以前にちゃんとレシピも共有した上、3年もの間、勘で生地を作っていたモロッコ人のゆるさに会場も大爆笑でした。
IRORI Nihonbashi Hostel and Kitchenの立ち上げ人 中尾さん
兵庫県出身の中尾さんは、学生時代に北海道の大学から青春18きっぷを使って、地元の兵庫まで帰っていました。
その鈍行列車の車内から見える街並み、聞こえてくる方言の変化など、それぞれの地域の個性が変わっていくのを肌で感じ、旅の面白さにハマっていきました。
当時はまだ、大学を休学して世界一周する旅人は少なかったそうですが、旅の可能性を信じて休学を申請し、日本各地、世界各地を旅して、人と人とのつながりや、その土地の魅力を肌で感じ、旅行業界への就職を決めたそうです。
現在は日本橋馬喰町で、日本の地域の魅力を発信することをテーマにしたホステル「IRORI Nihonbashi Hostel and Kitchen」をオープン。
ラウンジに設置されている囲炉裏には、外国人のゲストたちも興味津々に集まってきて、魚を塩焼きにしたり、熱燗を片手に宴会が自然と始まるらしいです。
広々としたキッチンでは、外国人ゲストに日本の家庭料理の教室を行ったり、その時泊まっている国のゲストが自分の国の料理をふるまってくれたり、食を通じた国際交流が日々生まれているそうです。
インド人のカレーナイトなんて参加してみたいですね。
ワークショップ
1チーム6人、15グループに分かれ自己紹介をし合ったところで景品の発表。
優秀チームには、ウユニ塩湖の写真集などの書籍をチームの全員に、そして最優秀チームには、なんとモンベルのバックパックをチームの全員に!これには会場中みんな欲しい!と気合が入ります。
気になるお題は・・・
「交流が生まれるためのホステルを考えてください」
与えられた時間は30分で、さっき会ったばかりのメンバーと、実際に泊まったことのあるホステルの話や、こんなホステルあったらいいよね等の意見が短い時間の中で沢山交わされていきました。
そうしてまとまった各チーム1分間のプレゼンタイムでは、それぞれのチーム毎に個性があってどれも面白いアイディアばかり!
地元の人がその土地の家庭料理を作ってくれるホステルや、その土地の家庭料理パワフルなおかみが切り盛りする、強制的にコミュニケーションを取らせるホステルなど、熱がこもってすべてを伝えきれないチームも。
優秀チームの発表はのちほどということで、そろそろお腹も空いてきました。
参加者全員の大交流会
ワークショップを頑張った後には、旅大学の醍醐味、ゲストやTABIPPOメンバーも交えた全員参加の大交流会!
ドリンクとピザを頂きながら、ゲストに聞きたい質問をする方や、旅仲間を見つけて旅の情報を交換したりと、ここでの出会いがまた新しい出会いへと繋がっていきます。
楽しく交流していると、さきほどのプレゼンの投票結果の発表が!
優秀賞に選ばれたのは、8班がプレゼンした「足 YOU 〜足跡が繋がる〜」
足湯に浸かりながらコミュニケーションが取れるだけでなく、同時に旅人の足の疲れも取ってくれるという素晴らしいアイディア!世界一周経験者もこんなホステルがあったら助かる!と太鼓判を押してました。
そして栄えある最優秀賞に輝き、モンベルのバックパックを手に入れるのは‥!
15班のプレゼンした「TECH FREE ISLAND」
スマホを捨ててハートで会話!NO DIGITALな無人島をまるまる一つ使ったホステルという、とても大胆なアイディアでした!
最後に・・・
今回の授業は、参加者100人と旅大学の中でも大きな規模でしたが、たくさんの旅好きな人と交流ができ、賑やかでとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
最後にゲストの中尾さんから「自分の為に旅をしよう」というメッセージをいただきました。
就活に有利になるようにとか、何かに追われた旅ではなく、自分の為に旅をして世界を肌で感じ、経験することが、いつまでも成長を続ける鍵だそうです。
そして、そんな旅に欠かせない存在として「ホステル」があるのではないかと思いました。
世界中の人々と交流ができ、その交流の中で新しい気づきや価値観を芽生えさせてくれる、そんな旅の拠点としてこれから海外に出る方はぜひ「ホステル」に宿泊してみることをオススメします!