ライター

マルチエディター&ライター。某フリーマガジンの編集者を経て独立。現在は様々な雑誌・webにて記事制作、イベントや動画ディレクション業務等に携わる。ヘアやコスメ等の美容企画から、芸能インタビュー、旅、お出かけ系など幅広いジャンルを担当。趣味はバンド活動、野球観戦、アクセ作り(「spacy72」にて販売)、旅、はしご酒。★Instagram@spacy72.store

日本を訪れる外国人旅行者と、国際交流を望む日本人をガイドとして繋ぐマッチングサービスの「TravelersHub Huber(トラベラーズハブ ハバー)」。

留学や海外旅行の経験があるTABIPPOのインターン2名が実際にこのサービスに登録し、ガイドに挑戦することに!

TravelersHub Huber」に登録

ガイドの様子をレポートする前に、そもそも「TravelersHub Huber」がどんなサービスなのか、今回挑戦するガイド2名 & 外国人旅行者がどんな人なのか簡単に紹介したいと思います。

▶︎どんなサービスなの?

“旅を通じて、世界中の人たちを友達にする”というテーマを掲げ、国際交流をしたい日本人を海外から来る外国人旅行者のガイドとして繋げるマッチングサービス。その土地でしかできない体験を地元の人がありのままに案内し、国境や文化、言葉などすべての価値観の壁を超えて交流することができます。

「ガイド料」を報酬として得られるシステムなので、外国人の友達を増やしながらバイト感覚で参加するのも良いかも◎


▶︎ガイド & 依頼者の紹介

今回は、留学や海外旅行の経験を日本に還元したいと考えている大学3年生の “あっこ” と “ともや” が依頼を受けてガイドに挑戦することになりました。
左から、あっこ・タレク・ともや

あっこは、アメリカへ1年間留学していた経験を活かすためにガイド登録をしたそうです。また、「海外の友達が日本へ遊びに来た際に、定番の観光地ではなく普段自分が遊びに出かけるスポットへ案内して喜んでもらえたので、今回も自分の好きな渋谷や恵比寿を巡るコースを考えたい」と意気込んでいました。

ともやは15ヶ国を旅した経験があり、ラオスに行った際に現地の大学生にローカルなフードコートへ連れて行ってもらったのが楽しかったので、今度は自分が日本で同じようにディープなスポットを教えてあげたいと思い、ガイド登録したと話してくれました。

一方、依頼者のカナダ人 “タレク” はアメリカの大学で英語講師として勤めていて、日本へ遊びにやって来ました。今回の旅では地元の人に観光案内してもらいたいと考え、初めてHuberを利用したそうです。


▶︎外国人ゲストがガイドを選ぶ流れ

外国人ゲストがガイドを選ぶ手順についてですが、「TravelersHub Huber」のサイトでいくつかの質問に答えると「あなたにおすすめのガイド」や「旅のプラン」が表示されるので、ゲストはこのおすすめを見て自分に合ったガイドを選び、オファーを送るようになっています。

ガイド登録をした後は、チャットルームを使って当日までの流れを相談することもできます。

この記事に登場する3名もこんな流れで出会いました。それでは、ガイド当日がどんな様子だったのか、リアルな会話形式でレポートしたいと思います。

1.まずは流行りのタピオカ屋さんへ

待ちに待ったガイド当日、ゲストとの待ち合わせ場所は恵比寿駅前。チャットルームで連絡を取って無事に合流できた3人は互いに自己紹介をし、握手を交わしました。ちょっぴり緊張気味のあっことともやに対して、とてもフレンドリーなタレクに国境の違いを感じます。


軽く会話を楽しんだ後、最初にタレクを連れて向かったのは流行りのタピオカ店です。※以下の会話は、全て英語でやりとりされています。

あっこ「タレク、タピオカって飲んだことある?」

タレク「僕、実はタピオカがすごく好きなんだ!なんで知っていたの、びっくり!」

ともや「よかった!今、日本で流行ってるんだよね」

あっこ「何を頼むか悩んだけど、私はすごく甘いのを選んだよ。可愛いからインスタ映えな写真も撮れるしね」

タレク「インスタ映えかぁ。僕も撮ろうかな」

あっこ「インスタ映えな写真撮ってみる?可愛い表情作ってね(笑)」

タレク (満面の笑み)

ともや「ダメだ、笑っちゃう」


タレクがタピオカ好きということや、インスタグラムの使い方など共通の会話があったことで、ガイド2人の緊張もほぐれたご様子。

■詳細情報
・名称:ジ・アレイ ルージャオシャン 恵比寿店
・住所:東京都渋谷区恵比寿1-5-2
・電話番号:03-6459-3524

2.日本のスイーツ・たい焼きを購入

次は日本らしいスイーツを食べさせてあげたい!と、タピオカ店のすぐ近くにある「たいやき ひいらぎ」へ。日本だけにある食べ物かと思いきや、海外でも売っているお店があるそう。



タレク
「これはたい焼き?」

ともや「そうだよ。タレク知ってるの?」

タレク「アメリカで一度だけ食べたことあるんだ。日本の食べ物って海外だとあまり美味しくないものが多いから、楽しみだな」

ともや「ここのたい焼きは中身はほっこり、外側がパリッとしていて美味しいんだよ」

あっこ「気に入ってくれるといいなぁ〜」

タレク「2人とも英語がすごく上手だけど、海外へは行ったことあるの?」

あっこ「一応、アメリカに1年間留学していたんだ。見てみて、この写真アメリカで撮ったんだよ」



タレク
「いい写真だね。ともやはどこか行ったことあるの?」

ともや「僕は海外旅行が好きだから、色んな国へ遊びに行ったよ。でも、日本国内であまり英語を使う機会がないから、語学力はまだまだ…。今日は英語の勉強にもなって嬉しいな」

タレク「何か力になれているなら嬉しいよ!ちなみに、持ち帰りのことはテイクアウトではなくて、英語だとtake away、もしくはto goっていうことが多いよ」



あっこ「つぶあん2つ、私はアイス付きのやつにしちゃお」

海外で食べることができる日本食についてなど、会話が弾んだ待ち時間。日本のマニアックな食べ物が海外風にアレンジされていたり、日本とは味が全く異なるということを知り、ガイド2人は驚きの連続でした。

■詳細情報
・名称:たいやき ひいらぎ
・住所:東京都渋谷区恵比寿1-4-1 恵比寿アーバンハウス 1F
・電話番号:03-3473-7050

3.恵比寿東公園で桜を見ながら休憩

桜が満開の時期とのことで、お花見も兼ねて近くの恵比寿東公園でちょっと休憩タイム。気持ち良い青空の下、遊具の下でテイクアウトしたものを食べることに。



タレク
「美味しい!やっぱり海外で食べたたい焼きとは全然味が違うよ。ちょうど良い甘さだね」

ともや「よかった。やっぱり海外で食べるものと味違うんだね。タレク、桜も今すごくジャストなタイミングだよ」

タレク「本当だ。やっぱり日本の桜は綺麗だね。お花見しに来た親子連れもいっぱい」


公園で遊んでいた子供たちにも大人気のタレク。


タレック
「君たち、美味しいものに目がないんだね!」



ともや
あっこ「(笑)」



タレク
「すごい体力!将来、自分の子供と遊ぶのが不安になるくらい疲れたよ(笑)」

日本の子供たちにも外国の方との交流はあまりなくて楽しかったのか、必死で自分の名前を覚えてもらおうとタレクに向かって連呼していました。いつの間にか仲良くなって追いかけっこに勤しむ姿に、あっこ&ともやも和みモード。子どもが天使なのは、万国共通ですね。

■詳細情報
・名称:恵比寿東公園
・住所:東京都渋谷区恵比寿1-2-16

4.観光客にも人気のカラオケで熱唱

外国人に人気な日本の遊びといえばカラオケ!2人は恵比寿のビックエコーへ、タレクをご案内。ここはあっこが女友達とよく来る場所で、以前日本に遊びに来た海外の友達も連れてきたとのこと。



あっこ「英語がバリバリ話せなくても、音楽は世界共通で盛り上がれるから、絶対に連れて来たかったんだよね」

ともや「ジャパニーズカルチャーといえばカラオケだからね!」

タレク「ずっとカラオケを体験してみたかったんだ!ありがとう!あっこ、トップバッターは任せたよ(笑)」

あっこ「よし。歌います!」



あっこ(〜〜♪)※ケイティ・ペリーを選曲

タレク「あっこ、英語の曲いいね!じゃあ僕も一曲…」



タレク
(〜〜♪)※エルヴィス・プレスリーを選曲

あっこ「タレク、めちゃくちゃ上手!」


盛り上がり、立ち上がって熱唱するタレク。

ともや「最高!」

タレック「すごくはしゃいだね(笑)」

思い切り盛り上がった後、「英語バージョンになっている日本の曲があるよ」とタレクに教えてもらった2人。最後はその曲を入れて3人で楽しんでいました。自分たちが慣れ親しんでいる曲を、海外の人も聴いているということを知って、お互いに驚いた時間でした。

■詳細情報
・名称:カラオケ ビッグエコー恵比寿東口店
・住所:東京都渋谷区恵比寿1-11-1DK恵比寿ビル5・6F
・電話番号:03-5447-5488

5.街の真ん中にある恵比寿神社で参拝

日本人にとって、とても馴染みの深い神社。せっかくならお参りを体験してもらいたい!と恵比寿神社を紹介。宗教の種類も多い外国人にとっては、日本のローカルなお寺や神社に関心が高いとタレクも話します。



ともや「日本には神社の数がすごく多いんだ。この恵比寿神社は都会の真ん中にあってアクセスが便利なんだよ」

タレク「神社やお寺に興味があったんだ。日本らしい場所に連れて来てくれてありがとう!」



あっこ「これどうやって英語で説明すれば良いのかな…!難しい」

ともや「ジェスチャーと単語で伝えてみよう!これで水をすくって…」

タレク「こうかな?初めてやったけど、ちゃんとルールがあるんだね。これは海外の友達と来てもわからないから助かるよ!」

(お参り中)



タレク
「ちょっとは日本の文化に触れられたかな?嬉しいな」

お参りができたことに満足げなタレックに対して、少し悔しそうなあっことともや。お参りのマナーを説明する際に英単語が出てこなかったことが理由とのこと。ガイドをすることで、意外と知らないウィークポイントを発見できるのも貴重です。

■詳細情報
・名称:恵比寿神社
・住所:東京都渋谷区恵比寿西1-11-1

6.渋谷のファブカフェでマカロン作り

恵比寿を案内した後は、渋谷に移動!オリジナルのマカロンを作ることができるスポットへ来ました。日本旅行の思い出を残してもらいたくて、プランの中にモノづくり体験を入れたガイドの2人。最新のテクノロジーを見られると知って、タレクもワクワク。



あっこ
「まずはこのiPadでマカロンに焼き込みたいイラストを描くよ。このボタンを押して描いてみてね」

タレク「わお。iPadでこんなことができるんだね。これ消すのはどうするの?」

ともや「それはこのボタンだよ」

3人ともイラストを描くのに夢中



タレク
「僕はともやを描くよ!」

ともや「あはは。これ僕!? 似てないよ〜!(笑)」

タレク「いや似てるよ。ねぇあっこ?」

あっこ「うん、似てる似てる!(笑)」

完成〜!

iPadで描いたイラストデータを、マカロンに印刷
タレク「わ〜!ともやが印刷されてくよ」



ともや
「(笑)」

あっこ「なんだか可愛いね」


3人のイラストが焼き込まれたマカロンが完成!(上からあっこ、タレク、ともやの作品)

タレク「これは良いお土産ができたよ」

あっこ「私もすごく楽しかった」

わかりやすく海外らしいタッチの絵を描いていたタレク。個性が表れるこの体験は、それぞれの国柄や性格を深く知れる時間になりそう!世界に一つだけしかないものが完成するというのも嬉しいですね。

■詳細情報
・名称:FabCafe Tokyo
・住所:東京都渋谷区道玄坂 1-22-7 道玄坂ピア1F
・電話番号:03-6416-9190
・公式サイトURL:https://fabcafe.com/tokyo/access

7.ブラブラ渋谷を街歩き

夜ご飯を食べる時間まで、街をブラブラ。道玄坂〜センター街まで会話を楽しみながら渋谷のお店を紹介していきます。渋谷の人の多さにびっくりするタレクに、日本についてや観光について熱弁するガイドの2人。



タレク
「普通に観光するだけじゃなくて、さっきのマカロンみたいにクリエイティブなことができるのはすごく楽しいね!」

ともや「僕たちも一緒に思い出づくりができて良かったよ」

あっこ「タレクが描いたイラスト可愛かった〜♡」



タレク
「2人は渋谷によく来るの?」

あっこ「友達とよく遊びに来るよ!買い物もできるし、やっぱり新しいお店は渋谷にオープンすることが多いからね」

ともや「僕たちがインターンとして働いているTABIPPOのオフィスもあるし、周りに居酒屋もたくさんあるから飲み会もよくするよ」

タレク「居酒屋〜!行ってみたかったんだよ!」

街歩きをしながらたくさん話して、「海外で出会う日本人たちは、他の国の人と比べてあまり積極的に発言しない人が多い」とタレクから聞いた2人。英語を間違えても気にせずに、もっと喋る機会が必要だよね、と改めて実感したあっことともやでした。

8.肉横丁で肉寿司とお酒を堪能

1日の最後は、渋谷にある肉横丁へ。お店の看板メニューである肉寿司をみんなで注文しました。肉寿司を目の前にテンションが上がるタレクに、予約しておいてよかったと喜ぶ2人。さらに深い話が始まりそうです。


「カンパ〜イ!」

あっこ「3種類あるから、せーのでどれを食べるか決めよ」



タレク
「いいね!スリー、ツー、ワン…」



ともや
「おっ、2人とも同じやつだ」

あっこ「じゃんけんかな」

タレク「あっこ食べていいよ!レディーファースト」

あっこ「ありがとう!優しい…」

タレク「これは何?」

ともや「箸袋に書かれたおみくじだよ!やってみる?」



あっこ「あっ、あたり大吉だ!」



タレク
「僕はスエキチ〜?なんだかあまり良くなさそうだね…」



タレク
「そうだ。英語の勉強にもなると思うから、簡単な英語のジョークを聞いてくれないか?日本のジョークと違って、”なぞなぞ”のような感じだからしっかり聞いて意味を考えてみてね」



ともや「なにそれ。面白そう」

タレク (迫真の演技とともに、3種類披露)

あっこ「あ、意味わかった!あはは(笑)」

ともや「???」

タレク「どういう意味か分かれば、笑えるよ」

ともや「あぁ!そういうことか!(笑)」



タレク
「今日は本当にありがとう。すごく楽しかったよ!また日本に来た時は、一緒に遊んでね」

あっこ「私も英語で案内ができて、すごく楽しかった!」

ともや「僕らがカナダに遊びに行っても、ぜひ会いたいな」

食の違いや笑いの違いなど、色々なことについて語ることができた締めの時間。3人とも満足した顔で解散していきました。

■詳細情報
・名称:渋谷肉横丁 肉寿司
・住所:東京都渋谷区宇田川町13-8 ちとせ会館 2F
・電話番号:050-5596-6822

ガイドをすることで、海外も日本も好きになれる

Huberでの1日ガイドを無事成功させたあっことともや。最初は戸惑っていた英会話も、途中から躊躇なく話せるようになっていました。タレクも、今までの海外旅行とは違った体験ができたそう。



あっこ「初めて会う人を上手にガイドできるのか最初は緊張していましたが、タレクがとても明るい方だったし、こんなに楽しんでもらえるなんて予想していなかったので、すごく嬉しかったです。久しぶりに1日中、英語を使えたのもすごくタメになりました。また、ガイドに挑戦してみたいです!」

タレク「旅行で訪れる場所は、ガイドブックに載っているところくらいしか知らないし、僕は日本語を話せないからストレスになることも多かったんだ。でも、今日は日本に住む2人が案内してくれて助かったし、思わぬ発見もたくさんあった。現地の人と ”まるで友達のように” 喋れるっていうのが嬉しいし、本当に楽しかったな!また2人にガイドをお願いしたいよ」


ともや「神社でのルールを説明する時に、英単語がパッと出てこなくて焦りました(笑)。でも、タレクがフレンドリーなおかげで、知っている単語を必死に繋いで話してみたり、ジェスチャーでコミュニケーションを取ることもできたから、ガイドしながらも僕自身が楽しめました。また観光に来る外国人を案内してみたいです!」

外国人観光客に喜ばれるだけでなく、ガイドした側も楽しめるサービス、「TravelersHub Huber (トラベラーズハブ ハバー)」。語学力が鍛えられたり、海外の人や文化をもっと好きになれることはもちろん、日本の良さを改めて実感することもできます。

国際交流をしてみたい人、留学や海外旅行の経験を活かしたい人、これからさらに勉強をしたい人。ぜひ、利用してみてくださいね!

TravelersHub Huberへ登録

All photos by 北浦敦子

All Interview by 高橋夏実

ライター

マルチエディター&ライター。某フリーマガジンの編集者を経て独立。現在は様々な雑誌・webにて記事制作、イベントや動画ディレクション業務等に携わる。ヘアやコスメ等の美容企画から、芸能インタビュー、旅、お出かけ系など幅広いジャンルを担当。趣味はバンド活動、野球観戦、アクセ作り(「spacy72」にて販売)、旅、はしご酒。★Instagram@spacy72.store

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