世界との距離を縮める旅へ
そうして始まったのが、1年間の世界との距離を縮める旅。どの国が自分の肌に合うのか? ここだ! と思える最高の国は見つかるのか?わからないけれど、まだ見ぬ世界への期待と「これからしばらくは日本に帰らないんだ」という余韻に浸りながら飛行機へと乗り込みました。
最初に訪れたのは香港。2週間ほど観光して滞在していましたが、同じアジア圏ということもあり、なんとなく安心感があって全体的に快適な街という印象を受けました。人口も多く活気があり「働くなら香港もありだな」とさっそく候補地入り。
5カ国目のタイも同じでした。美しいビーチや寺院があるのどかなイメージでしたが、実際に行ってみると首都バンコクには高層ビルが立ち並び、東南アジアの中ではインフラが整っている印象を受けました。比較的Wifiもあり、若者がスマートフォンを持っている姿をよく見かけ、IT 環境が発展しはじめているような印象も受けました。
タイはこれから伸びる可能性があるかもしれない。そう思い、業界を絞らず気になる会社には積極的にアポイントを入れ、募集している会社があれば面接を受けていました。
旅は「非日常」「インプットの時間」で「アウトプットを生み出すエネルギー」
僕にとって旅は「非日常」で「インプットの時間」であり、普段の生活や仕事は、「日常」で「アウトプットの時間」。このどちらもが、僕にとっては欠かせません。旅で得た刺激や経験が、日常でアウトプットを生み出すエネルギーになるからです。
旅では、普段見ない景色や人、文化からの刺激を多く受ける反面、何かをつくり出す作業には向いていないと感じています。何かに集中して取り組むには、やはり日常が大事なのです。旅から得た経験を日常に落とし込み、次につなげる。
そのサイクルを繰り返していくことが今の自分には必要だと思っているので、今でも定期的に旅に出るようにしています。
これからのステップとしては、アウトプットに集中していきます。今は、何よりもモノやサービスをつくることが好きな自分にとって、やりたいことだらけ。
一つのことでしっかりとした成果をあげるには、少なくとも3〜5年くらいの時間が必要なのかなと思っているので、まだまだシンガポールでの挑戦を続けていきたいと思っています。
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今回ご紹介した平川彰さんは、旅に出ることで自分の中にあった憧れである「国や国籍という枠組みにとらわれない生き方」を実感したそうです。
旅が助走になった平川彰さんは、今でもシンガポールで働き続けています。旅は時に、憧れや夢の後押しをしてくれるものなのですね。
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