TABIPPO.netでは、各国の世界遺産と観光名所を紹介しています。2015年時点で世界遺産の登録件数は1007件(161カ国)になりましたが、特に有名な場所以外はまだまだ知られていない場所もあります。
今回はオセアニア地域にある世界遺産8ヶ所を紹介します。キリバス、ソロモン諸島、ニューカレドニア、バヌアツ、パプアニューギニア、パラオ、フィジー、マーシャル諸島など、南国の楽園として知られている場所が多いですが、世界遺産の知識があるとより旅行を楽しめるので、ぜひご覧ください。
フェニックス諸島保護区 / キリバス
太平洋に浮かぶキリバスのフェニックス諸島。8つの島と2つの珊瑚礁が保護区として指定されています。世界最大の指定海洋保護区であり、14の海底山脈や深海生息域が含まれています。
カントン島を除く全てが無人島で、多数の動植物が観測されており、自然と生態系が手付かずのままに残されているところにその魅力があります。
東レンネル / ソロモン諸島
ソロモン諸島の南端に位置するレンネル島。環状珊瑚礁の隆起によってできた世界最大の珊瑚島です。手付かずの自然の美しさと希少な地質が評価され、島の東半分が世界自然遺産に指定されました。
レンネルオオコウモリやシマウミヘビを代表とする固有種や希少種の動植物が豊富で、島には1000人ほどの住人がそれらと共存しています。
ニューカレドニアのラグーン:リーフの多様性とその生態系 / ニューカレドニア
世界第二位の長さを誇るサンゴ礁と世界最大規模のラグーンには、絶滅危惧種のジュゴンなどを含め、250種類の珊瑚と1600種類にも及ぶ魚類が生息し、アオウミガメの営巣地ともなっています。
多くの固有種も生息しており、この壮大で美しい自然環境と生態系が評価され、2008年に世界自然遺産に登録されました。
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首長ロイ・マタの地 / バヌアツ
1600年頃に諸部族間の紛争を沈め、平和をもたらしたといわれる首長ロイ・マタ。エファテ島にある彼の住居と、死んだ場所とされているレレパ島のフェルス洞窟、アルトク島にある埋葬の地の三箇所が2008年に世界文化遺産として登録されました。口承によって伝えられてきたロイ・マタの物語と考古学的な知見が一致することからその価値が認められています。