ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

こんにちは、絶景ハンターのまゆみです。

海外のとてつもない大自然にふれたことがある人は、島国日本のスケールなんて大したことない……そう思う人も少なくないかもしれません。

いやしかし、実は世界に匹敵する絶景があるんです! 地上ではなく“地下”に!

クレイジージャーニーでもおなじみ、日本が誇る洞窟探検家の吉田勝次氏もお墨付きの巨大地底洞窟が奄美群島の一つ、沖永良部島に存在します。実際、世界1,000ヶ所以上のスポットをめぐった筆者も太鼓判を押せるほど、海外に匹敵するスケールと興奮に満ちたケイビングアドベンチャーが味わえます。

日頃溜まった鬱憤、ストレス、心のもやもや…、未知なる冒険で発散しに今度島旅へ出かけてみませんか?

ケイビングの聖地、沖永良部島とは

Photo by Mayumi Kawai
鹿児島から南へおよそ552km、奄美大島と沖縄の間に挟まれた奄美群島の一つ、沖永良部島。

周囲約60km、人口1万2,000人ほどの小さな島は、年間平均気温22℃と一年を通じて温暖な気候に恵まれ、エラブユリやハイビスカス、グラジオラスなど、四季を通じて熱帯・亜熱帯ならではの花が咲き誇り、また花卉栽培が盛んなことから「花の島」として知られています。

Photo by Mayumi Kawai
一方で、隆起サンゴ礁の島として知られる沖永良部島は、島全体が石灰石で覆われ、地上はカルスト地形の大地が、地下には大小400以上もの地下洞窟が張り巡らされ、別名「鍾乳洞の島」ともいわれています。

このことから、洞窟探検好き(ケイバー)の間では「ケイビングの聖地」としても知られているんですよ。

ケイビングと観光洞窟の違い

photo by (一社)おきのえらぶ島観光協会
まずは、観光洞窟とケイビングの違いについて押さえておきましょう。

山口県の秋芳洞や岩手県の龍泉洞など、いわゆる見学路や照明が整備され、ヘルメットなどの装着が不要で観光できる鍾乳洞が一般に観光洞窟といわれます。

反対に、ヘルメットやヘッドランプ、軍手や専用スーツなど必要装備を装着し、暗闇の中、道なき道の地底洞窟を探検するのがケイビングです。

先の見えない地底洞窟で、予測のつかない世界が広がるケイビングは、こどもの頃に憧れた、ワクワクとスリルに満ちたアドベンチャーそのものです。

沖永良部島のケイビングは全部で5種類

Photo by Mayumi Kawai

さて、400以上あるという沖永良部島の洞窟、その全部が入れるわけではありません。現在までにケイビングコースとして開放されているのは以下の5種類です。

【初級コース】
・海見洞コース: ロープを使った昇り降りの本格ケイビングが味わえるコース。小学1年生から参加可能(7~10月限定)

・リムストーンケイブコース: 棚田状のプールと一本柱が人気のコース。小学1年生から参加可能

・大蛇洞コース: 迷路のような鍾乳洞と美しい地底湖が楽しいコース。水深深いところがあるため、低学年は応相談

【上級コース】

・水連洞コース: 白く輝く鍾乳石の造形美と滝や地底湖遊びが体験できるコース。狭い穴や水深深いところがあるため、体力・体格に条件あり(ガイド判断)

・銀水洞コース: 純白の巨大なリムストーンプールが見られる沖永良部島が世界に誇る絶景コース。ガイド2名体制、原則2名から。体力・体格に条件あり(ガイド判断)

なお、上級コースは、初級コースのいずれか1つを体験済みであることが参加条件となっています。詳細はページ末のリンクをご参照ください。

ケイビングに必要な装備と注意事項

Photo by Mayumi Kawai

ここでは、ケイビングの必要装備についてチェックしましょう。

まず必須アイテムは、ヘルメット、ヘッドランプ、ウェットスーツ、つなぎ、グローブ、膝当て、滑りにくい専用シューズです。これらはツアー代金込みの場合とレンタルの場合があります。

自分で用意するものとしては、速乾性素材の長袖ラッシュガード、水着、靴下など。またケイビング終了後のタオルや着替え、サンダルなども適宜用意しましょう。

Photo by Mayumi Kawai
なお、自前のスマホやカメラに関しては、ご覧の通り、全身水に浸かる場面や狭い洞窟をほふく前進する場面もあり、さらに洞窟内は激しい湿気にさらされています。防水性と耐久性を兼ね備えた専用カメラ以外の持ち込みはおすすめできません。

でもせっかくの地底探検、写真に収めてインスタにアップしたい…その気持ちよくわかります。

心配御無用! 沖永良部島のケイビングツアーでは、ガイドによる写真撮影とデータ提供が標準オプションで付いてきます。これなら、思いっきりケイビングに集中できますね。

ライター
かわい まゆみ 絶景ハンター&トラベルライター

秘境絶景ひとり旅好きな絶景ハンター。国内47都道府県、世界89カ国、訪れたスポットは2000以上。フットワークの軽さと胃腸の丈夫さが自慢。マニアックな絶景スポットを発掘するのが好き。"ちょっと出かけたくなる"、そんなきっかけを作れるような情報発信を心がけています。

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