人が多い場所にはなるべく行きたくない、でもどこか観光に行きたい…!そう考えられている方いらっしゃいませんか?
定番の場所は人がたくさんいるだろうし、この機会に滅多に行かないところに行ってみたい、でもどこを見たらいいのかわからない時などありますよね。
今回は、太宰府天満宮がある福岡県太宰府市の歴史散歩を紹介したいと思います。太宰府天満宮は季節問わず多くの観光客で賑わっていますが、天満宮建立以前遥か奈良時代頃から太宰府は歴史上重要な土地でした。
今回は太宰府天満宮だけではなく天満宮御本殿以外の施設と参道のオススメのお店、天満宮近辺の観光地についてご紹介します。
学問の神様、菅原道真を祀る「太宰府天満宮」
太宰府の観光といえば、太宰府天満宮への参拝です。今まで参道に軒を連ねるお店を見ながら通って、橋を渡り本殿へ参拝という流れて詣られている方も多くいらっしゃると思います。
写真の手前に写っているの建物は楼門で、その奥に写っている建物が御本殿です。現在の御本殿が完成したの安土桃山時代(戦国時代)で、この時期は豪華で壮麗な桃山文化が栄えました。
そのため御本殿もその特徴を捉えた姿になっており、築400年以上経った今でも、艶やかで見事な姿を伝えています。
御本殿にて参拝後、さまざまなタイプの御守りやカラフルなおみくじもありますので、ぜひそちらも合わせて楽しんでいただければと思います。
・名称:太宰府天満宮
・住所:〒818-0117 福岡県太宰府市宰府4丁目7−1
・地図:
・アクセス:西鉄福岡(天神)から約20分、博多駅から直行バス約45分、太宰府駅下車後歩いて約10分
・営業時間:開門 春分の日より秋分の日の前日まで:6時 上記以外の日:6時30分
閉門 4月・5月・9月・10月・11月:19時、6月・7月・8月:19時30分、12月・1月・2月・3月:18時30分、毎週金曜日・土曜日:20時
・定休日:なし
・電話番号:092-922-8225(9時~17時)
・所要時間:30分〜1時間
・公式サイトURL:https://www.dazaifutenmangu.or.jp
大河ドラマにもなった人物が過ごした土地「如水の井戸」
実は御本殿の周辺にはいろんな文化財や施設があることはご存知でしょうか?
如水の井戸は、福岡藩初代藩主黒田長政の父、黒田如水が使用した井戸です。黒田如水といえば、大河ドラマ『軍師官兵衛』を思い出された方もいるのでは。
黒田長政が関ヶ原の戦いにて活躍したのち、福岡へ移り福岡城を築城します。
如水は福岡城内の自身が過ごす居館が完成するまで、天満宮の隣に家を建て隠居生活を送っていました。その際に実際に使用された井戸が如水の井戸として、御本殿の近くに静かに佇んでいます。
・名称:如水の井戸
・住所:〒818-0117 福岡県太宰府市宰府4丁目7−1
・地図:
・アクセス:西鉄福岡(天神)から約20分、博多駅から直行バス約45分、太宰府駅下車後歩いて約10分
・営業時間:太宰府天満宮に準ずる
・電話番号:092-922-8225(9時~17時)
・公式サイトURL:https://www.dazaifutenmangu.or.jp
参道で可愛い太宰府土産を発見!「びいどろ太宰府」
太宰府天満宮では、駅から御本殿に向かうまで参道があり、たくさんのお店が軒を連ねています。名物の梅ヶ枝餅はもちろん、福岡名物の明太子も参道にて買うことができます。
多くのお店が連なる中でも特に目を引くものが、雑貨です。びいどろ太宰府店さんはガラス細工の雑貨屋さんで、太宰府天満宮に訪問するたびに毎回お邪魔するほど、私自身もとてもお気に入りのお店です。
店内にもたくさん綺麗で可愛い雑貨が販売されていますが、お店の外にて太宰府のお土産として販売されている商品にとても目が惹かれます。
太宰府天満宮は学問の神様である菅原道真を祀っているため、こちらのお店の商品にもたくさんの学業にちなんだモチーフがあしらわれています。
お店はセールをする時もあるとのことですので、金額には変動があります。また、一つ一つの商品が手作りの一点ものであるため、全く同じものをご用意できない可能性があるとのことですので、気になる商品に出会った際は、お店の方に尋ねてみてくださいね。
・名称:びいどろ 太宰府店
・住所:〒818-0117 福岡県太宰府市宰府2丁目7−17
・地図:
・アクセス:西鉄太宰府駅より徒歩3分
・営業時間:10時~18時
・電話番号:092-922-3611
・公式サイトURL:https://www.instagram.com/biidorodazaifu/
令和ゆかりの地「坂本八幡宮」
太宰府天満宮から少しだけ離れたところに、ひっそりと佇むように坂本八幡宮があります。
1つ前の元号である「平成」までは、地元の人の中でもあまり知る人はいませんでしたが、新元号「令和」が発表され、そのゆかりの地と全国的に有名になり一躍脚光を浴びます。
坂本八幡宮は「令和」の元となった梅花の宴の主催者、大伴旅人の邸宅があった場所として考えられている場所です。梅花の宴では、32首の歌が詠まれ、令和の元となった文はその歌の冒頭にある「序文」にから引用されました。
せっかく令和ゆかりの地に訪れることができたのだから、お守りや御朱印をいただきたい!と思いますよね。
現在、社務所は閉鎖されていますが、郵送にてお守りと御朱印の購入申し込みができます。
ぜひ参拝して、歴史的文化に触れてみてくださいね。
・名称:坂本八幡宮
・住所:〒818-0133 福岡県太宰府市坂本3丁目14−23
・地図:
・アクセス:西鉄バス「旅人」号 大宰府→大宰府政庁跡 下車後徒歩約10分
・公式サイトURL:なし
古代大宰府の歴史を辿る「大宰府展示館」
坂本八幡宮に向かう途中、バス停を降りてすぐそばに大宰府展示館があります。
今から約1300年前の奈良・平安時代にかけて九州の防衛や、政治外交の役割を担った役所である「大宰府」が置かれた大宰府政庁跡から出土した遺構などを展示し、古代大宰府の歴史と文化を紹介している施設です。
中に入ると、すぐそばにある大宰府政庁跡から出土した遺構や、大宰府政庁跡の再現ジオラマなど多くの展示物が紹介されています。
中でも一番目を引くものといえば、博多人形による「梅花の宴」の再現ジオラマです。
製作者:山村延燁 所蔵:公益財団法人古都大宰府保存協会
大伴旅人の邸宅にて開かれた梅花の宴ですが、このような形で開かれそれが今の元号のゆかりとなっていると思うと、なんだかとても惹かれるものがあります。
再現ジオラマの近くに元号令和の考案者、中西進さんのメッセージも掲載されていますので、ぜひ読んで楽しんでください。
大宰府展示館をはじめ、この時代に関連する施設は太宰府ではなく「大宰府」と漢字の表記が違います。
これは表記を誤ったものがそのまま残った説や、古代律令制(天皇をリーダーとして国を統率するために、いろんなルールが決められたもの)下の役所を指す場合と現在の表記を区別するためとも諸説言われています。
・名称:大宰府展示館
・住所:〒818-0101 福岡県太宰府市観世音寺4丁目6−1
・地図:
・アクセス:まほろば号大宰府政庁跡バス停下車後すぐ
・営業時間:9時〜16時30分
・定休日:月曜日(月曜日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
年末年始(12月28日〜1月4日)
・電話番号:092-922-7811
・料金:大人200円 大学生・高校生100円 中学生以下無料
・公式サイトURL:http://www.kotodazaifu.net/index.html
今こそ、少し違うスポットへ旅をしよう!
どこかに行きたいと思いつつも、密じゃない場所に行くと言われている今。
有名なところにも行きたいけれど、不特定多数の人との接触を避けたいと思われている方、そんな時こそ有名なところを周りつつ、少しだけ今までと違うところにも行ってみるのはいかがでしょうか?
大宰府観光の最寄りとなる、西鉄太宰府駅にはレンタサイクルもご用意しておりますので、ぜひ自転車でソーシャルディスタンスを保ちつつ、今ならではの旅を楽しんでくださいね。
All photos by Sae Yoshimura
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