ライター
とぐちみか フリーライター

2017年3月までTABIPPOインターンとしてメディア事業部のライター/編集者、その後プロダクト事業部ではPR/制作を担当。生活史、人類学、路面電車、古道具、犬、旅、犬をこよなく愛してます。

旅人はできるだけ地味な格好を心がけるイメージですが、色が鮮やかな格好もされてますよね。

ブランド品で着飾ったりしたら確かに「悪目立ち」をしてしまうと思うので、私は「良し目立ち」というのを意識してました。

私がよく使うこの「良し目立ち」っていうのは、現地の人をリスペクトした現地のファッションのことです。

「これ、この国で買ったんだけどすごい好きなんだよね!」っていうと、現地の人は本当に喜んでくれます。

実際、私自身目立っていたからこそ、現地の人に覚えてもらいやすくて気遣ってもらえたり。

寝坊して起きるのが遅いと、必ず朝あいさつする近所の人たちに「今日は遅かったねー。」と声をかけてもらえる。

むしろ犯罪防止になっていたかもしれません。

ファッションが可愛い国はどこでしたか?

南米はやっぱり可愛かったですね!あとはエチオピアのバンナ族!

プリペイド携帯のチャージカードに、穴をあけて針金を通してピアスにしていたり、短くした腕時計のバンドをペンダントヘッドにしたり、アイディアがとっても個性的ですごく可愛かったです。

s_↑★10★(候補1)バンナ族。腕時計のバンドをペンダントヘッドにしてる。 (1)

↑バンナ族のみんな。ビーズも可愛い。一番手前の男性は腕時計のバンドをペンダントヘッドにしていた。

s_↑★10★(候補2)プリペイド電話のチャージカードをピアスに。 (1)
↑プリペイド携帯のチャージカードをピアスにしている。おしゃれ。

世界一周直後と、今振り返って思うことって、なにか変わりましたか?

みんな旅したら、自分を見つけられるとか何か変えられるとか言ってるけど、正直帰ってきたときに「私は何も変わってないなぁ。」って思ったんです。

でも、つい最近、旦那が「この4,5年ですごい変わったよね。」と言ってくれたことがありました。

「もともと非常識だったけど(笑)、いい意味でもっと非常識になった。(周りはこうだから)こうしなきゃいけない!っていうのが、一切なくなったよね。」と。

 

確かに、私はこうしたいんだけどどうしよう、と悩んだときにもそれは活かされている気がします。

あとは日本の基準だけではなく、もっと大きい世界基準で考えるようになったと言ってもらえて嬉しかったです。

そして、そういう話をしていて改めて気がついたのが、確かに前より生きるのが楽に、もっと楽しくなった、ということ。

というのも、旅する前は“30歳”っていう数字や「女だからこうしなきゃ」「結婚してるんだからこうしなきゃ」「でもそれって本当?」と疑いながらもいろんなプレッシャーがのしかかってきて。

自分の本当にやりたいことがよくわからなくなってしまってたんです。

 

でも、結局それって周りのせいにしてたんだって気がつきました。

「こうしたら周りがこういうよな」って勝手に思っていたのは自分で、そんなの関係ないしって思ったらすごく楽になりました。

自己主張が強いと思われがちな性格の人はインドに行けば役に立つし、もしぽっちゃりしていることが悩みでもアフリカに行けばそれが魅力になる。

コンプレックスに思っていることが、世界に出たらすごい魅力になるんだって気がついたら「あ、私はこのままでいいんだ」って。

世界に飛び出したくても仕事や結婚などで決断できない人に対して、なんて伝えたいですか?

まず「自分自身はどうしたいって言ってますか?」って聞いてみたいです。心の声はなんと言っているのか。

固定概念とか「こうしなきゃ」というのを一回全部取り除いて、周りの声をシャットアウトしてみたら、自分の心の声が聞こえるようになるかもしれません。

そして、それがわかったら、「できるかも」ではなく「できる」「やる」と決めてしまえば、事が進んでいくように思います。まずはシンプルになってみること。

 

もし、そこで何かに邪魔をされるのなら、今じゃないのかもしれません。

もちろん周りの方の理解も必要です。ただ、自信がないのに言われても説得力はありませんが、イキイキしながら言われたらきっと周りも応援したくなるはず。

結局、自分がどうしたいか、自信があるか、にかかっているのではないかと。

今の自分でこの人生を送れるのはこの一回きりですし、なにより誰だって、今、この瞬間の自分が一番若い。

「今さらなにができる」のではなくて「今だからこそできる」んじゃないかな、と思います。

 

「Follow My Instinct(本能に従え)」。この言葉は、私の座右の銘です。ぜひあなたの心が何を言っているのか、ちゃんと聞いてあげてみてください。

↑★13★旅に出てみよう。中国・内モンゴルにて。

↑カンボジアにて。ガジュマルの木の下。シンプルに心の声を聞いてみよう

コジマさんにとって、旅の魅力とはなんですか?

私は職業柄、有名人などの一芸に長けた方に会う機会が多いのですが、それに対して私って誰かに自慢できる特技ってないなあって思うんですよね。

でも、そんな特技のない私でも、一歩外に出てみると、日本語話せたり漢字を書けることが特技になるんです。

 

日本にいたら当たり前のことが、本当はすごいことなんだ!って気がつけることがすごい楽しくて。それが、旅の魅力だと思います。

だから、何も自分に自信がない人も、旅に出てみたら「こんなことがすごいことなの?」って必ずひとつくらいは思えるはずです。

だからこそ、自分に自信ないひとこそ、旅に出てみてほしいですね。

ライター
とぐちみか フリーライター

2017年3月までTABIPPOインターンとしてメディア事業部のライター/編集者、その後プロダクト事業部ではPR/制作を担当。生活史、人類学、路面電車、古道具、犬、旅、犬をこよなく愛してます。

RELATED

関連記事