シチリア最大の街・パレルモの楽しみ方。ドゥオーモの屋根を歩く絶景体験やシチリア版居酒屋を満喫！

活気あふれる市場で、ローカルフードを堪能

パレルモの三大市場の中で1番有名な「Mercado del Capo」。

地元産の肉類・魚介・農産物など品ぞろえ抜群の市場ですが、旅行者に人気なのはシチリア料理が食べられるストリートフード屋台の数々でしょう。

シチリアの郷土料理として知られるライスコロッケ（アランチーニ）や、魚介のフライ、お惣菜が陳列され、指差しで注文してその場でパクっと食べられるのも楽しい体験となるはず。

日本で見かけるライスコロッケとは違い、シチリアのものは巨大なボール型です。三角形や俵型など、中身によって形が違うのも面白いですよ。

注意してほしいのが、ほとんどの屋台で値段表示がないこと。注文前に必ず値段を確認してくださいね。

地元民が通うようなレストランより高い料金設定で、できたてホヤホヤを食べられるわけでもないので、一品二品を食べ歩きするくらいが楽しい体験でおすすめです。

シチリア版居酒屋ストリートはマスト！

クアットロ・カンティから歩いてすぐの距離にある「Vucciria」は、お土産屋や小さい商店が並ぶ狭い道が続くエリア。ショッピングも楽しいですが、食事時になると居酒屋ストリートに変貌します。ここがめちゃくちゃおすすめなんです！

ナイトマーケットとして紹介するサイトも多いですが、週末はお昼どきになるとこの通り大賑わいをみせます。

通常は肉屋や魚屋さんとして営業しているお店が店頭にテーブルを並べ、グリルした串焼き肉やシーフードフライなどが安価で楽しめるとあって、地元民にも大人気のスポットなんだとか。

こんなふうにおしゃれなレストランスタイルのお店も多くあります。

テーブル席が並ぶ店では、パスタ料理や前菜など本格的な料理もメニューにずらり。店選びに迷うのも楽しい時間です。

私たちがパレルモ滞在中に通い詰めたのはここ「Vucciria Alcolisti per Passione」。

新鮮な魚介料理やパスタが本当においしく、店員さんたちの活気もよくまさにシチリア版居酒屋といったところ。料理もお酒も驚きの安さで、懐にやさしいのも旅行者の味方。

メニューに載っているものはなんでもおいしかったのですが、特におすすめはこのムール貝。シチリア産のレモンをギュッと搾ったら、もう手が止まらないおいしさですよ。

陽気な音楽が流れ、ノリノリの店員さんたちが働く手を休めて大熱唱することも。陽気で明るいシチリア人、万歳です！

日本からのアクセス方法

日本からシチリアへは直行便がないので、ローマやミラノ経由で行くのが一般的。

シチリアには何か所か空港がありますが、観光に便利なのはパレルモ空港か、シチリア第二の街カターニア空港でしょう。または、イスタンブールやドバイなど中東経由だと価格を抑えることができます。

パレルモでとっておきの体験を

観光地一つひとつが離れているシチリアでは、パレルモに立ち寄る人が少ないそう。でもそれではもったいない！と断言できる良さがパレルモには詰まっています。

ぜひシチリアに行く際は、パレルモでのんびり街歩きする日も計画してみてはいかがでしょうか？

この記事を参考に、ぜひみなさんだけの”とっておきの旅”の思い出をつくってもらえたら嬉しいです。

All photos by Yu Villegas