働く場所としての下北沢、いいかも。 フリーランス編集者と過ごすリモートワークな1日

人はそれぞれ、あの街この街に思い出があって、駅のホームに降り立つと「ここであんなことあったな」なんて思う。だから人によって、その街に注ぐ視線や温度は違うもの。

私にとって下北沢は、大学時代のバイト先であり、昔の恋人との思い出が濃く残るほろ苦い場所であり、社会人になってからは親しい友人との大事な酒場です。

あなたにとって、下北沢はどんな場所でしょうか。

今回は、フリーランスの編集者やキャリアコンサルタント、ポートレート撮影のカメラマンとしても活動している生き方編集者・山中康司さんと一緒に、下北沢でリモートワーク。山中さんと街を歩くことで、下北沢の知らなかった一面に出会いました。

生き方編集者・山中康司さんと下北沢で待ち合わせ

photo by Koji Yamanaka
山中康司さんはフリーランスの編集者として複数のWebマガジンの仕事をしつつ、ポートレート撮影などのカメラマンとして、さらにはキャリアコンサルタントとして、人の生き方に関わるお仕事をされています。

この日は「2021年に引っ越した下北沢のシェアハウス暮らしがいい！」と聞きつけ、リモートワークをする1日に密着させてもらうことになりました。

下北沢といえば、カレーやコーヒー、古着にライブハウスと、今も昔も文化の発信地。最近では「ボーナストラック」や「reload（リロード）」など、個性あるお店が並ぶスポットが増え、どんどんその奥深さは増すばかりです。

私自身も、高校や大学時代はカフェめぐりをしたり、アルバイトをしたりと、遊ぶ場所としての下北沢にはとてもお世話になりました。

山中さんは、そんな下北沢に住み、働く場所としても活用しているそう。

自室から30秒でワークスペース。「シェアプレイス下北沢」

photo by Koji Yamanaka
山中さんのお住まいは、下北沢から徒歩5分の「シェアプレイス下北沢」。2021年9月にオープンしたばかりの新築シェアハウスです。

住んでいる人の暮らし方や働き方はさまざまで、ラウンジで話をしたり同じ空間で仕事をしたりするうちに、メンバー同士で自主開催するイベントやフリーランス同士の協業などが生まれることもあるのだそう。

photo by Koji Yamanaka
「シェアプレイス下北沢」には、2つのラウンジがあります。下北沢の街並みが見渡せるシェアラウンジと、集中して仕事ができるワークラウンジです。

ワークラウンジには高機能なチェアが揃っているので、ずっと座っていても疲れにくく、毎日のリモートワークも心配なし。

「自宅でのリモートワークは職住一致で便利な反面、気持ちの切り替えが難しい。ここは、住空間とワークプレイスがきちんと分かれているのがいいんです」と山中さん。

自室から30秒で出社できるオフィス空間、魅力的です。

息抜きに近所をぶらり。今日の一輪を探して「flo.dance」へ

photo by Hinako Morino
この日立ち寄ったのは、めずらしい花が凛と並ぶ「flo.dance」。緑のアーチの向こうに見える色とりどりの花に、つい足を止めてしまいます。

photo by Hinako Morino
店内に入ると、所狭しと生花やドライフラワーが。力強く鮮やかなエキゾチックな色合いに、花のもつエネルギーを感じます。

photo by Hinako Morino
この日の山中さんは、「シェアプレイスのキッチンに合いそう」とブルーのエリンジウムをお迎えすることに。

一輪挿しやドライフラワーにも合うお花が多く、オーナーさんにお花の楽しみ方を教えてもらえるのもうれしいです。

photo by Hinako Morino

この「flo.dance」が入っているのは、2021年6月にオープンした商店街「reload（リロード）」。仕事の休憩がてら行きたくなるお気に入りの場所なんだとか。

「reload」には、カフェ、古着屋、文房具屋、カレー屋など、小さな空間に個性的なお店がぎゅぎゅっと立ち並び、見ているだけで気分転換になります。

photo by Hinako Morino
「僕はよく休憩時間に本屋さんに立ち寄ります。下北沢にはいい本屋さんがいくつもあって、「古書ビビビ」や「B＆B」を覗いては、インスピレーションをもらっているんです」（山中さん）