。
しかし今回ご紹介した3つのことに関しては、ドイツのほうが日本よりもはるかに恵まれた環境であるといえるでしょう。
これからの日本がより多くの人にとって生きやすい社会になることを願わずにはいられません。