ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。トラベルライターとして寄稿した記事は2,000記事以上。 山岳雑誌『山と渓谷』掲載多数、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「Yahoo!ニュース ベストエキスパート2024」地域クリエイター部門グランプリ。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

自分のしたいことは何だ?見つめ直したアイデンティティ

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転職して半年はがむしゃらに働きました。扱う製品も違えば、担当する業界も違う。ましてや今いるのは、幅広い製品群を扱う会社。日々が勉強の連続でした。

その一方で、新卒入社の会社とは違う新たな悩みが頭をよぎります。それは、日本の伝統的な大企業によくあるモチベーションの上がらない環境でした。

仕事はできる人に集中するが、多く仕事をこなしたからといって給料が上がるわけでもない。逆に仕事をあまりしない人でも給料は一律、年功序列でもらえる。

これまで営業の仕事を2年近くやってきましたが、好きだからではなく、文系の大卒として選択肢が他にあまりなかったから。

こうした事情が相まって、必然的に私は働くことへの熱を持て余すことになってしまいます。

そこでふと我に返ったのです。

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・転職をして平日のアフター5が使えるようになった→何か好きなことをしたい
・現状の収入に満足できていない、収入を増やしたい→副業したい
・副業くらい自分の好きなことを仕事にしてみたい→旅を仕事に
・ライティングに少し自信があり、発信が好き→トラベルライター

このようにしてトラベルライターという副業を導き出し、自分の持て余している仕事の熱を副業に注ぐようになりました。

結果的に本業は継続しているので、時間の制約はありながらも、限られた休日とアフター5を有効活用し、有意義な生活を送れています。そして、現在「トラベルライター」の仕事は副業→”複業”へと変化しています!

サラリーマンとしての経験を生かした働き方

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それでは最後に、トラベルライターになった方法ですが、一言で言えば「大手旅行メディアに応募し、業務委託を結んだ」ことから始まります。

そのメディアでは書けば書くほど報酬が上がり、実績も付いてきます。またPVも個人ブログとは比べ物にならないくらい集まるので、発信する楽しさをひしひしと感じていました。

一般的にトラベルライターになるには、低単価のライティングでコツコツ下積みをすることが求められますが、私がおすすめしたいのはその逆。旅人としての自分の武器や強みを尖らせて、最初からメディアへ売り込んだらいいのではないかと思います。

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この点において、サラリーマンとして培ってきた営業力が生きたように感じます。現在、クライアントが喜ぶ企画を提案したり、新たなメディアに自分を売り込んだり、人間関係を構築して仕事の幅を増やしていったりと、さまざまな側面に、営業としての自分が表れてきています。

そういう意味で、サラリーマンとしての2年間の自分は無駄ではなかったのかもしれません。

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その一方、トラベルライター事情ですが、全体的に見るとトラベルライターに若年層は少なく、アラ40~50世代が一番多いです。特に国内の情報を扱うライターには、それが顕著に現れています。やはり熟年ライターの方々は、私より旅の年数が長く、書けるネタやスポットが豊富です。

トラベルライターは書けば書くほど比例して、報酬やいただけるお仕事も増えるので、活動する前にある程度旅の蓄積が求められます。

そこで、かつて新卒入社した会社で、土日もフルに使って旅をしてきた私の経験が強みになりました。旅をした年数こそ3年半ほどと非常に短いものの、熟年ライターに遜色ない幅広いテーマで執筆できているのは、あの時確立した休日弾丸旅スタイルがあったからです。

以上から「過去の行動は巡り巡って、すべて自分に生きてきているのだなぁ」と実感しています。

現状の自分から、どんな理想の自分を目指すか?

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このように紆余曲折を経ながらも、サラリーマン兼トラベルライターとしての道を歩んできた私。今後は、好きなことだけで食べていくことが目標です。自由な時間は増えるものの、企業勤めのメリットを享受できているので、まだまだ先になるかもしれませんが。

今回のお話で私が伝えたいのは「現状の自分から、いかに理想の自分を目指すか?」ということ。

自分のやりたいことがわからず、とりあえず就職する人も多いでしょう。以前の私も同じです。しかしながら、社会人として日々懸命に生きていく中で、自分の譲れないことや、理想の働き方が見えてきます。大事なのは、それが見つかったとき、実現のために絶えず行動することです。

「会社を退職して、自由に生きていく」という選択も可能な時代になりました。しかし、なかなか踏ん切りがつかないもの。そんな方は、私の事例を一つ参考にしていただけたら嬉しいです。

一気に変えられなくても、地道に変えていく。コツコツ積み上げて、理想の自分に近づいていく。

「こんな取り組み方もあるんだよ」という気付きの一助となれば幸いです。

ライター
土庄 雄平 山岳自転車旅ライター|フォトグラファー

1993年生まれ、愛知県豊田市出身、同志社大学文学部卒。第二新卒を経験後、メーカー営業職とトラベルライターを両立。現在は、IT企業に勤めながら、自然や暮らしに一歩踏み込む、情報発信に精を出す。トラベルライターとして寄稿した記事は2,000記事以上。 山岳雑誌『山と渓谷』掲載多数、「夏のYAMAPフォトコンテスト2020」入賞、「Yahoo!ニュース ベストエキスパート2024」地域クリエイター部門グランプリ。山での活動をライフワークとし、学生来、日本全国への自転車旅を継続している。

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