ライター
いけっち サラリーマントラベラー

サラリーマントラベラーです。 公休と有給を、貪欲に組み合わせながら、年に3~5回は必ず海外旅行へ。細切れ世界一周中。夢は世界の野外フェス、レイブパーティー完全制覇。

私がバックパッカー旅や長期旅行に興味をもったきっかけは、自分自身の旅行体験がきっかけではなく、旅行記を読んだことが大きなきっかけでした。そんな風に、沢木耕太郎さんの「深夜特急」や、椎名誠さんの著者に刺激をうけ、旅に出たという方は意外と多いのではないでしょうか。

昨今の世界一周ブームも後押しし、今、世の中には様々なタイプの旅行記があり、旅作家という職業で著名な方もたくさんいらっしゃいます。そんな中から今回は、私が個人的におすすめする今すぐ旅に出たくなる旅行記をご紹介します。

 

人とは違うやり方で、世界一周に挑戦してみたいなら「いかずに死ねるか!」(石田ゆうすけさん著)

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photo by Olli Henze

はじめて世界一周という旅行の仕方がある事を知ったのがこの本でした。著者の石田さんは、7年半かけて自転車で世界を一周したチャリダー作家です。そんな石田さんおはじめての世界一周を1冊にまとめた、内容の非常に濃い凝縮された1冊です。

この時の旅に関する著書は続編として他2冊程書かれていますが、まずはこの1冊を読まれる事をおすすめします。旅に対する価値観や、人生観を変えてくれる1冊間違いなしです。中国語など他言語にも翻訳されている、日本を代表する旅行記のひとつといえます。

仕事が忙しいけど、世界一周したい!そんな人は「10日もあれば世界一周」(吉田友和さん著)

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photo by Todd Morris

世界一周ブームの火付け役といわれている吉田夫婦。エディター同士のご夫婦が新婚旅行で世界一周し、その帰国後、世界一周旅行に関する著書を精力的に執筆され続けています。吉田友和さんの著書には、旅に関するノウハウがつまっている実用書に近いものも多く、世界一周や週末海外といったキーワードからもわかるように、旅にでる一歩を促してくれる旅行作家ナンバー1だと私は思っています。

そんな吉田さんが執筆した”10日間で世界一周する”というこの旅行記は、「世界一周には興味あるけど実際には仕事もあるし無理…」と考えていたサラリーマントラベラーの私に、とても刺激をあたえてくれる一冊となりました。

この本に書かれているノウハウを活用し、10日間世界一周を実行する日もそう遠くないと思います。

一人旅に挑戦したいけど迷っているあなたには「世界一周ひとりメシ」(イシコさん著)

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photo by zhao!

食に関する風景だけを描いた、世界一周旅行記です。この本をおすすめする理由は、ただのグルメ紀行ではなく、タイトルにもある通り「ひとりメシ」という独自の視点とそれに対する描写が非常にリアルで、読み応えがあります。「一人のご飯は気が重い」「この店にはひとりで入れない」などといったくだりが何度もあり、どちらかというと旅のネガティブな部分の表現も多く描かれます。それがまたリアルな旅情緒を掻き立てるのです。

お店に入る前は気が重いというくだりから、最後はお店の方との交流などを通じて旅に満足していく著者の心境の変化が、実際の旅に本当に似ているのです。

自分ならではの旅のテーマを見つけたいなら「私の旅に何をする。」(宮田珠己さん著)

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photo by tetsuji

宮田さんの旅行記は本当におもしろい。それも、旅の行き先とか、旅の内容ではなく、その文章の表現に本当に腹を抱えて笑える旅行作家さんの一人です。東南アジアや南国の旅行記を中心に何冊か、著書を発表されている作家さんですが、その独自のテーマ設定や、唯一無二の世界観には一度はまると抜け出せなくなります。

大仏、シュノーケル、変なテーマパーク、ジェットコースターなど、ニッチだけどなんだかわかるそのテーマ選定力にいつも脱帽します。何かテーマをもった旅が好きな方にぜひ読んでいただきたい作家さんの一人です。

アジア旅に夢中なあなたは「週末○○シリーズ」(下川裕治さん著)

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photo by Philippe Teuwen

最後は、多くの著者を発表し続けておられる、大御所旅行作家 下川裕治さんのシリーズを紹介します。アジアに関する旅行紀の質と著書数では、国内屈指の旅行作家といえる下川さん。現地の文化や風習に深く入り込む、その取材力と知識量で他を圧倒する作家さんです。

そんな下川さんの視点で、韓国や台湾、マカオ、バンコクやベトナムなど、日本人旅行者の多くが一度は行った事ある旅行先が、新たな発見と共に紹介されている週末○○シリーズです。

 

行った事ない国に関して「行ってみたい」と思わせる事はもちろん、何度もいったことある旅先であっても、下川さんの著書をきっかけに「また行ってみたい」と思わせる内容であること間違いなしです。そんなシリーズ旅行紀ですので、旅人のみなさんには、自分の行った事ある国、よく知っていると思い込んでいた国のものをあえて読んでみる事をおすすめします。

各国の歴史や背景への深い考察とともに、あらたな視点や発見を与えてくれることでしょう。

 

まとめ

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photo by Luis Llerena

これらの他にも、世の中には面白い旅行紀やエッセイが沢山あります。旅をしながら、その国に関する著書を読み進める旅の仕方は、ガイドブックとはまた違った、旅の方法や道筋、新たな発見を与えてくれる事、間違いないでしょう。

ライター
いけっち サラリーマントラベラー

サラリーマントラベラーです。 公休と有給を、貪欲に組み合わせながら、年に3~5回は必ず海外旅行へ。細切れ世界一周中。夢は世界の野外フェス、レイブパーティー完全制覇。

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