タイ
ライター

2000年生まれ、長崎県出身。生涯旅人を目指す24歳。旅が好きで、現在はパートナーとド派手シエンタで日本一周中。「その人らしさ」を引き出すインタビューと、「臨場感と地域の魅力」を伝える執筆を得意とする。旅と人と世界遺産が好き。「正しい道ではなく、楽しい道を選ぶ」ことをモットーにしている。

「一人で海外に行くのは怖い。」

そう感じている人は、きっと少なくないはずです。

海外への偏見、言葉の壁、そして何より慣れない環境への不安。仕事に追われる日々の中で「どこか遠くへ行きたい」と思いながらも、なかなか一歩を踏み出せない人も多いのではないでしょうか。

去年、私はそんな気持ちを抱えたまま、タイへ1週間のひとり旅に出ました。バンコクに数日滞在したあと、寝台列車でチェンマイへ。そこからまた寝台列車に揺られ、バンコクへと帰っていく。

人生で初めての海外一人旅は、美しい景色と素敵な友達との出会いに恵まれ、忘れられないものになりました。

出会いが、固定概念を溶かしていく

タイ
バンコクの宿で同室になった、香港から来た一人の女の子。

片言の英語で言葉を交わすうちに、自然と打ち解け合い、初めての中国人の友人ができました。

私が日本人だと知ると、彼女は満面の笑みでこう伝えてくれたんです。

「I love Japan!!」

たったそれだけの一言なのに、胸の奥がじんわり温かくなるのを感じました。

ニュースの中でしか知らなかった「国」というくくりが、一人の友人との出会いを通して、するりと解けていく感覚がありました。

もちろん、どんな国にもさまざまな人がいます。

それでも、「友人がいる国のことを簡単に悪く言いたくない」「簡単に、〜人だから、〜人はこうだ。とは言ってはいけない」そう思えるようになったのは、大きな変化でした。旅先での出会いは、時に何年もかけて作られた偏見を、たった一晩で塗り替えてしまうのです。

15時間の車窓で交わした、ある夫婦との会話

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バンコクからチェンマイへは、寝台列車で行くことにしました。

片道15時間、電波もろくに入らない車内で、たまたま隣り合わせたのは日本人のご夫婦でした。少し言葉を交わすうちに、老後を迎えたお二人で一緒に旅を続けているという話をしてくれました。

正直、細かいやり取りまでは覚えていません。

それでも、名前も知らない小さな駅でそっと降りていく二人の後ろ姿を見送ったとき、ふと「自分はこれから、どんな人生を送りたいんだろう」という問いが浮かんだことだけは、はっきりと覚えています。

スマホも通知もない時間は、否応なく自分と向き合う機会になります。忙しさに削られていた心が、少しずつ元の形を取り戻していくようでした。

勇気は、航空券1枚から始まる

タイ
一人で海外に行くことは、特別な人だけの特権ではありません。バンコクを訪れるのは今回で3回目でしたが、それでも毎回、新しい出会いと発見がありました。

心が疲れているときこそ、日常から少し距離を置いて自分と向き合う時間を作ってみませんか?

列車の窓を流れる知らない景色は、凝り固まった心をほぐしてくれるはずです。

必要なのは、大きな決断じゃなくて、航空券を1枚予約するだけの小さな勇気でした。タイでの1週間、私の心は確かに動きました。次にその感覚を味わうのは、あなたかもしれません。

All photos by Harugorou

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2000年生まれ、長崎県出身。生涯旅人を目指す24歳。旅が好きで、現在はパートナーとド派手シエンタで日本一周中。「その人らしさ」を引き出すインタビューと、「臨場感と地域の魅力」を伝える執筆を得意とする。旅と人と世界遺産が好き。「正しい道ではなく、楽しい道を選ぶ」ことをモットーにしている。

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