フィリピン穴場のクラークに熱視線！遊んで学んで食べて癒される、欲張り観光体験

【学】クラークの歴史文化を知る

こちらでは、クラークをより知りたい方向けのおすすめスポットです。

クラーク博物館

Photo by Mayumi
クラーク・フリーポート・ゾーン内に位置する「クラーク博物館（Clark Museum）」は、クラークのあらゆる歴史や文化を知ることができる総合博物館です。

クラーク周辺の地理や自然、原住民アエタ族の生活や、この地に伝わる伝統工芸、民俗文化、第二次世界大戦期の米軍や旧日本軍ゆかりの歴史資料、ピナツボ火山噴火の歴史やクラーク経済特別区の成り立ち、今後の都市構想まで、貴重な資料とともに見ごたえある展示内容になっています。

Photo by Mayumi
ちなみに、こちらはクラーク博物館に併設された「4Dシアター」。原住民アエタ族の生活にはじまるクラークの歴史ストーリーがおよそ20分のショートムービーで鑑賞できます。

ただ、「4Dシアター」とはいっても、日本のIMAXや4Dシアターのレベルを期待しないようにしましょう。

ジャイアント・ランタン・フェスティバル

Photo by Clark Development Corporation
クリスチャンであるフィリピン人にとってクリスマスは一年でもっとも重要なイベントで、まちが活気づくシーズン。フィリピンのクリスマスは9月からスタートし、いたるところでクリスマス・ランタンの飾りつけなど、クリスマスムード一色になります。

そのクリスマス・ランタンの発祥の地が、「クリスマスの首都」の異名を持つパンパンガの州都サンフェルナンド。古くは、キリストの生誕地であるベツレヘムの星を象ったパロル（Parol、フィリピンでいうランタン）にろうそくを灯したことがはじまりとされています。

それが1930年代から次第にランタンが大型化、職人同士が美しさを競い合う「ジャイアント・ランタン・フェスティバル（Giant Lantern Festival）」に発展したとされています。

Photo by Mayumi
1万個以上の電球と数百のワイヤーを駆使して作る6mもの巨大ランタン。職人一人ひとりの個性が光る色彩とデザインで夜のまちを華やかに彩り、12月はフィリピン全土から多くの観光客が訪れます。

ちなみに、裏側に配線されたオルゴールのシリンダーのような手動式回転ドラムで灯りを点滅させ、同時に音を奏でて歌うことも、巨大ランタンの特徴のひとつです。

Photo by Mayumi
そんなサンフェルナンド市のランタンについて学べるのが「ジャイアント・ランタン・ツーリスト・インフォメーション・センター（Giant Lantern and Tourist Information Center）」。

規模は小さめですが、ランタン発祥から祭りの歴史、制作工程や使用機材の紹介、歴代チャンピオンのトロフィーやデザイン図面の展示など、ジャイアント・ランタンに関する情報が詰まっています。

屋外ステージでは、運が良ければ、現役のランタン職人による巨大ランタンの制作現場を見学できることも。ただし、当センターに歴代チャンピオンの実物作品は展示されていないのでご注意を（製作費削減のため、出品後は毎回解体して次回作に再利用されるそうです）。