「世界一周99万円」と書いてあるピースボートのポスター。世界一周に憧れはあっても簡単に手を出せる額ではありませんよね。しかし、ピースボートにはボランティアスタッフ制度があり、ポスターを貼ったり内勤作業をすると、その作業量に応じて船の運賃が割引になるシステムが存在します。
今回は実際に船に乗ったことがある18人に、お金はどうやって貯めることができたのか?割引はどれくらいの期間で、どのくらい貯めることができたのか聞いてみました。
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清水 章弘
お金は、働いていたのでまとめて全額払いましたが、帰ってきてからのことも考えたのと、ポスター貼りのことも知っていたので、仕事を辞めた後の2ヶ月間、名古屋にスタッフのみんなと住み、ポスターを毎日貼りました。
その結果、半分の50万円が戻ってきました。その2ヶ月で仲間ができたので、船に乗ってからも不思議と心配はありませんでした。
中田 智子(ほっけ)
会社員時代は目標も無く全然貯金をしておらず、当面の生活費しかなかったため、トラベルローンを組んで乗船しようかなと考えていました。そのことを親に話すと、「ローンより結婚資金として貯めているお金があるから使う?」と言ってくれ、一旦親にお金を借りました。
ボランティアで貯まった分を親に返金するという約束で、退職後の4ヶ月で70万程割引を貯めることができました。ポスター貼りは旅行がてら、キャラバンと呼ばれる合宿に5回ほど参加し、キャラバンがない時は資料発送などのボランティアに週4~5で入っていました。
バイトもして、お小遣いやツアー代はなんとか作れました。ボランティアスタッフやバイトはがっつり頑張った!というより、休み休みやったけど、行きたい気持ちがかなり強かったので何とか親の協力を得て実現したという感じです。
SAM
6年間正社員で働いていたのでその貯金で行きました。ポスター貼りと内勤作業で30万くらいは割引になりました。でも楽しんでいたのが一番ですね。
松森 あゆみ
1年間ピースボートセンターで、フルタイムボランティアとポスター貼りをして全額貯めました。ですが現金が無くなってきたので、 途中からバイトも始めました。
伊佐 亮建
現地でのお小遣いはバイトで、船代はポスター貼りで全額貯めました。ポスターは2ヶ月半ほどかけて貼りました。
RORO
私は当時学生だったので、バイトをするよりポスターを貼った方が、早くお金を貯められるよとスタッフに提案されてポスターを貼ることにしました。約半年くらいの期間ポスターを貼っていたと思います。毎日貼っていた訳ではなく、少しずつ貼り続けていました。
初めの方は月2〜3回程度だったのですが、次第に週1〜2回、船に乗る1か月前くらいはピースボートのスタッフが住んでいる家に住み込みをし、ほぼ毎日のようにポスターを貼りに行きました。また、キャラバンと呼ばれる、地方にポスターを貼りに行く合宿にも参加し、船の運賃を貯めました。
船の運賃は99万円だったのですが、最終的には60万分くらいほど船の運賃を割引することができました。残りのお金は50万ほど親に借りて、無事に船に乗れました。
今野 亮
仕事を辞めた後、平日の昼間を使ってポスターを貼り、約3か月間で62万円分貯めました。最初は、1円でも多く割引したくてがむしゃらに貼っていましたが、そのうち初めてポスターを貼る人に貼り方を指導する立場になっていきました。
その人たちにどうやったら上手く教えられるかということを考え、その人たちがたくさんの枚数を貼れるようになり、成長していく姿を見ることに喜びを感じるようになっていき、教えることに注力していくようになりました。
藤川 史佳
大学在学中の11月から卒業する2月までの4ヶ月間で70万円分の割引を貯めた。内勤作業やポスター貼り、フルタイムボランティアなどを週に半分くらい行っていた。
キャプテン
73回クルーズの4月出航までちょうど一年あったので、内勤作業やポスター貼りでコツコツ貯めていきました。最後の方が頑張れない性格なので、結局全額割引を達成したのは出航の直前になりました。
他に、居酒屋のアルバイトを半年して、30万円貯めたので現地のお小遣いに使用しました。
永須 由佳子
仕事でコツコツ貯めていた貯金を使いました。ポスターは宮城と秋田で少し貼ったくらいです。ピースボートセンターが東北にはなかったので、内勤作業はできませんでした。