ライター
ともちん 希望を届ける旅ライター

生粋の神戸っ子。大学でのオーストラリア留学、社会人イギリス留学やヨーロッパ一人旅を経験し、「丁寧な暮らし」と「日本文化の魅力」を再発見。 目標は、「自分らしい住空間づくり」と「旅の越境体験」を通してたくさんの人に希望を届けること。旅、神社仏閣巡り、トレッキング、舞台鑑賞が好き。

旅をテーマに学ぶ「あたらしい旅の学校・POOLO」は、旅と人生をつなぐ大人の学びをコンセプトとしたオンラインスクールです。

POOLO LIFE 公式サイト

全4コースある中で、最もスタンダードなライフデザインコース「POOLO LIFE」は、「旅と仲間で、未来を揺さぶる」をコンセプトとした、旅と仲間を通して人生と社会を自由探求する8ヶ月のコースです。

期間中は、豪華講師陣による多彩な講義が開催され、参加者同士の共創やワークを行いながら自分の人生で大事にする価値観を言語化し、社会を揺さぶる企画を具体的に形にしていきます。

POOLO LIFE 公式LINE

今回は、POOLO LIFE10期の卒業生・さらさんにインタビューしました。


現在、中高一貫校で教員として働くさらさん。

「8ヶ月をみっちり使い切りました!」と話す通り、POOLO LIFE参加中には数多くのイベントの企画に携わり、ほぼ毎日、メンバーとのミーティングやオンラインの1on1を行っていたそうです。

本業のかたわらで、さらさんがそこまで活動に没頭できた理由は何だったのか。そして、心から信頼できる仲間と過ごすなかで起こった“心の変化”や、これからの展望について伺いました。

日常の彩りを求めて。もっと自分に時間をかけてあげたかった

――POOLO LIFEに参加した理由を教えてください。

理由は二つあります。一つは、もっと自分に時間をかけてあげたかったからです。

新卒で教員として働き始めてからは、平日は主に家と職場の往復でした。仕事は楽しかったものの、次第に私生活の彩りが足りないと感じるようになって。何かに熱中したり、新しい人と出会うなかで、もっと「自分がいきいきする時間」を増やしたいと思っていたんです。

そこで、参加した2025年の初めに「底抜けに明るい人たちと一緒にいる」という目標を立て、自分に合うコミュニティを探していました。


その際、知り合いが以前POOLO LIFEに入っていたと知って話を聞いてみたところ、「きっと合うと思うよ」と勧めてもらいました。

また、以前から、旅に出る理由にはいつも「人」が関わっていると思っていたんです。だからこそ、全国、そして世界に「会いにいく理由のある友達」が欲しいと思っていました。POOLO LIFEを通じて、そんな「旅する理由」となる仲間が増えたらいいなという想いもありましたね。

もう一つは、旅先で生まれた「問い」と向き合う機会になると思ったからです。

じつは参加の直前、勤め先の研修旅行でポーランド・ドイツ・オランダへ行く機会がありました。この旅のテーマが「平和研究」だったので、ホロコースト(第二次世界大戦中にナチス・ドイツが組織的に行ったユダヤ人大虐殺)の現場であるポーランドのアウシュヴィッツ強制収容所や、オランダのアンネ・フランクの隠れ家などを巡りました。

ポーランドのアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所
戦争の爪痕が残るこの3か国の旅は、私が教育に興味を持つきっかけとなった「平和」について深く考える転機になりました。

なぜ、自分はホロコーストをダメだと思ったのか。そのときに生まれた疑問を一人で抱え込むのではなく、新しい出会いや対話を通して、自分の生き方に昇華させたいという想いがありました。

POOLO LIFEの「旅×探究」というキーワードがしっくり来たこともあり、その旅の途中、ポーランド・ワルシャワから参加の申し込みをしました。

家族のような仲間のおかげで「心の壁」がなくなっていった

――旅の途中で決意されたのですね。実際に参加してみていかがでしたか?

POOLO LIFEの「旅と仲間で、未来を揺さぶる」というキャッチコピー通り、とても揺さぶられましたね。特に、他人に踏み込まれたくない領域、いわば心の“土足禁止エリア”のような境界線が、少しずつなくなっていったような感覚があります。

それまでの私は、急に距離を詰められるのが苦手で、他人との間に「これ以上は入ってきてほしくない」という壁を作ってしまうところがあったんです。

初めての自主企画「茅ヶ崎SUP」
ですが、POOLO LIFEの仲間はそこに無理に入ってくることは決してなくて。1on1や合宿、自主企画のイベントなどでたくさん交流する機会があったので、そのなかで少しずつ自分を表現し、受け入れてもらえる時間が嬉しかったですね。

なかでも、学びの中盤にあたる「第2フェーズ」で一緒に旅を企画したチームメンバーは、ただ楽しむだけでなく、個性を認め合える存在でした。


一人ひとりが愛を持って接してくれるあたたかい人たちばかりで。いいと思ったことは何でも言葉にできる雰囲気があったので、私も自分の想いを表現しやすかったんです。

お互いを知ったうえで、どう一緒に進んでいくかを考える。違いを面白がって認め合える。まるで家族のような関係性でしたね。

オンラインミーティングや山形県の温泉街に行った「チーム旅」で親睦を深めた

それまでの私は、“心の土足禁止エリア”を広めに取りがちでした。

けれど、それも含めて“さらだよね”と、そのままの私を受け入れてくれる仲間の優しさに触れるうちに、「“心の土足禁止エリア”があってもそれを受け入れてくれる人がいる、待ってくれる人がいる。それなら、もう少し心を開いてもいいのではないか」と思えるようになっていきました。

原点は「平和研究の旅」。誰一人取り残さない世界を作りたい

――POOLO LIFEではそれぞれが「探究テーマ」を設定しますが、さらさんはどんなテーマにしたのでしょうか?

「誰一人取り残さない世界を作るには」です。

これは、ある作文コンテストのお題が元になっているテーマです。私は毎年、一年の抱負の一つに「何かに応募すること」を掲げているのですが、その年に外部の作文コンテストを見つけ、応募を考えていました。


その内容が「誰一人取り残さない」という視点でSDGsについて考えるというものだったのですが、なかなか答えが出せなくて…。

学校の現場で働く教員としても、このテーマを深めておきたい気持ちがありました。そこで、このときの「誰一人取り残さない世界って何だろう」という疑問を、POOLO LIFEの探究テーマに設定しました。

――このテーマを深めるきっかけは何でしたか?

やはり、「どうして私はホロコーストをダメだと思ったのだろう」という問いですね。参加前に訪れた「平和研究の旅」がきっかけで生まれたあの問いです。

自分の気持ちを言葉にして探究テーマを深めていくなかで気づいたのは、ポーランドのアウシュヴィッツで、「人間としての尊厳が守られていないこと」に違和感を覚えていたということでした。


その気づきから、「人の尊厳を守ること」と「自分の心の境界を守ること」がどこかでつながっているように感じられ、私の中にあった「心の壁」にも通じるものがあると思いました。

――点と点が線でつながったのですね…!

そうですね。自分の中で“触れられたくない領域”でもある「尊厳」を大切にしているからこそ、アウシュヴィッツで知った「人が生まれながらに持っている尊厳を踏みにじられる」という状況に、強い憤りを感じたんだと気づいたんです。


さらに、私個人にとどまらず「世界」という視点で考えたとき、尊厳が守られ、誰一人取り残されない“平和な世界”を実現するために必要だと思ったのが、「笑顔」でした。

以前、ある生徒から「先生が笑顔でいてくれると力をもらえる」と言われたことがあったんです。その言葉をきっかけに、「自分の笑顔が少しでも誰かの力になるなら、まずは私が笑っていよう」と思うようになりました。

自分自身が笑顔でいること。それが、教員として、人として私にできることだと考えています。

――その想いを、実際にどのように行動に移していったのでしょうか?

鎌倉のコワーキングスペースで、カフェ企画を開催しました。


この仲間と作った「EMAN Cafe(エマンカフェ)」のコンセプトは、「一人ひとりにスポットライトが当たる場所」、そして「自然体でいられて、『やってみたい』が生まれる空間」です。

「EMAN」はスペインのバスク語で「与える」という意味。ここに来る方々が、気持ちや挑戦、あたたかさを分け合える場所になってほしいという想いを込めています。


普段の生活では、仕事や家庭でそれぞれの役割を担うことが多く、「一人ひとりが主役でいられる時間」は意外と少ないと思うんです。

だからこそ、誰もが主人公になれる場所を目指して、来てくれた仲間が自分のやりたいことや人生について、のびのびと話せるような空間を作りたいと考えました。


カフェの第1回目では、みんなで美味しいコーヒーとチーズケーキを食べながら、そのときの想いや挑戦したいことなどを共有し合う時間を持てました。また、「私の2025年ベストショット写真展」を開催し、実際にカフェに足を運べなかった人も参加している気持ちになれるような工夫も取り入れました。

実際にやってみると想像以上に好評で、この夏にもまた開催することが決まったんです。「誰一人取り残さない世界を作るには」という、私の探究テーマの世界観を体現できたのだと思います。


POOLO LIFEの仲間たちにとどまらず、地域の方や初めてカフェを訪れる方にとってのサードプレイスにできるように、このカフェ企画は長く続けていきたいですね。

POOLO LIFEは負けず嫌いな私が「かっこいい自分」でいられる場所

――参加後はどんな変化がありましたか?

やはり一番は、元々あった心の“土足禁止エリア”の部分を自分で調整できるようになったことでしょうか。これは、参加当初から「ありのままの自分」を受け止めてくれたチームメンバーのおかげだと思います。

あとは、仲間に自分の強みを言語化してもらったことも大きな発見でした。

POOLO LIFEではリアルの場で集う合宿がプログラムに組み込まれていますが、そのあとに仲間と「第2弾」を開催したんです。有志で30人ほどが集まったのですが、私はこの合宿で全員へ手紙を書きました。

一人ひとりの素敵なところや感謝の気持ちを伝えたいと思って書いたら、とても喜んでもらえて。

合宿第2弾は、有志のメンバーとともに静岡県へ
さらに「合宿のしおり」の作成も担当したのですが、最後のページに寄せ書き欄を作っていたので、お互いにメッセージを書いて送る時間を作りました。

そこで、みんなから「周りをよく見ていて観察眼がある」「相手に柔軟に合わせられる」「エネルギーがすごい」といったコメントをもらいました。

参加中には40人ほどの同期全員と1on1を実施したのですが、「話しやすい」と言ってもらうことが多くて。元気な人でも落ち着いた人でも、常に相手の個性やその場の雰囲気に合わせて対話できていたんです。自分の強みを仲間に言葉にしてもらえると、やはり嬉しいですね。


当時は、仕事をしながらほぼ毎日1on1やチームミーティングの予定を入れ、休日には旅や企画の参加、学校の部活動もありました。仲間からは「いったい何人いるの?」と言われるほど全力投球していましたね(笑)

――そのモチベーションの源は何だったんでしょうか?

私、負けず嫌いなんです。「せっかく参加するなら全力を尽くしたい」「チャンスを活かし切りたい」という気持ちが強いのだと思います。

あとは昔から、「誰かのためになりたい」「かっこよくありたい」という想いがあります。


職場に尊敬する先輩がいるのですが、その方はいつも熱意を持って仕事に取り組んで、誰かが困っていたらすぐに手を差し伸べられる方。POOLO LIFEは、そんな「かっこいい人」に憧れる私にぴったりの環境でした。

自分自身も大いに楽しみながら、対話やイベントなどを通して仲間にも貢献できる。私にとっての理想的なコミュニティだったからこそ、自然とコミットできたのかなと思います。

――さらさんの今後の目標を教えてください。

「誰もが夢を語れて、諦めなくてもいい世界」を作りたいです。

私が考える「誰もが夢を語れる」というのは、誰もが「選択肢」を知っていること。そして、「諦めなくてもいい世界」というのは、その選択の機会が平等に与えられていることです。


同時に「平和の原点は教育」だと思っているので、まずは教育の現場で関わる生徒たちに、たくさんの選択肢を作ってあげたいです。

そして「ゆくゆくは世界へ」という想いがあるので、教室にとどまらず、いずれは世界を舞台に活躍できる人を目指していきたいです!

――最後に、参加を検討している方へのメッセージをお願いします!

POOLO LIFEで過ごした時間は、私にとって本当にかけがえのないものでした。

ここは、“心の土足禁止エリア”をつくらずにいられる場所でした。普段は無意識に守ってしまう自分の境界線を、少しずつ手放していける。そのなかで、心がゆっくりとほどけていく感覚を、確かに味わうことができました。

無理に飾らなくていい。大きく見せなくていい。ありのままの自分でいられることが、こんなにも楽しいんだと心から思えました。


人の言葉や意見を否定せず、丁寧に受け止めてくれる環境は、本当に貴重です。「お金を払ってまで…」と迷う気持ちもあると思います。ただ、時間は戻らないですし、出会いは自分から動かなければ得られないものだと思います。

「やりきれるかな」「楽しめるかな」と不安になるかもしれません。それでも、やってみないと分からないことがある。自分が「やりたい」と思った気持ちを、どうか大切にしてほしいです。恥ずかしがらずに、一歩踏み出してみてください。

どれだけ悩んでも、転んでも、立ち止まっても大丈夫。そのときの自分の温度のままで過ごせる、あたたかい場所です。

みなさんがPOOLO LIFEで、心から満たされる時間を過ごされることを願っています。

編集後記

「どんな国の人でも発音しやすい『さら』という名前は、両親が『将来、世界に出ても活躍できるように』という想いでつけてくれたんです」

インタビューでは「世界」「平和」という言葉が自然とこぼれていたさらさん。名前の由来を伺ったとき、その理由が少し分かったような気がしました。

「かっこいい人でありたい」という憧れと、「誰かのためになりたい」という想い。8ヶ月間、全力でコミットしたさらさんの原動力は、そんなまっすぐな気持ちにありました。

POOLO LIFEでたくさんの仲間に笑顔と元気を届けてきたさらさん。広い世界で活躍されるその姿を、引き続き応援したいと思います!

POOLOとは?


POOLOは、「旅と人生をつなぐ、大人の学校」がコンセプトの、TABIPPOCODOLIが共同運営する、旅をテーマに学ぶオンラインスクールです。

POOLO公式サイト

現在4コースあるPOOLOですが、POOLO LIFEは「旅と仲間で、未来を揺さぶる」をコンセプトとした、旅と仲間を通して人生と社会を自由探求する8ヶ月のコースです。

期間中は、豪華講師陣による多彩な講義が開催され、参加者同士の共創やワークを行いながら自分の人生で大事にする価値観を言語化し、社会を揺さぶる企画を具体的に形にしていきます。

詳しい情報が知りたい方は、公式LINEをご登録ください。

POOLO LIFE 公式LINE

All photos by Sarah

ライター
ともちん 希望を届ける旅ライター

生粋の神戸っ子。大学でのオーストラリア留学、社会人イギリス留学やヨーロッパ一人旅を経験し、「丁寧な暮らし」と「日本文化の魅力」を再発見。 目標は、「自分らしい住空間づくり」と「旅の越境体験」を通してたくさんの人に希望を届けること。旅、神社仏閣巡り、トレッキング、舞台鑑賞が好き。

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