「モンゴル旅行」といえば、大草原でゲルに泊まり、馬に乗って星を見るといった自然系のアクティビティが目的という人がほとんどでしょう。その一方で、首都であるウランバートルは「特に何もないから……」と、滞在せずに通過されてしまうことも。
しかし、ウランバートルは伝統文化と近代社会が絶妙なバランスで共存する、ユニークで見どころ豊富な街なんです!今回はそんなウランバートルのおすすめスポットをご紹介します。
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ウランバートルってどんな街?
photo by グワカモレ
モンゴルの首都「ウランバートル」は、国土の中央部に位置し、モンゴルの全人口約300万人の半数にあたる、約150万人が暮らしています。
成田空港または関西国際空港(夏季のみ)から直行便が運航していて、飛行時間は約5時間半と、意外と近いという印象ではないでしょうか。
ただし、ウランバートルは緯度も標高も高く世界で最も寒い首都のひとつで、真冬はマイナス30度を下回ることもあるほど。その反面、夏は暑くなりすぎず爽やかでとても過ごしやすいので、旅行するなら夏季がおすすめです。
民族舞踊コンサートで馬頭琴とホーミーを聴く
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ここからはさっそく、ウランバートルのおすすめスポットを紹介していきます!最初のおすすめは「子供の宮殿博物館」で毎日開催されている「民族舞踊コンサート」です。
さまざまなモンゴル音楽や、民族舞踊を楽しめるのですが、最大の見どころは「馬頭琴(ばとうきん)」と「ホーミー」。
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モンゴルを代表する楽器「馬頭琴」は、先端部分が馬の形をしている弦楽器で、日本でも馴染みの深い絵本「スーホの白い馬」にも登場します。穏やかで優しい曲から、爽快なアップテンポまで、幅広い音色を味わえます。
「ホーミー」は日本語で「喉歌(のどうた)」とも呼ばれる、喉をぎゅっと閉めて発声する特殊な歌唱方法。笛のような音が特徴的で、CDなどで聞くよりも実際はもっと力強く、ぜひ生で聴くことをおすすめします!
・名称:子供の宮殿博物館(The Children’s Palace)
・住所:Genden Street, Ulaanbaatar
・地図:
・アクセス:スフバートル広場からChinggis Avenueを南へ徒歩10分
・電話番号:+976 11 31 8274
「ナラントール市場」で市民の生活を覗き見る
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次におすすめするのは、ウランバートル市民の台所「ナラントール市場」です。
市内中心部から車で10分程、南東方向に位置する「ナラントール市場」は、市内最大級の巨大な市場。肉や野菜などの食料品から衣料品、日用品に至るまで、ありとあらゆる店が所狭しと並んでて、歩いているだけでもワクワクしてきます!
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チーズなどの乳製品店が特に充実していているのも、畜産業が盛んなモンゴルならでは。試食できることもあるので、ぜひモンゴルチーズを試してみてください(通常のチーズとはかなり異なる独特な味です)。
・名称:ナラントール市場(Narantuul Market)
・住所:Narnii Road
・地図:
・アクセス:スフバートル広場からタクシーで10分
・営業時間:9:00~19:00
・定休日:火曜
・電話番号:+976 7711 7711
「ガンダン・テクチェンリン寺院」に参拝する
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3つ目のおすすめは、市内最大のチベット仏教寺院「ガンダン・テクチェンリン寺院」です。
モンゴルで古くから信仰されていたチベット仏教ですが、旧ソ連の影響を受けたモンゴル政府の政策で、一時は信仰が禁止されていました。近年モンゴルでは、失われてかけてしまったチベット仏教の復興活動が活発に行われていて、この寺院にも日々多くの市民が参拝に訪れます。
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寺院内には、多数の「マニ車(まにぐるま)」が設置されています。これはチベット仏教に特有の仏具で、回転させた数だけお経を唱えるのと同じ徳をつめると言われています。
また、寺院内で生活している出家僧もいて、午前中であれば彼らが集まってお経を唱える様子も見られます。
・名称:ガンダン・テクチェンリン寺院(Gandantegchenling Monastery)
・住所:Ulaanbaatar 16040
・地図:
・アクセス:スフバートル広場から北西へ徒歩15分
・電話番号:+976 11 36 0354
・公式サイトURL:http://www.gandan.mn/