その他
樋口 佑樹 ディレクター

『周りを幸せにする誰かのやりたいを実現する』という個人理念を掲げて、クリエイティブとコーチングをテーマに活動中。2022年には現在は、原チャリで日本を縦断しながら、地域を盛り上げる人たちに出会う「ひぐの出会い旅」を敢行中。 旅中のトラブルなど、鉄板のエピソードトークがあることに憧れ続けて早7年。好きなものは珈琲と旅とカメラ。

こんにちは、ひぐです。鳥取を過ぎて次なる滞在先は岡山県。岡山は「晴れの国」と呼ばれ、天気が安定して観光しやすい場所と言われています。岡山の観光スポットというと、大原美術館やデニムストリートといった倉敷が有名どころ。

倉敷ももちろん素敵な観光スポットなのですが、個人的にぜひ行って欲しい場所が玉野市宇野エリア。瀬戸内芸術祭で有名な、直島や豊島といった島への玄関口となっている港町です。

photo by yuki higuchi
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この宇野エリアで、ゲストハウス「Machicado」と古本屋兼カフェ&バー「ココカ古書店」を営んでいるのが、世界99カ国を巡った宮本夫妻。今回のひぐの出会い旅では、旦那さんの宮本万平さんを直撃します。

オーストラリア・カナダ・ドイツでのワーホリを挟みながら、5年半、世界中を巡った万平さんに、自由な生き方のヒントや旅の魅力を伺ってきました!

photo by yuki higuchi

宮本 万平(Manpei Miyamoto)
京都府出身。大学卒業後、写真スタジオ勤務を経て、5年半に渡って世界を巡る旅に出る。2019年に岡山県玉野市に移住。同年5月に古民家カプセルゲストハウス『Machicado』を開業。2020年にはMachicado内にあった古本屋を独立させて、カフェ&バースペースも併設した『ココカ古書店』を別店舗としてオープン。好きな場所はハワイ。

旅の始まりはパラダイス探し?

今日はありがとうございます。過去に1度お伺いしていて、そのときココカ古書店で話を聞いてたら、万平さんは99カ国巡っているいうことで。そのお話も聞いてみたかったので嬉しいです!

ひぐ

宮本さん

以前にも来ていただいていたんですね。こちらこそありがとうございます。
99カ国を旅するってただ事じゃないと思うのですが、そもそもどうして旅に出ようと思ったんですか?

ひぐ

宮本さん

中高生のときに触れた映画や本の影響で、色んな世界を見てみたいという理由がひとつ。それと、ハワイを超えるパラダイスを探したいという理由もありました。
ハワイを超えるパラダイス?

ひぐ

宮本さん

小1のときに初めての海外でハワイに降り立った時のことを、いまだに覚えていて。空港の自動ドアが開いたときに、「あ、ここはパラダイスだ」という感覚になったんです。ちなみにハワイの空港にたぶん自動ドアはなかったので、記憶の中だけの世界なんですが(笑)

photo by yuki higuchi

そんな体験があったんですね。

ひぐ

宮本さん

実際、ハワイはすごく素敵な場所で、いまだに1番好きなところ。旅前はせっかく色んな場所を巡るなら、ハワイを超える場所を探してみようと思い、結果的に99カ国巡ることになりました。
旅に出る時から99カ国というのは決めていたんですか??

ひぐ

宮本さん

いや、それはまったく決めてませんでした。終わりはペルーの空港に降り立ったときに予感して。空港のドアを開いた瞬間に「もう、非日常のワクワクがなくなったんだ」と、新鮮味がなくなったことを強く実感しました。それでやめたら、たまたま99カ国ということで深い意味はないです(笑)
次の国は100カ国目。不思議なプレッシャーがありますね(笑)

ひぐ

色んな選択肢に巡り合う、映画と本と人との出会い。

photo by yuki higuchi

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映画や本の影響で旅が好きになったということですが、旅はいつ頃出たんですか?

ひぐ

宮本さん

5年半かけた旅に出たのは25歳のとき。仕事をやめてからですね。旅人のバイブルである『深夜特急』を書いた沢木耕太郎さんが「旅に出るなら26歳が良い」ということを言っていて、そろそろだと思っていました。旅の資金も必要だったので、まずは稼げると聞いていたオーストラリアへとワーホリに行きました。
大学入ってすぐというわけではなかったんですね。

ひぐ

宮本さん

そうですね。旅に出ること自体は決めていたのですが、せっかくなら写真を撮って回りたいと思いまして。大学時代から写真スタジオで働きました。

Machicadoにも万平さんの旅の写真が飾られています
photo by yuki higuchi

社会人経験を経て、旅に出た。

ひぐ

宮本さん

そうですね。バイトと掛け持ちしながら、写真の仕事をして。仕事を辞めてから、できる限り色んな場所を巡るべく旅をスタートしました。色んな価値観に触れてみたいということもありましたし、少し修行っぽいニュアンスがあったかもしれません。

99カ国を巡る旅へ

どんなところを巡ったんですか?

ひぐ

宮本さん

ワーホリのオーストラリアから始まり、サモアなどのオセアニア、中央アジアも巡りましたし、アフリカ、南米、ヨーロッパなど。南極以外の大陸はすべて行きました。

photo by Manpei Miyamoto

photo by Manpei Miyamoto

photo by Manpei Miyamoto

実際に旅に出て、どんなことが変わりましたか?

ひぐ

宮本さん

旅の初めは正直イライラすることも多かったんです。騙されることもあれば、危険なこともある。インドのバラナシでヤギに頭突きされたこともありました(笑)
ヤギ、すごいですね…(笑)

ひぐ

宮本さん

でも、そこに対してイライラしても何も変わらないですし、途中から良い意味で諦めて、どうせなら楽しもうと思うようになりました。あとは多様な価値観に触れる中で寛容になったかもしれません。
万平さんを見ていると、言葉以上にその寛容さが伝わってきます。旅の良さって他にどんなところにありましたか?

ひぐ

宮本さん

旅に出てからは自己責任の意識がより一層強くなりました。旅は全て自己責任。例えば、お金が盗まれたときは、自分のセキュリティが甘いだけ。そう思うようになったので、今も自分の責任で商売ができているのだと思います。
ただ、旅で得られるものはたくさんありましたが、旅は自分にとって、そこまで特別なものではないんですよね。
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樋口 佑樹 ディレクター

『周りを幸せにする誰かのやりたいを実現する』という個人理念を掲げて、クリエイティブとコーチングをテーマに活動中。2022年には現在は、原チャリで日本を縦断しながら、地域を盛り上げる人たちに出会う「ひぐの出会い旅」を敢行中。 旅中のトラブルなど、鉄板のエピソードトークがあることに憧れ続けて早7年。好きなものは珈琲と旅とカメラ。

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