コンセプトは旅！？名店「餃子百珍 一味玲玲」が目指す食の旅とは

なぜブランディングの強化を？通販に力を入れる、一味玲玲の新境地

新しい美味しさに出会える「味の新大陸」を心ゆくまで堪能した一同。お腹もいっぱいになったところで、すでに新橋では行列ができるほどの名店となっている一味玲玲がなぜ新コンセプトの店舗をオープンしたのか、その理由とブランドのこれからについて聞いてみました。

しみなお

なんでこのタイミングで新しいコンセプトで店舗を出すことになったの？

お店側とお客さんとの間に認識のズレがあると気づいたからなんだ

ジン

玲玲の店舗では、受賞歴もある有名な料理人が手間暇をかけて料理を作っています。しかし、今まで玲玲では「お客さんが美味しいと思ってくれればそれだけで嬉しい」という考えから、こういった情報を表に出していなかったのだとか。

でも、そういう情報を知るとよりお客さんが喜んでくれることを知ったんだ。他にも、お店側は全てのメニューが自信作だから色んな中華料理を食べに来てくれるお客さんが多いのかと思っていたけど、特に餃子を目的に来店する人が多いことにも気付いたんだよね。

ジン

しみなお

なるほど。お店側が抱いていたイメージと実際のお客さんが違ったという発見があったんだね。それをこのタイミングで見直そうと思ったの？

うん。特にネット販売をしていくには、分かりやすい情報でお店に興味を持ってもらわないと実際に食べて美味しさを確かめてもらうこともできないから。だから通販に力を入れるタイミングで新店舗のコンセプトを強く固めて、お客さんに分かりやすくしたかったんだ。

ジン

きっかけはコロナ禍。行列のできる名店が通販に力を入れるワケ

しみなお

これからの展開も楽しみすぎるね。創業からもうすぐ20年になるみたいだけど、このタイミングで通販事業を始めたきっかけは何だったの？

美味しい餃子を多くの人に食べてもらうために通販を始めたいとは前から思っていたよ。ただ、玲玲は当時多くの人に食べてもらうために店舗を増やすことを考えていた。そこに新型コロナウイルスがやってきたことで、いよいよ本格的に通販事業に踏み切ったんだ

ジン

数々の飲食店に厳しさをもたらした新型コロナウイルスの脅威。店舗のある街からにぎわいが消え、一味玲玲もその影響を受けたといいます。来店するお客さんの大幅な減少に加え、店舗での感染予防対策を考える面でも、通販事業への路線拡大は必然になったそうです。

飲食業界って、コロナの前はすごくアナログな世界だったんだよね。このアナログさがお店の独自性を作ってはいたんだけど、コロナ禍では伝統を守っているだけでは生き残りにくくなった。今まで通販事業の展開に後ろ向きだった同僚たちも、通販の重要性に気がついたり、いろいろと話し合ったよ

ジン

以前から通販の検討をしていたなかで起きたコロナ禍での社会の変化は、一味玲玲が本格的に通販に注力するターニングポイントになったそうです。
一味玲玲のオンラインストアはこちら

次のステージはパワーブランド。「餃子といえば一味玲玲！」

しみなお

いろいろ話を聞いてみて、ジンくんがなぜ飲食業界で奮闘し続けているのかが、なんとなく分かった気がする。価値やコンセプトをとことん突き詰めて考えるジンくんの姿勢は、強いブランド作りに通じるものがあるんだね。TABIPPOのロゴを作ってもらったときにも同じことを感じたな。

思いが伝わって嬉しいな。これまでの旅の経験とお店の共通点を見つけたり、ブランディングの強化に携わったりするうちに、ますます飲食店のこれからを考えるのが楽しいと思えるようになったよ

ジン

しみなお

ジンくんの活躍する姿が見られて嬉しいな。最後に聞きたいんだけど、これからはどういうブランドを目指していきたいと思ってるの？

「チョコレートといったら『ゴディバ』！」「焼売と言ったら『崎陽軒』！」みたいな感覚で、「お取り寄せ餃子といったら『一味玲玲』！」とみんなに認識してもらえるようなパワーブランドを目指したいね。少しでも多くの人が、家にいてもフレッシュな「味の新大陸」に出会えるように、これからも邁進していくよ

ジン

行列ができるほどの名店がコロナ禍に始めた、餃子の通販事業や新コンセプトでの店舗オープン。

ジンさんがデザインした鮮やかなポスター

“家でもお店でも、本物の美味しい餃子を多くの人が食べられるようにしたい”という思いで奮闘するジンさんの素敵なお話を伺うことができました。
餃子といえば「一味玲玲」になる日が楽しみですね！

All photos by Naganuma Shigeki