ライター

自然豊かな島々をはじめ、さまざまな旅先で出会った感動を写真におさめることが好き。各地の景色や物語、人々のあたたかさに触れながら、その地域ならではの魅力をひとりでも多くの方に届けるために活動中。趣味はカメラ、アート巡り、ダイビング。

「旅と人生をつなぐ、大人の学校・POOLO」は、旅と人生をつなぐ大人の学びをコンセプトとしたオンラインスクールです。

POOLO LIFE 公式サイト

POOLO LIFEは、旅と人生をつないで深めたい人が集う8ヶ月の学びの場。

POOLO LIFE 公式LINE

真ん中に置くのは、好奇心を起点とした自分だけの「探究テーマ」です。旅と対話を重ねながら、自らの問いを自分らしい形で探究する。答えを急がず、仲間と共に創るコミュニティです。

今回お話をうかがったのは、POOLO LIFE10期卒業生のさくぽんさんです。


「語り継がれる物語を増やす」という志を持ちながら、採用領域のブランディングディレクターとして働くさくぽんさん。

POOLO LIFEへの参加を通じて探究し続けたのは、「良い物語を語れるようになること」。

さくぽんさんにとっての「良い物語」とは何なのか、そして8ヶ月間でどのような変化があったのか。お話をうかがいました。

違和感を話せる場所がある。“旅好き”の先入観がなくなりPOOLO LIFEへ

ーーPOOLO LIFEを知ったきっかけを教えてください。

Instagramで何度か広告を見て、「こんなにおすすめされるなら詳細を見てみようかな」と思ったのが最初の出会いです。自分のなかで、ちょうどひとり旅の大切さに気づいたタイミングでもあり、旅をテーマにしたコミュニティであるPOOLO LIFEに興味を持ちました。

もともと学生の頃から国内をひとりで旅することが好きだったのですが、大事なものだと気づいたのは社会人2年目のころ。神奈川のお寺が開催しているワークショップに参加をしたことがきっかけです。

滝行に行ったときの一枚
「自分が死ぬ間際まで大切にしたいものは何か」を体験を通してあぶり出すという内容で、自分の人生にとって大切なものをカードに書き、住職さんの語るストーリーに合わせ、ひとつずつ手放していくんです。そのとき最後に残ったのがひとり旅でした。

なんとなく好きで続けてきたひとり旅が、自分の根っこにあるものだと気づいたのはそのとき。POOLO LIFEの旅というテーマが響いたのも、そういった背景があったからかもしれません。

そして、恵比寿で開催された探究テーマについて語るオフラインイベントに参加しました。

ーーイベントに参加してみて、いかがでしたか?

考えることが好きで、自分のテーマを持ちながら何かしらの活動に落としている人たちがたくさんいたので、「自分にとって学びがありそうだな」と強く感じました。

自分が考えていることや社会への違和感などは、話す場所を選ぶと思っていて。でもその場にいたみなさんは、まっすぐ受け止めてくれる雰囲気がありました。


じつは、「旅好き」というワードだけを見たときは、勢い重視で動く人たちが多いのかなという偏見もあったんです。でもイベントに参加してみて、年代も幅広く、多様性のある方たちがいることがわかって安心しました。

また、仕事でコミュニティの運営にも携わっていたので、その裏側を学んでみたいという想いもありました。こういった有料のコミュニティに参加するのが初めてということもあって、少し不安もありましたが、「ここなら自分が成長できる」という期待や楽しみのほうが大きかったですね。

良い物語を作るには。体験を「編集」し、仮説を検証することで見えてきた答え

ーー探究テーマである「良い物語を語れるようになること」はどのように生まれたのですか?

私が働いている会社の理念が「志の実現に貢献する」というもので、働く社員も自分の志を言語化して持っているんです。私が決めた志は「語り継がれる物語を増やす」というもの。今回探究テーマを決めるときも、この志の解像度を上げられるものにしたいと考え、「物語」をキーワードに考えていきました。

そもそも「物語」とは、小学校の図書室に置いてあった偉人の伝記漫画のような、誰かの人生から気づきや学びが読み解けるもの、というイメージです。

大学時代の一枚
この「物語」という表現ができあがっていったのは、大学時代の経験がきっかけ。当時、自分の人生を悲観的に捉えている友人たちと話す機会が多かったんです。

私自身は、彼らと話しているとその視点や考え方がすごく面白くて、学びになることもたくさんありました。でも、本人たちにとっては、その経験が苦しい思い出のままになっていることがもったいなくて。なんとか昇華できないかという想いを抱えていました。

そこから、「これまで自分が体験してきたことをどう捉え直すか」という視点ーーそれが「編集」なのではと考えるようになりました。

周りの人たちが前を向いて日々を過ごせるための、「編集」のサポートをしたい。より良い形にまとめ、多くの人に気づきや学びを与えられるものにしていきたい。そんな想いから「物語」という言葉が私のキーワードになり、今回の探究テーマへとたどり着きました。

photo by unsplash
ーーなるほど。生き方や過去を「編集」することで、良い物語を作り出すということですね。

そうですね。また、これまでの経験から、「物語」には前向きになれる「良いもの」と、次のアクションにつながらない「そうでもないもの」があると感じていました。

そして、ひとりで過去の経験を組み合わせていくよりも、誰かと一緒に何かを経験したときこそ、人は自分の体験を前向きに捉えやすい。「良い物語」として語れるのではという仮説も持ち始めました。

ーーそんな仮説のもと探究をしていくなかで、印象的だった出来事はありますか?

一番印象に残っているのは、社会に「揺さぶりを与える旅企画」です。3〜4人のチームに分かれて取り組むもので、私たちのチームは「幸せはつくるものじゃなく見つけるもの」をコンセプトに、長野・原村での1泊2日の旅を企画しました。

課題思考になりがちな日常のなか、旅という非日常を通して目の前のことを素直に「HAPPY」と言葉にする場をつくること。これがこの旅の目的でした。

旅の宿泊先、Canadian Farmのオーナーさんとの一枚
企画に強いメンバーがそろっていたこともあり、みんなで話していると、とめどなくアイデアが生まれてくるのがとても楽しくて。より多くの人に揺さぶりを届けたいという想いから、他のチームメンバーにもたくさん声をかけ、結果として一番メンバーが集まった企画になったのではと自負しています。

同時に、「チームのみんなとの経験を、どうすれば良い物語のひとつだったなと思えるのか」ということを、少し俯瞰して考えながら進める自分もいたんです。ひとりで自分の経験として処理するのではなく、みんなと一緒にその場をどう作っていくのか。お互いの価値観を共有し、みんなが納得できる形で一緒に軸を決めていくということをすごく意識していました。

人と関わりながら動くときの「箱のしまい方」ーーその場をどう整理し、締めくくるのかを意識することも多く、楽しくもあり、すごく考えさせられる時間でしたね。これまで持っていた仮説を、実際に検証できた場になったと思います。

企画後の交流会の様子

興味を持ち続けてきたことを形にした。「当事者研究会」が生んだ肯定感

ーー期間中、当事者研究会という取り組みもされたと伺いました。こちらについて詳しく教えてください。

「当事者研究」というのは、北海道にある「べてるの家」という福祉団体が始めた取り組みです。統合失調症を抱える当事者自身が、自分の特性や症状を仲間とともに分析し、自分なりの対処法を研究していくもの。

POOLO LIFEに参加する半年ほど前にこの活動を知り、その研究を支えるケアラーさんの仕事にも興味を持っていました。

そんななか、POOLO LIFEの講義で永井玲衣さんから「対話を通じてお互いの尊厳を回復していく」というお話を聞き、当事者研究の対話型のアプローチの魅力に改めて触れた気がしたんです。「POOLO LIFEでなら、やりたいといえば参加してくれる人がいそう」と思い、自分で開催することにしました。

当事者研究会の様子
ーー実際にどんなことを行いましたか?

自分が生きていて「しんどいな」とか、「これが悩みだな」ということをひとつテーマに置き、一人で抱えるのではなく、その場に集まったみんなで「こうすればいいんじゃないか」と考えていきます。6〜7人でオフラインで集まり、2〜3時間ほど対話をしています。

また、「べてるの家」の精神も受け継ぎ、悩む力を取り戻すことや自分の弱さをオープンにして絆に変えることも大切にしています。ほかにも特徴的なのが、自分の悩みや特性に病名をつけて「可愛がる」ということです。

当事者研究会第一回での一枚
たとえば、ストレスがたまるとたくさん食べてしまうことを「衝動的飲食病」と名付け、対処法をみんなで真剣に考えてみたり。病名がつくことで少し俯瞰的に見られるようになり、「あ、今症状が出ているかも」と気持ちを落ち着けられる良さもあります。

ーー開催してみて、ご自身の変化や周りからの反響はありましたか?

東京で2回、京都で1回開催して好評だったので、大阪でもやってほしいという声をいただいています。また、会のなかで話してもらったもやもやについて、「その後どうなっている?」と進捗が聞けることも嬉しくて。続けていくモチベーションになっています。


何より、自分の興味があったことが基軸となり、ひとつの形になったことがすごく嬉しいですね。仕事では、お客さまのやりたいことに従って動くことが多いですが、ゼロベースで自分がやりたいことを形にできた経験が自己肯定感にもつながっています。

「働く」と「生きる」がつながった。過去を捉え直す視点から、未来の可能性を広げる語り手へ

ーーPOOLO LIFEでの活動を通じて、どんな変化がありましたか?

最も大きな変化は、「働く」と「生きる」の境界線がなくなったことです。これまでは、仕事とプライベートをきっちり切り分けて考えることが多かったんです。目の前の業務に精一杯だった部分もあり、自分に任された範囲の仕事をこなすだけになってしまっていたことも。

でも今は、自分が「おもしろい」と思って始めたことが、仕事につながる感覚が強くなっています。旅の経験からお客さまのイベントのアイデアが生まれたり、POOLO LIFEでの活動が仕事のヒントになったり。仕事に取り組むときの試行錯誤や予行練習を、プライベートで楽しみながらできているような感覚がありますね。


POOLO LIFEでは、自分からアクションを起こすことを丁寧にすくい上げ承認してくれる環境があります。「何かやってみよう」と気軽に思えるようになりましたし、コミュニティ運営の仕組みもこの8ヶ月を通して観察できたので、仕事に活かせる学びがたくさんありました。

ーー今後のビジョンを教えてください。

現在仕事のテーマとして、「漫談ができるようになる」ことを掲げています。お客さまの物語を一緒に作り上げていくとき、これまでの経緯や強み、これからの可能性をおもしろおかしく語れるようになりたいと思っています。

これまでは、「過去をどう捉え直すか」に興味の軸がありました。これからは、「未来に向けてどう可能性を広げていくのか」にフォーカスをあてて語れるようになりたいですね。

「べてるの家」を訪れたときの一枚。いつか一緒に仕事ができるよう願いを込めて。
ーー最後に、参加を検討している方へメッセージをお願いします。

価値観を豊かにしていきたい人や、好奇心が旺盛な人にはすごく向いている場所だと思います。何かしら変化を起こしたいフェーズで参加し、揺さぶるだけ揺さぶってもらうというのもいいですね。今いる場所への納得感を深めるために、いろんな価値観に触れながら「自分の居場所はここなんだ」と確かめるのもいいと思います。

考えることが好きで、頭を使って生きていきたい人にはおすすめのコミュニティです。

編集後記

インタビューを通じて印象的だったのが、さくぽんさんの言葉の誠実さです。

「良い物語」「編集」「漫談」——彼女らしい言葉の一つひとつに、たしかな意味や想いがしっかりと宿っている。そしてその言葉の奥には、常に誰かの経験に寄り添いたいという想いがある。そんな印象を受けました。

「語り継がれる物語を増やす」ことから、物語をおもしろおかしく語れる「漫談ディレクター」へ。

誠実さのなかに、物事を楽しむ気持ちも持ち合わせているさくぽんさんの、これからを応援しています。

POOLOとは?


「旅と人生をつなぐ、大人の学校・POOLO」は、旅と人生をつなぐ大人の学びをコンセプトとしたオンラインスクールです。

POOLO LIFEは、旅と人生をつないで深めたい人が集う8ヶ月の学びの場。

真ん中に置くのは、好奇心を起点とした自分だけの「探究テーマ」です。旅と対話を重ねながら、自らの問いを自分らしい形で探究する。答えを急がず、仲間と共に創るコミュニティです。

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All photos by Sakupon

ライター

自然豊かな島々をはじめ、さまざまな旅先で出会った感動を写真におさめることが好き。各地の景色や物語、人々のあたたかさに触れながら、その地域ならではの魅力をひとりでも多くの方に届けるために活動中。趣味はカメラ、アート巡り、ダイビング。

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