2023年の冬、「#余白をえがく道東旅」というコンセプトで開催された「道東トラベルウィーク2023冬」。このツアーは参加したいコンテンツを「自分で選択できる」のが醍醐味であるツアー。
・参考：余白あふれる道東で、大自然を遊び尽くす旅を。道東トラベルウィーク2023冬を実施します｜TABIPPO.NET（募集終了）
気になるイベントだけでも参加可能な今回のツアーにおいて、私は全日程に参加してきました。
特に印象的だったのは今からご紹介する5つのイベントです。おもに北見市を中心としてご紹介しますが、冬の道東エリアに訪れたことがない方も、この記事を読んでぜひ旅の参考にしてみてくださいね。
カーリング日本代表選手からレクチャー！？ in 北見市
Photo By Yuki Higuchi
北見市は、北海道の道東エリアに位置する自然豊かな都市で、四季折々の美しい景色や、地元のおいしい食べ物、そして温泉など多くの魅力を持っています。
私自身も北見市を訪れた際には、その美しい自然や、絶品の焼き肉、そしてカーリング体験など、たくさんの魅力に触れることができました。
じつは北海道・北見市といえばカーリングの地。日本代表のカーリング選手による体験会は今回のメインイベントであり、私は行く前から友人に自慢するくらい楽しみでした。
前半は日本代表選手から直接指導を受け、ストーンの運び方や戦略などを学びました。そして後半では参加者同士でチームを組んで対決を行い、カーリングのおもしろさを実感することができました。
Photo By Yuki Higuchi
開始時刻になったので、円になって順に自己紹介です。このイベントには北海道から九州まで全国津々浦々から参加者が集まっていました。
カーリングは聞いたことがあってもなかなか体験できるところがなく、貴重な経験になるとわくわく！
出身地別にチーム西日本と東日本でちょうどチーム分けもできたところで早速カーリングリンクへ。
Photo By Yuki Higuchi
まず練習では、日本代表選手から正しいストーンの運び方や、スイープの方法などを実践的に指導してもらいます。丁寧かつ分かりやすく指導していただいたため、初心者の私達でもすぐに技術を身に付けることができました。
ただ、前足にはシューズとリンクの間にスライダーと呼ばれる滑りやすい素材のものを挟むのですが、これが非常に滑るのでみなさん転倒続出でした。
そして後半はさらに4チームに別れての総当たり戦です。先程学んだことを活かして、チームメンバーと連携を取りながら白熱した戦いとなりました。
相手チームのストーンとの位置関係や、自チームのストーンの配置など、戦略が必要です。また、指先の動き一つが大きなミスに繋がるので集中力も必要。カーリングの奥深さを存分に味わうことができました。
Photo By Yuki Higuchi
カーリングは、単純なストーンの運びだけでなく、戦略やチームワークが重要な競技であると同時に、初めて体験する人でも楽しめるおもしろさがあります。
西日本がものすごく強かったのですが、もしかしたら関西人ならではの盛り上げ気質がチームワークにつながったのかもしれません。また友人をたくさん連れてきてやりたいと思いました。
北見焼き肉での歴史と作法を堪能 in 北見市
Photo By Ryo Osera
カーリングで親交を深めたら夜は北見名物の焼き肉です。北見のヤキニスト西野さんに北見焼き肉の歴史から作法まで教えていただきました。
西野さんは焼き肉が好きすぎて北見焼き肉を極めている、北見焼き肉を語る上では切っても切り離せないお方。半端じゃない知識とスキルをお持ち。
「北見焼き肉の特徴は、七輪でサガリやホルモンなどを焼いて、加熱処理していないつけダレである生ダレでいただくことです。北見は焼肉店の数が日本一なんですよ」と説明しながら塩の振り方から焼き方、食べ方まで丁寧にレクチャーいただきました。
Photo By Gaku Inoue
写真は『ホルモンジュースをこぼすな』の名言とともに焼いてくださる、西野さんと北見焼き肉愛に関心する参加者です。
私は偶然にも西野さんと同じテーブルだったので、最高の状態の肉をお腹いっぱいいただくことができました。
まさか米無しでひたすら肉を食べるとは思いませんでしたが、上質なお肉に絶妙な焼き方と味付けのおかげであっという間に肉がなくなっていました。
Photo By Go Miura
カーリングで集った仲間やカーリング選手、翌日の現地案内の方などたくさんの仲間と美味しい北見焼き肉をいただいて大満足の夜でした。
ちなみに、普段は焼き肉を食べると翌日は体が重くなる感覚があるのですが、この翌日はその感覚が全くなく、丁寧に焼き肉と向き合えば体に悪影響がないことも学びました。
白銀の世界でクロスカントリーを体験 in 美幌町
Photo By Gaku Inoue
今度は北見市から車で30分ほどの美幌町へ。
クロスカントリースキーは、スキー板を履いて雪の上を滑るウィンタースポーツですが、今回は平坦な道を散歩しながらのバードウォッチングです。
私と同世代であり、こよなく鳥を愛する地域おこし協力隊のタッキーさんの案内のもと、広大な北海道の自然を満喫するのに最適。しかもこの日は雪がふっていてふかふかの雪でした。
Photo By Gaku Inoue
オジロワシやオオワシを見かけることもありました。みんなで探すのは、北海道を代表する小鳥シマエナガ。
特徴的な白くてモフモフな姿を観察できるのは、12月から2月までです。その貴重な姿は残念ながら見つけることはできなかったので、また来る楽しみが増えました。
Photo By Gaku Inoue
斜面を少し降りてみたり、川沿いの道なき道を進んだり、自分の足でまだ誰も歩いていない雪の上を歩くことで自然を身近に感じることができます。
始めは寒かったのに、手足を動かすうちに非常に体が温まりました。ストレス解消にもなりますし、心身ともにリフレッシュできます。北海道の冬の景色を眺めながら、自分自身と向き合う時間を持つことで、ストレスを解消することができるのも嬉しい誤算ですね。
旅と仕事の両立に！ワーケーションタイム in 美幌町
Photo By Ryo Osera
今回の旅では、ワーケーションをする時間もとりました。イベントが盛りだくさんのツアーでも腰を据えて仕事する環境もほしいのです。
その点、美幌町にあるカフェ「森のくまさん」は、ワーケーションに最適な場所です。７０年以上続く軍手屋さんの併設しているカフェで、店内は落ち着いた雰囲気。
Photo By Gaku Inoue
町中とはいえ、窓の外は雪。店内では椅子と机に美味しいコーヒー、そして何より店主の愛情溢れる接客に、ついつい長居してしまいます。
テーブルや椅子のサイズも程よく、作業するのに適しています。全テーブルに電源がついていて快適なWiFiがあるのは本当にありがたいです。
Photo By Ryo Osera
カフェのお隣は老舗の軍手屋さんである「もりぐんて」。真剣に手袋を買うツアー参加者。私は帽子と手袋を購入しました。リーズナブルに良質なものが手に入って大満足です。
立地も良く、女満別空港から車で約15分の場所にあります。お近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいね。
Photo By Gaku Inoue
屋外の猛吹雪の中でもワーケーションする参加者。この日は今季一番の大雪。どんな環境でも仕事ができることを目の当たりにしました。
「網走流氷観光砕氷船おーろら」で初めての流氷 in 網走
Photo By Gaku Inoue
北海道の中でも特に寒冷地帯である道東地域では、冬季になると海面に流氷が広がり、流氷船が大変人気の観光アクティビティです。
流氷船に乗ることで、大自然が生み出す壮大な景色を目の前にすることができます。このツアーでは延泊でのオプションプランとして少数精鋭で参加し、流氷の迫力に圧倒されました。
Photo By Yuki Higuchi
前日に手に入れたオレンジの帽子と青空と流氷が映えますね。
船の甲板にでると風が冷たかったのですが、そんなことを忘れてしまうくらい流氷をずっと眺めてて、何か離れられないような不思議な魅力を感じました。
また、老若男女、国籍問わず様々な方が船に乗っていて、流氷をみているとどこか別の国に来たかのような感覚でした。
Photo By Yuki Higuchi
甲板のお気に入りポイント。普段は自然の中で何も考えずに過ごすことがないので、ここにぼーっと座って旅のことを考えたり考えなかったりする時間がとてもリフレッシュできました。お尻の部分が少し暖かいのもお気に入り。
道東の流氷船には、ホットドリンクや地元の特産品など、温かいおもてなしも嬉しいポイントです。
地ビールである流氷ドラフトは、流氷を仕込水に使用し、オホーツク海をイメージした鮮やかなブルーが特徴的。北海道の寒冷な冬を快適に過ごすことができます。
現地での出会いと冬の道東に感動した旅
美幌町での夜は、音楽ライブ「深夜音時間」にてドリンク片手に焚き火と音楽を贅沢に満喫。
Photo By Yuki Higuchi
このほかにも温泉、スケート体験や豪華グルメなど、数多くのコンテンツに溢れている道東。全工程に参加した分、道東の魅力をお腹いっぱい満喫することができました。
Photo By Satsuki Ito
出会った地元の方々も皆さん親切で優しくて、仲良くなるとぐっと距離が縮む感覚も好きでした。また来年も流氷の時期に行きたいです。
▼ GATE TO HOKKAIDO｜北海道 旅行・観光情報サイトはこちら
